大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:夏

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八月前半の灼熱期間が過ぎ、ちょっと一息ついたころ
あまりにも思春期青少年の夏休み引きこもりをみるにみかねて
鬱憤晴らしに、海へ行くことにした。
いつもの無計画家族、前日の夜に決定。。。

私は灼熱期間に海に行くより
少し落ち着いた気温の日がいい。
すぐ焼けちゃうし、日差しが痛いし
暑くてゆっくりゴロゴロできないからだ。

私たちは、毎年同じビーチに行くので
去年と変わらない海に、もう何日も通っている気分だった。
思春期青少年もそう感じてくれればいいのになぁ。

全く稼働しないお盆を挟んだ2週間でも
きっと人も少ないんじゃないかと
ロングビーチのいっちばん町から離れた端っこへ向かった。
ここだ、ここだ、去年もここの入り口から入った。
半壊した古民家の周りにFicoフィーコ(植・イチジク)が生えてて
田舎者の私たちはパクパク食べた思い出から
フィーコの入り口と呼んでいる。

端っこでも、道路沿いの駐車は青線の有料だ。
ときどき白線のところは無料駐車できるけど
なかなかにタイミングとか運を要する。
有料にしたせいか(数年前は全部無料)一日中いるというより
動きがあるようにおもう。
なんせ1時間1ユーロ。
長期バカンスには痛い金額だ。

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左側は、旗がなびいててとってもシステマチックで
なんだか人が結構いる。
有料ビーチなのかなぁ。

右側は、私たちがよく知っている
まばらに人がいるけれど許せる程度だ。
家族連れがいたり、ワンコがいたり
若くも老いてもカップルがいちゃついている
いたってフツーのイタリアのビーチだ。

夫は人混みのビーチに全く興味ナシ。
わたし用のパラソルを設置して、海をしばらく眺めると
ハーバーの町へランチ調達しに行ってしまった。
それはそれで楽しそうだなぁ。

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ひとまずひと泳ぎすっか。
ちょっと波があった。
イタリアの天気予報用語で mare poco mosso といい
波がないと mare calmo という。

初めてイタリアの海沿いを旅していた時('90年代)
あれはナポリのイスキア島のビーチだった。
私と友、ギャル(当時)二人で手ぶらでゴロゴロしていた。

すると、地元クンっぽい青年が身軽にひと泳ぎしにきた。
しかし、彼はまずビーチに座り
カバンの中からエアービート板を取り出し
膨らましはじめた。

そして、水際で足にピンをつけエアービート板をもって
けっこうな速さで遠くの方まで泳ぎ
ちゃぷちゃぷ浮いてる様子で
またけっこうな速さで移動したり浮いたりして
戻ってきて、帰っていったのである。

私たちは、ずーっとそれを眺めてて
えっ、アレ、いいね!ということで意見が一致し
その日に、イスキア島だったかナポリだったかで
速攻、エアービート板とピンと
ついでにシュノーケルキットも購入した。

それからというもの、ビーチでゴロゴロしてるヒマはない!
エアービート板とピンで人魚のように速く泳ぎちゃぷついたり
ピンさえあれば怖くない!エアービート板ナシで
シュノーケリングしまくり、しまいには潜ってウニ獲りだw
お寿司にのっかてるような巨大なウニではない。
野生のウニだから、中身は小さい。
だから何個も何個も獲っては食べ
潜り獲っては食べるの繰り返しw

体中真っ黒に焼けたギャルたちは
もう愛おしい日本人には見えない。
あれからというもの、ブラジルギャルとよばれていた。

ギャル二人は、ティッレーニア海を南下しシチリアを周り
アドリア海沿いにちょい北上しプーリア州を回って
ブリンディシからギリシャのザキントス島へ渡ったのである。

で、ザキントス島から本島へ渡り、ギリシャの田舎も満喫して
アテネへ到着し、そこから島々へバックパーカーしたのである。

当時、携帯電話もなければSNSもブログもない
カメラだってフィルム時代さ。
その時リアルに興奮と共に書き綴るのもおもしろいだろうが
振り返って、今と重ねて時代を比べるのもまたおもしろい。
この忘れてはいけない貴重な旅ブログも、いつか書き残したい。

ギリシャではついにブラジル風ギャルは
海釣り(港沿い)まで挑戦し
それでも釣れて大はしゃぎした魚を
原始人のように火を起こして焼いて食べたのでありましたw

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そういうわけで、在住することとなり車でビーチに行ける生活
エアービート板から固いビート版にバージョンアップ。

私は浮くこともできるし、多少は平泳ぎで前に進めるけど
泳ぎに自信はない。だから海をなめてはいけない。

そのビート板はライフジャケットのように命の綱だ。
スイスイ泳げない私はあれを持ってるだけで安心する。

そして、波の怖さもなめてはいけない。
夫が波にのまれて溺れかけた記憶はトラウマ化して
思春期青少年にことごとく忠告している。

というわけで、わたし用とボク用、一つずつ持てるよう
キオスクみたいな新聞を売ることがメインの
海沿いのGiornaraioは海遊具がいっぱい売ってるので
車からでも一目で発見できるようにわざとごちゃごちゃ置かれてて
あ!あのビート板ウチのとおんなじだ!
ということで、青少年に行かせると
二色あった内、色まで同じのを選んで買ってきたw

