大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:思い出

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2021年の幕が開けた。

SNSでは豪華なおせちや年越しそばで賑わっているのを横目に

ヴィンチの丘では、丑年にちなんで

せっせと牛のしっぽを煮込んでいた。

私の少女期青春期、年に一回ぐらいの割合で

「テールが手に入ったわよ~。」と、おばちゃんは

自慢の圧力鍋でしっぽをクタクタにし

デミグラスソース風に仕上げたしっぽの煮込みは激ウマだった。

帰国の度にリクエストした。

忘れられない、どーしても再現したいじゃないかっ!


はじめて牛のしっぽを一本丸ごと買った。

付け根は肉付きがよく太く、先っぽは先っぽらしかった。

関節ごとに切断してもらうと、11個あった。

骨髄みたいなところからゼラチン質のコラーゲンがたっぷり出る。

骨にくっついているどちらかというと少なめの肉は

ずっと煮込めば柔らかくなる。

ただ脂のようで脂ではないねっとりしたゼラチン質は焦げやすいので

ずっと土鍋の横で見守った。


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年が明けてから3カ国の友たちとビデオ通話をした。

昔では考えられない。

Gettoneという公衆電話のコインを握って並んだっけ。

そんな在住経験のあるコイン時代の友たちであった。


ものつくりの友は自身の個展をこのコロナ禍中開催するにあたって

招待と同時に動画やネットでもリアルタイムに発信していくことで

遠方の方や体の不自由な方が訪問できる世界が広がったという。

もちろん生でリアルの方がいいけれど

行けない人忙しい人には、便利な手段であった

と勉強になったそうだ。開き直ると、あえて活発に取り組めるそうだ。


コイン時代、ネットなんか当然なくって個展をするのに

招待状をつくって送って配って配って配りまくって

ただひたすらお客さんを待った自分を思い出した。

体の不自由な方だって忙しい人だって遠い人だってもちろん待った。


今は情報や共感のシェアが身近になって

こんなど田舎のヴィンチにいたって

向こうのど田舎の発信が受け取れることに

コロナ禍の学びで改めて気付かされたことだった。

これを先取ってやってた人はコロナ禍の苦味はないということだ。


Bellissimo Canaiolo che colore!-

我が家は三が日牛のしっぽを食べ続けた。

ワインとトマトで煮込んだ俗in umidoというレシピで。

伴に、農主のCanaiolo Nero(品種)100%のワインで乾杯した。

ねっとりのしっぽにも負けないフルーティさと

カナイオーロ独特な爽快感があった。

情熱的に造ったワインは、いちいち作業とか風景が思い浮かんだ。


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そのワインを買っいに行ったとき、長老は外でうなだれていた。

こんな寒いのに、大丈夫なのかなぁ。

いつも会う度に、家族の一人一人を心配してくれる。

そして、気候変動に失望し、昔のことを語った。

その日、瓶詰めの間もうなだれっぱなしで心配になった。


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あの時のうなだれは、とうとう永遠の眠りとなってしまった。

