今日、雲の上に行ってきた。
足は地についている。
雲は、白い気流だった。
透明人間になったように、雲はつかめなかった。
私が透明人間でいる間、光はなかった。
太陽は、何枚ものフィルターに覆われ、月のようだった。
昼間に光る月を見ているようだった。
それは濃厚な月だった。
木々も透明になりそうで、霞んでいた。
自分を見ることはできないけど、霞んだ木々を眺めながら思った。
白い気流は、私たちを透明にさせていくようで、ちょっと怖くなった。
先が見えない。
すると少しずつ、光が見えだし、木々の輪郭が見えてきた。
雲の上に行くと、雲が大地のような・・白い海のような・・
雲の地平線が見えたのである。
白いフワフワした広大な海は、太陽の光で輝いていた。
眩しかった。
向こうに青い山が浮かんでいた。
グラデーションが素晴らしかった。
夏に訪れた瀬戸内海の島々を思い出した。
雲の上も天国のようだった。
天国って知らないけど、身を任せたくなるほど
両手を拡げて大きく呼吸をしたくなった。
まるで自分にスポットライトがあたっているかのように
妄想中の画面は自分のきらきらした笑顔だった。
なんかCMにでてきそうなさw
フィレンツェやピストイアなどの盆地は濃霧だったようだ。
ヴィンチは、午前の濃霧時間が過ぎると、ぱぁっと澄む。
剪定をしようと思ったが
友だちが近所にいない少年と散歩をすることにした。
目指したヴィンチのミュージアムが閉まってたので、これも運かな
赤白印の小さなハイキングコースを二人で歩いた。
暗くなると危険なので、近場で家屋があるハイキングコースにした。
少年は、ヴィンチのイベントのとき友だちと歩いたんだ、と
こっち、こっち、と先頭をきって歩いた。
もうちょっと丘の上に行きたかったけど
日が落ち始めた景色は、映画のワンシーンのようであった。
その映画は、メディチ時代のさw
日が落ち始めると速い。
帰路を急いだ。
遠くを見ると、また霧が出てきたようだ。
だんだん山が霞んできた。
黒い大地に赤い空が山をピンクのように染めていた。
今日は、雲の上と霞んだ山を見ることができて
気持ちの良い日となった。
こんな日に外に出て本当によかった。
家にいたら見なかったことである。
導かれた運とは
こんなにも単純でこんなにも身近にあるものなんだ。
少年は、あぁぁとソファーで眠ってしまった。
まるで雲の上でフワフワと浮かんでいるかのように
気持ちよさそうだった。
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