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夫が食糧を抱えて戻ってきた!
パニーニとフルーツを食べて
ようやく夫がビーチでゴロゴロしている間
私は、ビーチを散歩することにした。
これもイタリアではフツーな光景。
思春期青少年はカリカリに日焼けしたいそうだし
こんなとこで母にはもうくっついてこない。ちっ。

ちょっと人混みっぽかった左側は
有料ビーチなのか確認しに行った。
旗は、イタリアの旗、EUの青い旗
そして黄色地にANIMAと書かれた旗。
(anima = soul 肉体的魂と訳すのかしら?この場合)
なんだろう。

わざわざ近くまで行っちゃって、っもう赤裸々に赤面よ!
そこの一角は、公認のヌードビーチだったw
真っ裸の男女がいっぱい。
(ちなみにところはLivorno県のSan Vincenzoを南下した
Parco di Rimiglianoも終わりの辺り。ワオ

イタリアは、全裸を公衆の目に晒すことは禁止されている。
だから、公認の場を設けて密集し露出するのだ。

あぁ、ビックリした。
思春期青少年もばつ悪気に驚いたそうだ。そりゃそうだw

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私たちは、何度もいうけど無計画な家族だ。
悪く言えば、もっとオーガナイズしろよ、ともおもうし
良く言えば、臨機応変とかフレキシブルとかフリーダム
Che sarà sarà!(なるようになれ)

ビーチ沿いのキャンプ場でテント張ってBBQして
静かな朝のビーチを散歩した後、BARでColazioneして...
コロナ禍の前は何度もしたけど
早々にデルタ株の蔓延で今年は控えることに。
思春期青少年ガクーン。

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それならば!
海にちっとも興味のない夫が昼寝の後
再びハーバーの町へ繰り出し
AperiCena(夕飯兼アペリ)の調達を!

PizzaピッツァとFritto Mistoフリット ミスト(魚系フライミックス)を
夫のとびっきり社交性のある性格を発揮して
オススメ店を地元民に聞きまくってw 買ってきてくれた。

思春期青少年には大判振る舞いだ!コカコーラをw
大人は、海辺にはビール。
少しでも野菜を持っていこうと主婦の愛
茹でてある冷凍枝豆と塩を持ってきていた。
暑さでほどよく自然解凍され、よいつまみに。

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タイミングよく夫も調達から戻ってきて
親子三人は、静かで素敵な日暮れの中
ビーチで乾杯することができたのであった。

めでたし、めでたしw

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浴びる 日と水と土と風 sulla Spiaggia
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つづき

シスターズと立ち寄った瓦屋さんの奥様と話が弾んだ。
観音寺市(香川県)に滞在しているならば
是非、伊吹島へ!と絶賛オススメしてくれた。

で、伊吹島へ行くならガイドの三好さんに連れてってもらって!
ということで、三好さんの電話番号をいただいた。

この瓦屋さんに立ち寄ってなかったら
伊吹島に行ってなかったかもしれないし
三好さんのことも知らず
ボートを出してくれるガイドがいることも
知らなかったわけだ。これは何かの縁だ!行ってみよう!

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私と少年がシスターズの実家に着いた翌日
梅雨が明けた。

昨日まで雨が降ってた気流と大地と植物の呼吸は
目に見えそうな湿度と、霞かすみの中の太陽の光。
ムンと感じる。
あぁ、これが日本の夏だ。
体はすぐに思い出した。

イタリアの酷暑は、アフリカからの気流も相重なって
太陽の光が当たると痛い。火が傍にある感じ。
タバコの捨て殻だけではない、ちょっとした摩擦で野暮火事が起こる。
その容易に火がつくことを喜ぶ変態が大惨事を巻き起こす。
それをPiromaneピローマネとイタリア語でいい、放火魔と訳す。

日本の猛暑は、ついこの間まで梅雨だった面影を残した
ジトッとした重たい暑さ。煮込みの湯気が立ち上がっている感じ。
湿気と熱気が上昇し、台風の渦が生まれる嫌な予感がつきまとう。

同じ夏なのに、なにかどこか違う。
イタリアでシソがハーブとして定着しないワケがわかる。
ワサビができないワケもわかってくる。
日本で食べるトマトの味が違うワケだってわかる。

かといって母国ニッポンのふるさとの味が無性に恋しくなるが
違う気候で種を移動させて植えても
同じものは生まれないワケもわかるものなのだ。

土地の気候で生まれた恵みを
その土地で味わって摂取することが
地球にとってもサスティナブルで
健康でいることと長生きすることの
いっちばん理に適っていることなのだと私は想う。

土地の気候と歴史は食文化のワケであって
それを郷土料理といわれるものなのであろう。
それをイタリア語だとGastronomiaガストロノミアというはずだ。

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ミックスな我々はごちゃごちゃお惣菜をスーパーで調達した。
シスターズの夫アイルランド人も
なんちゃって日本人の我が少年Italo‐Giapponeseも
ときどきしか帰国できない愛国心なニッポン人も
連れてきた元地元民シスターズも
アレ食べたいコレ食べたいと
こんなにスーパーのお惣菜コーナーを楽しんだことはない。

待ち合わせの時間まで、近くの海水浴場でひと浴びして
ピクニックをすることにした。

潮が引いた遠浅のビーチはグレーの砂浜に
小さなカニのようなのがせっせこふさがった穴を
コロコロ砂を丸めながら開けていた。
その砂コロは、穴を中心に花火のように分配されていた。
よくみるとどこもかしこもカニが仕業の砂コロだらけだ。
そのぐらい一面は湿ったビーチが広がって人の足跡はない。

何故。なぜ。ナゼ。
なんで日本の海は、こんなにも人がいないの?

