私たちは水を汲みに行く。
Vinciヴィンチの山Montalbanoモンタルバーノへ。
夏の水汲みは頻繁。冬の水汲みも面倒でも行くが、夏はもっと。今年はもっともっと。
イタリアの夏は乾燥していても、暑けりゃ汗をかく。体の熱りと発散で、知らずとカラカラに気付く。これで涼しいところにじっとしていると、夏の代謝で発散しなければいけないモノが溜まり、炎症を起こす。
手術後のエコグラフィーで、欠けた水分補給を指摘された。怠けているとすぐ体に出る。また酷い炎症になっては困る。自ら病気を起こしているようなものだ。また反省。
一人一日2リットルの水分補給が必要なんだそうだ。家族3人、計6リットルの消費を計算しなければいけない。
水分補給に癖がない私は、水を薬だと思って気を配って飲んでいる。
水を飲めば、便通も良くなる。便だって内臓フィルターで漉したいらないモノ。排出しなければいけない。
水を飲むことが体の調子を整えることの一つ。
水頼みで、この暑い夏を乗り切ろうと想う。
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ブドウの樹は、地下の水から自ら補給する。
Chiantiキアンティ地方の葡萄酒用のブドウは、灌漑が禁止されている。
一年目に植えつけた樹だけ灌漑が許される。
私が手伝うバイオダイナミックワインを手掛けるブドウ農園の畑のブドウの成長を観察に行った。
この日照りと猛暑でも、ブドウはきちんと育っていた。
確かにMostoモスト(ブドウの果汁)の量は期待できない。
が、健康なブドウの収穫と濃厚な美味しさは期待できそうだ。
このまま日照りが続くと、収穫は早くなるだろうと農主は言う。
バイオダイナミック農園は、自然を尊重する。
ブドウの葉を残す。
葉が呼吸をし果実を守る。
葉が栄養素を摂り循環させる。
果実に水分が足りなくなると、葉の水分から補給する。
もうVermentinoヴェルメンティーノ(白ブドウの一種)なんか、甘味を感じる。
わ~~、美味しい!
少年も収穫を楽しみに待っている。
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ヴィンチの丘のポッと口を開けたような八月の満月は、メラメラと黄金色で大地を照らしていました。
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