長老の訃報はあとになって知った。

きっとこんな時だけに家族はひっそりとさせたのだろう。

訃報が速攻伝えられてもこんな時だから向かうことはできなかった。


長老は、老衰だったそうだ。

奥様がアルツハイマーになったあと 長老は腸を壊した。

ブドウ畑にきても、11時頃と16時頃は奥様のもとへ

しっかり戻っていった。それまで私と長老でぶどう畑の作業をした。

長老はだんだん痩せてきた。

腸を壊してから、食べられないと言っていた。

それでもブドウ畑にやってきて

自分ができることをできる分だけこなしていった。

それがとても役に立っていた。


冬の剪定に関しては欲張り剪定で、甥である農主と反対だった。

春の剪定も欲張りだった。しかし、昔の人は

果実は大地の恵みであって捨てられない、それだけのことであった。

農主と農法が違っても、有機栽培には変わりなかった。

ブドウの木の支えにしている笹の枝も長老は

自分で刈り取って、古くなった枝と交換していた。

ブドウの枝を架線から取り外す作業だって

取り外したら、一本一本細かくして暖炉用に仕分けしたり

トラクターで撹拌しやすいようにサイズにあわせて横に並べた。

私と時間をかけるところが違った。


天気のこととか葉っぱの色とか今年の芽の出具合とか

農主より早くに察知しているところがあった。

あれは長年の経験としか言いようがないだろう。


ブドウの収穫Vendemmiaの時、甥がセラー作業のときは

長老が指揮をとった。あっちにサンジョベーゼがある

こっちにトレッビアーノがある、というように。

お昼のテーブルでは長老の席は決まっていた。

私も夫も少年も招待してくれた。

お昼休み、少年とサッカーボールで遊んでくれたこともあった。

私は、手加減してよ、少年! と おじいちゃん転ばないでよ! と

ソワソワして見てられなかったけど

あれも一つの思い出になっちゃった。


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オリーブの剪定も長老がしていた。

農主はオリーブの剪定はしない。大地派剪定を習っていたが

やっぱり時間がないということを理由に長老に任せていた。

長老は、樹形に性格が出てたほど

均等のとれたデザインされたような樹形を決めていた。

オリーブの剪定士としてご近所さんのオリーブも手掛けていた。


でも腸を壊してから、体の機能が衰えていき

はしごが使えなくなった。周りが止めたのである。

オリーブの栽培でいっちばん事故率死亡率が多いのが、このはしご。

はしごの危険性と体力を要する作業だから

私がオリーブの剪定をしていることを

すごく褒めてくれたし応援してくれた。そして、ライバルだった。


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長老と同じ畑で過ごすことが多かったこの残りの数年

私が畑の中にいた距離は、長老の亡お兄さんにみえていたようだ。

タイムスリップさせていたみたいで、それはそれで嬉しかった。

あの頃と似てる...とか、あの頃を思い出す...という

記憶の中のなんでもない平常の温かい空間

その夢心地感を味わえてよかったと想う。


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夢心地の姿や年輪のような手で作業する姿

子ども心に少年と遊ぶ姿、ワインを水で割って飲む姿

きっと私は、家族よりも写真に収めているとおもう。

だからもっともっとより深く思い出に刻まれたし

些細なことも思い出せる自信がある。

家族とは別に私との世界はブドウ畑の仲間だった。


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長老は、ネットの世界なんかコロナの世界なんか

なーんにも知らないで逝っちゃった。

知らないのに、もっともっと昔が良かったって。

進化しては思い出し、進化しては思い出して

私たちの昔って、個々のやっぱり少年期青春期なんじゃないかな

なんておもう。

コロナ禍だって進化の中の少年や青年は

昔は良かったなんていうかもしれない。

私も昭和時代とリラ時代をよかったっていう。


毎日毎日長老がいたブドウ畑の姿をシェアしたいと想う。

ぜったいに忘れないよ、おじいちゃん。



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つづき


熟女三人は、Pienzaピエンツァへ向かった。

ここには、6年前に家族と来た。

あの時もこの町を急いで観光したような記憶がある。

その日、マーケットがあったからか

そしてバカンスをやっとはじめた我が家のような

もしくはバカンスから帰ってきたこんがり焼けた人々で

賑わっていたことをよく覚えている。


小さな町は、入口が違っても辿り着くところは同じだ。

あの時もDuomoドゥオーモ(大聖堂)の中を拝観した。

そして、ピエンツァ特産のPecorinoペコリーノ(羊乳のチーズ)屋さんが

軒を並べていたのをよく覚えている。

今年はコロナのせいか人は少なめに感じたけど

それでも店は日曜日なのにだいたい開いていたようにおもう。

観光地なだけに嬉しい。

マスクを道端でもしている人が多かった。

お盆を過ぎて、感染者が増えたニュースをやってたばかりだ。


私たちは、今晩のつまみにトリュフ入りペコリーノチーズを

ちょっとだけ買うことにした。

さすがに丸ごと買うことはできないが

小分けに真空パックで保存されているそれを買った。

真空パックだとかなりの期間もつ。

日本に帰国するときなんか、真空パックで注文する。

独特の香りもしまい込めてとっても便利。


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6年前は、Bango di San Filippoバーニョディサンフィリッポという

森の白いクジラともいわれるそんな形に石灰が固まった

温泉が湧き出る無料の自然温泉へ行って

家族三人がぬるい滝の下で打たれ座っていた。


夜は、Monte Amiataモンテアミアータという山の

キャンプ場のキャラヴァンを借りて

初の内装にドキドキしながら寝たことは忘れられない。

その頃まだグーグルマップが我が家にはなく

真っ暗に辿り着いちゃったけど、突如キツネ一家が出現し

きゃぁきゃぁ七歳の少年とはしゃいだ記憶は鮮明だ。

私たちは強行に予定通りBBQをして

暗闇の中を動く動物のようでおかしな家族だった。


翌日、Bagno Vignoniバーニョヴィニョーニという小さな温泉地へ行って

でもこちらは、自然を人工的に昔の人が工夫して

もしかするとまるでテルマエ・ロマエ風の温泉に浸かった。

プールのようで日本の温泉風なこじんまりさがあって

静かに波を立てずにそーっと入る。熱くはない。


その家族旅行はVal d'Orciaヴァルドォルチャ(オルチャ渓谷)