イタリアの七月なんかうじゃうじゃビーチは激混み
望遠で撮ると新宿駅とか品川駅のラッシュアワー並みだ。
ニュースでスポットを当てられる光景は毎度うんざりする。

私が南房総にイェィイェィと繰り出していた昭和の終わり頃
うじゃうじゃビーチに海の家は激混みで
なかなかにラーメンは出てこなかった。

イタリア在住の日本人たちは七月だろうと夏の間ずっと
海ではトップレスに真っ黒に日焼けしてるはずなのに
日本ではしないの???
それだけが謎に残った夏の日本一時帰国である。

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麦わら帽子で現れた三好さんの慣れた口調で
伊吹島ツアーがはじまった。

あるときガイドなしでゆっくり自由気ままに旅をしたいけど
こういった歴史のある小さな島の船便のないところは
ガイドさんを利用したい。

小さな島といえば、私はシチリア島のエオーリエ諸島やギリシャだ。
伊吹島より大きかったから午前向かって午後帰ってくる
そんな風に少しでも人里離れて各地の海水浴を満喫していた。

伊吹島は、海水浴が目的ではない。
もう、誰もいないビーチは日本のどこに行っても無人島並みである。

伊吹島には、(2019年)7月の終わり頃訪れた。
その頃を中心に、6月から9月ぐらいまで
この島限定で煮干に加工される伊吹いりことなる
そのいりことなるカタクチイワシの群れが集まってくる
漁獲期なんだそう。
その工程をのぞいちゃおう!という海上ツアーである。

カタクチイワシは
この際イタリア語で言ってみるならばAcciugheアッチュウゲ(複)という。

このカタクチイワシを伊吹島の沖合で漁獲され加工されていないと
伊吹いりことは呼べないそうだ。
まるで、イタリアのD.O.P.(Dominazione di Origine Protetta)
保護指定原産地表示のようだ。
指定された土地の産物で、生産方法も加工過程も
全て規格にそって商品とならなくてはいけない。

私たちは島々に囲まれた瀬戸内海にある伊吹島沖の
カタクチイワシの漁獲作業のタイミングに鉢合わせた。
小さな海上タクシーを操る釣りキチ三平のように麦わら帽子をかぶる
元伊吹島出身だという三好さんは
漁船が見渡せるちょうどいい位置に我々を浮かばせてくれた。

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ちょっと長くなりそうな網引き作業の間
伊吹島の周りをまるでクルーザーのように近づき
石門だとか前の加工場跡を見せてくれた。

そして、船から降り、島を歩いた。
住居は小高い丘の上にある。
上から見渡す黒い瓦屋根の家々の半分は空き家だそうだ。

小学校は小さいのはもちろん大きいのも閉鎖され
小さいのは、伊吹島資料館となり
大きいのは、瀬戸内芸術祭のアートプロジェクトで
一部活用されたようだが
これだけでは直島のように人は集まらなさそうだ。
この島は、三好さんのようなガイドが
ひたすら案内するしかないように見受けられた。

伊吹島の島民だって、漁獲期に集まって
他の季節は観音寺市に住んでいたりするそうだ。
学校もないし...

そんな家族の生活を犠牲にしたような職業だが
漁獲期の収入は良いそうなので、捨てたものではないそうだ。
男は船乗り、煮沸・乾燥・選別するいりこの加工場は女
意外や意外、みなさん若者ばかりで後継者問題はなさそうなのが
ハッピーエンドに終われるツアーであった。

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ツアー土産に獲りたて煮沸ホヤホヤのフレッシュカタクチイワシを
タッパーに詰められるだけ詰めさせてもらった。
つまみ食いをしながら。
煮えたイワシを囲んで鷲掴みにしている我々を
空のセイロの間から猫たちがこちらをじっとみつめていた。

私たちは翌日に控えたビオディナミワイン&オリーブオイル会の
おつまみにその伊吹煮沸いりこも並べた。
パンチのあるトスカーナオリーブオイルと塩プラス、レモン
地中海的な食し方は、イタリア在住にはイタリアを思い出させる
なかなかに親近感のある味わい方であった。お試しあれ。

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香川県には小麦・塩・醤油
そして濃厚で旨みの強い伊吹いりこのだしが揃って
コシの強いさぬきうどんという食文化
ガストロノミーがあるんだそうだ。

それを追うように観光が付随して
学んで語っていくんだなということを
改めて知ることができた。
不意の出会いに感謝したいとおもう。

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Kagawa vol.3へ、つづく。



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無計画に目的地に行こう Shikoku Region - Kagawa vol.1
親切な島、甘辛い島 Setouchi Region - Shòdoshima vol.2
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トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
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第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
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年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
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とても分かりやすく進行されていたと思います。


次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
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7月(2019年)の半ばだって過ぎていたのに
ムシムシしたグレーの空で覆われていた。

たった一泊二日だけだったのに
なんだか何泊もしているぐらい
この小さな島を知り尽くしたような気分になった。

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私は、直島を、イタリアの友やイタリアの雑誌や
とにかく日本人からの情報ではない、世界の人たちから知った。
日本にアートな島があると。

母国ニッポンのことを聞かれることがあるけれど
ニュースだって観光地だって
イタリアの田舎に住んでいると
フィレンツェの街だって遠く感じることがあるんだから
母国も遠い国に感じることが多々あり
答えられないことなんてしょっちゅうだ。

それでもここだけは次回絶対に訪れてみたいと
この世界の人がいうアートな島に近づく旅を計画した。

岡山の友を訪ねてワイン&オリーブオイル会をしたり
小豆島でオリーブ関係のアルバイトしたいと妄想したり
結局、旅行と2社オリーブ農園の視察ができたけど
海岸沿いだけではなく奥地も素晴らしそうだということがわかって
また訪れたい場所となり、移住者さんと知り合えたり
そして、直島の次は四国に渡り
フィレンツェシスターズの実家周辺の発見をして
ここでもワイン&オリーブオイル会を開いてもらって
最後に、広島へ渡り、イタリアの中学校で学ぶ戦争について
語り続けていかなくてはいけないその大惨劇を
現地にいって親子で学びたかった。

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直島へ渡ったのは、小豆島から高速船で渡った。
国民宿舎で、直島行き船の情報をキャッチしてもらって
出航する港まで送ってもらった。

シチリアのカラフルな馬車の荷台みたいなのがあったバール付き待合所が
バックパーカーが集まってきそうなユースホステルみたいなところで
均一感のないソファーや家具、散らかった感じが
やたらアットホームで、親近感が湧く待合所だったけれども
誰もいなかった。

待てども待てども乗船客とか船さえの動きもない。
しかし、国民宿舎の方と連絡が取れあっていたみたいで
出航する船は、別の港から出るということで
ぷっくりした小さなオジさんが、言葉数少なく
私たちを迎えに来てくれた。
なんだかイタリアを旅してるっぽくて
体が思い出した感じだった。

ジェット系の高速船だから、船内はバスのように狭く密室だった。
波しぶきが窓にあたって、のんびり感は一切なかった。

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直島の港は、さっそくアート化されており、近代的で
島民しか行き来しないような港とは大違いであった。
私は、伝統的な地元感があるほうが好きなんだけど
建築的にも近代化されていることで
都会っぽいシステマチックな雰囲気は信頼感がある。

イベント付きの長旅なので荷物が結構あった。
本当は、島の真ん中あたりの素敵な宿を
紹介してもらっていたのだが、満室だった。
サイトでみる素敵そうな宿を何軒か連絡したけれども
どれも満室であった。焦った。
素敵とか島中心いう条件を外して、港から1分の宿をとった。

島の宿は、ほぼどこも民泊で
おウチを観光客に貸している感じである。
木造(?)3階建ての最上階のお部屋を与えられたはいいが
昔ながらの階段は急傾斜で、歩幅が狭く危なっかしい。
重たい荷物を、宿を営む若カップルのお兄ちゃんが運んでくれた。

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最上階のお部屋の窓から、直島の屋根が見渡せる。
ほとんどが瓦屋根だ。

共同トイレに行ったり、出かける支度をしていると
イタリア語が聞こえてきた。
少年がいち早く「イタリア人がいる」と耳を欹てている。

交代で少年がトイレに行ったとき
廊下でそのイタリア人と出くわして
少年は「CIAO」と挨拶したらしいw
すると想像通り「アレ?!キミ、イタリア語しゃべれんの?!」となる。

イタリアのどこよー?と大人も興奮している。
ボクはフィレンツェから来てます、とヴィンチの田舎を省いた少年。
わざとトスカーナ風な発音を強調する少年。
そういうところがイタリア魂をもったイタリア生まれの子どもである。

で、その後、私もご挨拶したら
ミラノ在住日本人とミラノ出身イタリア人の建築家たちであった。
ミラノ在住日本人も、すっかりミラノ調アクセントである。
きっとこういう建築関係やデザイン、アート関係者が
世界から集まってくるのだろう。

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宿から1分もしないところに、島唯一のセブンイレブンがあった。
そこで飲料水や簡単なものが買えたのは便利である。

島内散策にレンタル自転車という手段もあったが
とりあえずバスに乗ってみることにした。
あの黄色いパンプキンバスに乗ってみよう!

日本は夏休みにちょうど入ったぐらいだったけど
日本人ではなく、ほぼ全員、中国の若者たちであった。

バスの中は、私たちと同じ顔をした中国の方たちで埋まって
バスの運転手は、シナリオ通りの英語をカタカナで指示していた。
私の日本語に嬉しかったのか
一番前の特等席w運転席の隣に陣とらせていただいた!

バスのオジちゃんに、島は小さいから全然歩けるよ、といわれ
乗り換えとなる地中美術館で降り
その先は、のんびり歩いていくことにした。

地中美術館だけは、オンライン予約のみ入館でき
無計画なアナログ旅人は、せっかくここまできたのに
地中美術館に入ることができなかった...

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親子はジメジメした曇り空の中
点々と存在するアートや美術館に向かって歩いた。

島は起伏があるので上ったり下ったりだ。
自転車では私は無理だったと思う。歩きで十分だ。
ビーチにも立ち寄れるし、自然をじっくり眺めることができる。

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直島は、建築家安藤忠雄氏の作品が立ち並び
ファンにはたまらない。
今こそオリーブを栽培したりしてるけど
そのもっと前は、こんな私も建築系を学んだ身である。
是非とも見学してみたい!

こんな小さな島に、コンクリート打ちっ放しの建物
緑の芝生、その向こうは海。
超ミニマリズムで永遠に続きそうな平面や直線
コンセプト通り、モノにあふれた社会で原点を見つめ
静かに思索する時間と空間と場所は
一瞬、直島にいることを忘れ、すべてがそうであったところ
そうとも思わせるし、直島伝統感のジャングルのような緑が
人工化されたことは、廃墟にならないよう観光を守るべき
そう見守りたくなる気持ちも同時に生まれたりもした。

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誰もいない透き通った海はイタリアの7月では考えられないことだ。
曇りだろうとゴロゴロしている人はいっぱいいるし
泳いでる人だっていっぱいいる。
どちらかというと一年中誰かがビーチにいるイタリア。
ヨーロッパの人だったら、2週間は同じ宿で
同じビーチと同じ道を歩いて、まるで地元民の休暇のように
滞在するだろう。
この島は誰一人そういう目的の旅行者はいないようにみえた。

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その家プロジェクトというアートプロジェクトは
空き家の古民家を改修して作品化させた家々で
ご案内してくれるのは島民たちであった。
誘導している若者もいたし、大人もいたしもっと大人もいた。

上手にリフォームされているので清潔感があった。
しかし、プロジェクト地区以外の住居区には
古民家を飲食店にしたりオシャレに活用されていたりもするが
やはり廃屋もみられ、現実っぽさも垣間見られ
ジャングル化した緑は、放置された時間が計れたものだった。

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親子は、セブンイレブンでビールとジュースと
この辺限定ぽいスナックを買って、漁船が停泊してるハーバーで
アペリティフをした。

私はギリシャでもそうやってビールとつまみをもって
アぺりをしていたことを思い出す。
あ、アペリだけじゃない、バックパーカーは
レストランなんかでご飯食べることは少なかったから
お惣菜を広げて、夕日を眺めながら呑んで伸びてたんだw

少年はいう。
漁船ハーバーでのアペリは思い出深いそうだ。
またあのパターンで旅行したいと何度懇願されたことか。

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直島に、銭湯があった。
そこもアートプロジェクトされているそうなので
男女分かれてひとっ風呂浴びに行った。
愉快な外装とインテリアは、銭湯の主まで愉快にさせるようだ。
弾んだご夫婦にお会いすることができ
一日が楽しく終えることができたとおもう。

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翌日、昨日バスで来たところを歩いて
見きれなかったところをみたけれど
歩いているところは昨日も今日も同じところであった。

これから私も世界の人のように
アートな島に行ったよ!
と建築家たちに伝言していこうとおもう。

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初夏から真夏はこのOleolitoに最適な季節だ。
花や葉を摘んで、乾燥したこの時期すばやく水分を飛ばして
オイルに浸けてひたすら待つ。

Oleolitoこのイタリア語の意味は
オイルに浸して(macerazione)
花や葉からオイルに溶けて抽出できる脂溶性有効成分を引き出して
オイル自体を植物特有成分に満たせて、大量に保存し
私たちの弱いところを補ってくれる
薬草法の一つだ。

オイルを温めて速攻で完成させるOleolito a Caldo
常温でひたすら待つOleolito a Freddo
この二通りのやり方があるが、私は後者を選ぶ。

私は自家栽培のオリーブオイルを使う。
ありがたいことに高価なオリーブオイルは生活に困ることはない。
そのオリーブオイルにできたら熱を加えたくないから常温を選ぶ。

Olio di Oliva Extravergine 2017 Filtrato con cielo fine autunno

オリーブオイルには
私たちの皮脂成分に近いオレイン酸とやらが最も豊富で
皮脂成分や潤いを保つことで、肌が常に弾力を保っている状態
シワができにくくなるのである。

よくハーブコスメ系単語で紹介されている
スクワレンだとかβカロテンだとかビタミンEやポリフェノール
どの成分もとどのつまり肌を若々しく健康に保つということである。

私は、オリーブ文化のオリーブ栽培をしているいち庶民なので
細かい説明は割愛させていただくが
私はオリーブオイルを毎日使って
その効果は絶対に出ている!とおもっているので
この場で紹介したいとおもうのである。

DSC06919

今回、その肌の弾力を保つ効果オリーブオイルを利用して
庭や鉢植えでも可能な超手頃なハーブ
ローズマリーとラベンダーのOleolitoを紹介したい。

ローズマリーの花が冬春初夏とずーっと咲いていて
なかなか樹形を整える剪定ができなかった。
咲き終わり種が出てきた頃にローズマリーの剪定をした。
新枝の部分をオイルに浸けようとおもう。
残りの枝はBBQに使おうとそこらにまとめて待機しているw

その新枝を数日乾燥させた。
乾燥させる理由は、植物独自の水分(樹液)を蒸発させて
残りの有効成分を抽出するためだ。
それと、乾燥されていることで、万が一のカビを防ぐことができる。

私は通常のレシピより、自分の気分や都合やタイミングで
終了させる(フィルター(ガーゼ)にかけて瓶に移す作業)ので
長引いてしまったりすることが多いし、急いでないし
長ければ長い方が、成分は抽出できるので
必要な時がきたら終了という自己流レシピw

何年もつくっていると、一年間の分量もわかる。
昨年の分が終わる頃は、今年のが浸け上げっている頃で
うまくサイクルができるようになる。

イタリア語のレシピには
ロースマリーの、茎交じりでも種交じりでも花交じりでもいい
ちょっと数日乾燥させた葉っぱ約60gに対し
オリーブオイル1Lit.(=916g)を加える。

この数字はあくまでも目安で前後しても全然大丈夫。
私は瓶いっぱいに詰めちゃう。
オイルに浸かることで葉が凝縮していく。

≪ 1000ml(=1Litle)=916g(=0.916kg)
オリーブオイルの重さを知っておくと
同じ容器に詰めていけるから便利 ≫

そのまま暗室に放置して40~50日ぐらい待つ。
で、私はこれを三か月超えることもあるのである。

時が来たら、じょうごに直接ガーゼ敷いて
漉しながら、別の瓶に詰める。以上w

私は、500ml以上のオリーブオイル用の遮光瓶に保存して
洗面所には、薬局で調達してきたスポイト付100ml遮光瓶に移して
毎日毎日1日2回使っている。

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ローズマリーの効果はなんといっても若返り(!)だそうで
ローズマリー独自が持つ油分が
頭皮にすこぶるよくって、フケが出やすい乾燥頭皮さん
潤いが失われがちな白髪(←ワタシ)
大いに効果があるのである!
マッサージするときは風呂上りの濡れたままの髪の毛。
その後、ドライヤーで乾かしている。

洗顔後濡れたまま顔にもついでにマッサージしている。
シミなんかも消えちゃうそう!

Oleolito di Rosmarinoローズマリー漬けオイルで
私はシャンプーもつくっちゃう。
オリーブオイル石鹸のオリーブオイルのところを
このローズマリー漬けオイルを使う。

オイルがなかったらロースマリーを煎じたお茶を蒸留水でつくって
レシピの蒸留水のところをこの煎じ茶にするのである。
シャンプーといっても体も洗っちゃう万能石鹸。

DSC06970

さて、ローズマリーの隣に一株咲いているラベンダーが
7月の半ば、収穫に最適だといわれる全部咲き終わる前
バイオダイナミック農法カレンダーの花の日に花摘みをした。

ひと家族のコスメつくりには一株で十分。
もう一株あったら、家中にポプリが置けるかな。

ラベンダーのオイル漬けOleolito di Lavandaも
花を収穫してから2週間ほど乾燥させてオイルに浸ける。
ラベンダーもローズマリーと同じ量を目安に。
オリーブオイル1㎏に対し、花50~300gとレシピは様々。
ハーブ文化の国の伝統大胆レシピには
花を瓶の1/3、オイルを瓶の2/3ともある。

ラベンダーの場合は、毎日シェイクすることとある。
我が家は、家族がいつでもシェイクできるところに置いている。
しゃべりながらシェイクしている人もいるので
よいアイデアだとおもう。主婦の知恵w

シェイクしながら40日以上が過ぎたら
(私はもっと過ぎちゃうことが多いけど)
ガーゼで漉して遮光瓶で暗室に保存。

DSC07022

ラベンダーの効果はなんといっても殺菌&消毒効果。
虫刺されやカビ系の皮膚炎、アクネなんかにイイ。
鎮痛&リラックス効果は、頭痛やイライラ、不眠に。

このOleolitoで洗顔後の濡れたまま顔をマッサージ。

個別にコールドクリームをつくって虫刺されにぬる。

あとはローズマリー同様石鹸にして
手洗い用の石鹸にしたりしている。
Oleolitoがなかったら、無成分である蒸留水でつくった
ラベンダーの煎じ茶で。

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ローズマリーやラベンダーの他に
昨年つくったOleolito di Ipericoは治癒効果抜群なので
500mlだけつくった。
薬として使うと余るほど怪我をしないので
余ったオイルでコールドクリームにし
じんましんのようなあちこちが痒くなるアレルギーで
かきむしるところに数日つけていたら
いつの間にか治まっていた。
Iperico(セイヨウオトギリソウもしくはセントジョーンズワート)は
シミができるので日が沈んだら使うこととある。

Olio Piccante fatto da me

このOleolito a Freddo(常温オイル漬け法)は
ハーブオイルとしてもお馴染みだ。

オリーブ文化の国の一般家庭では
なかなかハーブオイルをつくって食卓に並ぶことはない。
シンプルにオリーブオイルを味わっているからである。

それでも、Pizzaなんかに欠かせない
Oleolito di Peperoncinoペペロンチーノ漬けオイルは
どのピッツェリア、レストラン、トラットリア
各家庭にあるといっても過言ではない。

これらも、よく唐辛子を乾燥させて
私は激辛好きなので、縦に半分にハサミで切って浸ける。
量は、唐辛子の辛さによる。
細かく切ってしまう人もいるので、どこも自己流だ。

一か月後ぐらいから辛味が効いてくるが
時間を置けば置くほど、辛味は増す。
ペペロンチーノオイルはフィルターで漉すことはない。
食べきるまで浸かりっ放しである。

このペペロンチーノオイルは
在住者なんかはラー油代わりに使ったりする。
たぶん。

DSC07031

≪ 気をつけてみてね、のこと ≫

Oleolito用にはハーブの収穫期も今だし浸ける時間もあわせて
オリーブを搾油してから約1年近く経過しているので
今年のオリーブオイルを私は使うが
ポリフェノールキンキンの超新油オリーブオイルを
肌に直接つけると、味覚の辛味や苦味が肌にピリピリくる。

食用で極上オリーブオイルといわれるオリーブオイルは
生の特徴を出すためにも辛味や苦味が濃く引き出せる
ポリフェノールがたくさんある時期に収穫しているので
肌に直接使う場合は、1年後落ち着てきたらを勧める。

化粧品として販売されているオリーブオイルは
肌にピリピリこない時期に収穫されているそうだ。
食用で使うと美味しくなさそうな香りがした。
味も想像できる香りだったけど
肌には刺激が無さそうな優しい香りだった。
色からしてもサラッとした印象。

食用のOleolitoは搾りたてでいいのだが
コスメ用はそういうわけで、しばらく経ってからでも
弾力効果や保存効果やマッサージなどに伸ばす効果はある。
去年のが余っちゃったオリーブオイルで全然大丈夫!
最後の一滴まで使えるよ。

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オリーブオイルとオリーブ栽培の専門家たちが立ち上げた
Olive Wellness社のウェビナー≪Olive Wellness社大学≫が毎月
オリーブを通して私たちの生活がウェルネスになるよう
役立つ知識・知恵・情報・価値観をシェアしよう...
なんともありがたやすばらしき趣旨で始まりました。


私は第一回目の「オリーブの剪定」に登壇させていただきました。
なぜかトップバッターがヴィンチより生中継でしたので
オリーブ文化のヴィンチの風景や生活などを
盛りだくさんにお話しさせていただきました。

オリーブの剪定では、トスカーナのオリーブの主な品種
トスカーナの主な収穫方法、トスカーナの樹形の歴史と理由
そしてズバリ枝の数や剪定の目的と順番などを
シンプルに伝えさせていただきました。


第二回の「オリーブの道①」では爽やか若社長様自ら登壇し
コロナ禍前のイスラエル訪問での資料をお見せしながら
まさしくも世界史(もちろんオリーブにまつわる)の授業のように
年表や地図を使ってご説明されており
メソポタミア文明だのローマ帝国だの忘れちゃってた私なんかでも
覚えてられるかは別としてw
とても分かりやすく進行されていたと思います。


次回のテーマは、オリーブのルーツを探る第二弾!
オリーブの道②」
~オリーブは"地中海"から"いよいよ日本"へ~
再び爽やか若社長が登壇されます!
どうぞ、お楽しみに。

Webinar開催日は、8月21日(土)日本時間16時~
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オリーブオイル石鹸 Sapone all'Olio di Oliva
風にも負けない元祖 Cold Cream
地球と体に優しいオリーブオイル Cosmetici Naturali





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自分の誕生日を重んじてないひとが多いけれど
私は、時間や環境が許す限り独りでも祝いたいタイプである。

それは、この世に生まれてきたこの日をその都度、節目に
生き残れたことへの祝福、今ある私をみつめて
私を支えてくれている生活や人生に感謝したいのだ。

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兄は26歳のとき、私にありがとうと言ってたった。
きっと私にありがとうと言ったのではない。
自分をみつめていたのだと想う。
振り絞った声で気持ちを伝えようとした目の前にいたひとが
私だったのだ。

私はそのありがとうに涙したけど
意味がわからなかった。
でも今はわかる。
私もありがとうって言うと想う。

私は、年子だったその26歳になったとき
兄の分も生きなきゃとおもった。




父は46歳のとき、私の生誕の写真をもってたった。
両親は離婚していたので、日本らしく
幼児の頃から会うことはなかった。

父の記憶はあどけないマキちゃんであって
思春期のマキちゃんではなかった。

兄の分も生きなきゃと目をこすったあの日から20年が経ち
私はようやくいるのかいないのかわからない父を
みつめることができたような気がする。

私の生誕の写真をなぜ毎日持ち歩いていたのかとか
夫婦の関係とか親子の関係とか。

大人になったマキちゃんが46歳になったとき
父との距離がぐっと縮まって
父が味わえなかった分も味わわなきゃとおもった。




母が52歳のとき、私の目の前で涙を流しながらたった。
死んじゃう寸前まで気持ちってあるんだ。
死んじゃったのか生きているのか機械しかわからなかった。

私は母にありがとうとか感謝の気持ちを
言えなかったようにおもう。
自分のことばっかり考えていて
一人にさせないで!て心の中で叫んでいた。

そう叫んでいるかとおもうと、急に腹をくくって
「もういいよ、お母さんのすきにしたらいい」
と開き直ることを試みている自分がいた。

そんな叫びと開き直りをさまよった
スッと抜けた歳に私は近づいている。
そして、私はあれからずっと叫び開き直り続けて
母の姿が薄れかけてきている。

なぜなら、頼りどころがポッとなくなり
ひとりで考えたり判断することに鍛えられ
自分の中は自分でいっぱいだからだ。

キャリアと母業と私生活
嬉しいことと困難が同時に起こるような生活
今、私は、だんだんそれがわかってきたようにおもう。
だから、私は、その先を知りたいとおもっている。

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私は50歳になった。
母のたった歳に近づく度
ノストラダムスの大予言のように
果たして私は生きるのか死ぬのか
実はそんな子どもっぽいことを考えることがある。

そしてリスクの高いご時世に生き残っていくことも
常に覚悟は必要と、元気でも
その数パーセントに神経が注がれる。

青少年がきっと10歳ぐらいの頃からだったとおもう
「死んじゃったらどうなっちゃうの?」
といまだに質問をする。

死んじゃったらたましいとなって
大好きな人の傍にずっといて見守るんだよ
と、死んじゃった人たちが私の周りで
見守ってくれているだろうことを期待して答えている。

「お腹空いちゃったらどうするの?」ww
もう食べる心配がなくって
空気だけあればフワフワ浮いていられるんだよ
などと、食べる心配以上に生きる大変さを思い起こされる。

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近頃、どの若者もみんなキラキラみえる。
ダラダラして反抗している思春期青少年もキラキラしてみえる。
なんにもわからない子たちなのにキラキラしているのである。

鏡をみると、自分の変貌ぶりに毎度ドキッとする。
頭の中で、青春期の自分の写真がパラパラ捲られていく。
自分の前と今と、若者や青少年が重なって
彼らが自分の分身のようにみえてきて
キラキラが希望で、その希望だけを追いたくなるのである。
怖いもの知らずで、飛び跳ねてて
なーんの心配がなくって!

DSC06980

先日、セミナーで講師体験をさせていただいた。
だっれもが自分が一番だとおもっているオリーブの
堅気やこだわりやマニアな、どちらというと男社会
オリーブの剪定である。
貴重な体験であった。

声をかけてくださったときは、本音は困惑だった。
自信はないし経験は浅いし恥ずかしいし。
でもきっと誰もがそう背中を押すように
やってみないとわからないじゃん!

オリーブオイルブランド化プロジェクトを
農園とインポーター双方に提案させていただいた。
コンセプトやプログラムを立てて進行中だ。
やってみないとわからないじゃん!

なんだかんだと、やってみないとわからないじゃん!

コツコツやっていることで振り向いてくれることがある。
何かを信じて前に進むのだ。
その信じるものとは、もしかすると振り向く人を待つことではなく
自分はこれが好きなんだということを信じることなんだと想う。

自分を信じて、やっていることを愛して
それを少しだけでも覗けるようにしておけば
誰かがみていて共感しているものなんだ
ということも静かに知った。

DSC06978

私は、生き残りの人生ならば
傍にいるキラキラをみて思い出し
自分の好きをどんどん残していきたいと想うようになった。

それがちょうどコロナのポッカリ時間と
芽生えの春の大寒波で花や芽が焼けた衝撃に
私は本格的に突き動かされたのである。

転機なように展開させたいと望むし
また展開すればしたで問題にはぶち当たるのは
半世紀も生きていればわかっているけれど
やってみないとわからないじゃん!

DSC06971

そんな転機なような節目を祝福したく
コロナ禍だったこともあったしなかなか会えなかった
昔っからの友たちを集めて乾杯をした。

オーガニックファームのアントネッラに
この野菜でお寿司つくるんだ、と言うと
祝福されるんじゃんくて祝福するの?と返ってきた。
なるほど、お誕生日って祝福されるものなんだ。

今のいままで、ずっと自分に祝福してきた。
たっちゃったひとたちに向けて祝福してた。
だからおめでとうと生の声を頂くとしっくりこないのが実状だ。

私の誕生日だったけれど、夫のコロナ禍の半世紀祝い
思春期青少年の中学卒業と
キラキラ青春18歳の高校卒業と
コロナのうっぷんに乾杯ができた。

アイルランド在住シスターからのケーキサプライズを
仲間と分け合った。
手伝ってるビオワインを仲間と分け合った。
私のオリーブオイルを仲間と分け合った。

ただただこの乾杯ができることの今に感謝したい。

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欧州サッカーUEFA EURO2020
私までもがイタリア選手の興奮を見て、泣けた。

どこの国も作戦なのか得意としてるとこがあったり上手
ゴールを決めるタイミングとかスピードとか運とか
チームや仲間の阿吽の呼吸とか技とか
あとは私が見てても、経験とか

いつもとなんとなくガラリとメンバーが変わって
若干平均年齢が若くなった感じで
意気込みというより若さ特有のスピード感や軽いタッチが
はじめっから誰が見てても、いけそうな空気が漂っていた。
インタビューで選手もそんなことを言っていた。

もちろん我が思春期青少年は友たちと友宅で観戦だ。
結局PKでイタリアが優勝すると
こんな田舎のヴィンチの丘のあっちこっちでも花火が上がって
車とかスクーターのクラクションが響き渡った。

優勝するもっと前から、キラキラした選手たちを応援してて
若いっていいなってエネルギッシュなプレイに釘付けだった。

選手も応援してる老若男女も
イタリアは熱かった。











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今回のテーマは、オリーブのルーツを探る!
どうぞ、お楽しみに。
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