周遊旅行だったなぁ、思い起こしてみると。

そのあとピエンツァに駆け足で行って

それから今日と同じコース、シエナの友宅に泊まらせてもらったんだ。


友と友の子どもちゃんの写真もでてきた。懐かしい。

大人はちっとも風貌は変わらないけど、子どもたちが...。

我が少年もこんなにかわいかったんだ...。

あんなにぴったりくっついて。

今や距離を喜ぶ思春期少年になっちゃった。


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今、こうやって、家族をおいて

熟女たちだけで旅行しているのが、なんだかおかしかった。

きっとこれからこういう機会が増えていきそうな気がした。

家族に終わりはないけれど、出産してから今まで

自分を家族に80%ぐらい注いできたところを

もっともっと減らして、独りの時間だって各々にもって

ちょっと成長した共同生活が送れたらいいな

なんて思うようになった。去年からw


私は、人がいう「子育て」を感じながら生きてきたことはない。

同居人が小さいから時々世話をしているみたいな感じだった。

この小さい同居人のことを誰も面倒みてくれなくって

私が引き取ったような感覚なのだ。

出産したときの痛みなんかとっくに忘れちゃったし

プワ~とあくびしながら出てきた4㎏近い赤ちゃんは
お腹の中でちょっと成長しちゃってて赤ちゃんぽくなかったw

だから動物的母性ってのをなんだか感じないまま過ごした気がするし

本能とか気持ちはあるけれど、子育てというより
環境に応じて生活している感がつよいのである。

人生や生活の中で常に優先順位ってのがあって
時に一番がその小さい家人だったり
時に一番が仕事だったり、時に一番がお金であったり
時に一番が勉強することだったり
時に一番が食べることであったり
時に一番がカラダのことであったり
時に一番が家族団欒だったり
時に一番が独り時間だったりする。
そして時に一番が、それがしょっちゅう自分だったりするのであるw


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熟女たちは、シエナの友宅のお庭でまた乾杯した。

友たちはコンタクトを外してメガネをつけた。

メガネの向こうにある目が少し小さくなるのが可愛らしかった。

その小さな目でケタケタおしゃべりしてる姿をみるのが私はすき。

進化したコンタクトより道具のようなメガネの方が

私は親近感を覚える。だって私コンタクト装着怖いんだもん。


ご近所はもう寝ちゃったのかな、静かだった。

私たちの笑い声がときにサイレンのように響いたw

笑うたびに肩をすぼめた。


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翌日、シエナの友はB&Bのような朝食を用意してくれた。

一度食べるために座るとまた話が始まっちゃって

なかなか次に進まない。きっと容易に想像つくであろう。

それでもシエナの友は、Castellina in Chiantiカステッリーナインキアンティ

村へ行かない?と提案してくれた。

もうお昼も近い、軽くランチをしに行こうということになった。


とても近くにその村はあった。

ちょっと標高が高く、気持ち良い風も吹いていた。

村の一本の道を歩けば城もあれば教会もあった。

シエナの友はこの村で働いていたこともあって

あちこちチャオ~と住人に声をかけていた。


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もういくところは決まっていた。

そこは、お肉屋さんなんだけど

ちょっと軽く一杯とかランチができるのよ~と友オススメのようだ。

私たちはふむふむとついていく。すすめられるともっと楽しみになる。


ここよ~。

へ~。確かに人気店ぽい。

外は満席だ。中が空いてるみたい。

しかし、予約されていた...。

でも予約までだったらいいよ!と友の顔がきいたw


ここでもサラミとペコリーノチーズの盛り合わせ。

熟女には野菜必須でナスのマリネやトマトサラダもつけた。

そして地元のテーブルワインで小さなテーブルを囲んだ。

ここもプロシュットやサラミ類が美味しい。

美味しいプロシュットは脂が美味しい。

チーズとかもそうだけど、食べる数時間前

常温に近い温度に戻すといわれている。それかもしれない。

だからこの溶け具合は味覚が増すようなきがする。

ペロペロ食べれちゃうし、塩味でワインもグイグイ呑めちゃう。


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最後の最後まで熟女たちは話が尽きなかった。

私は非現実的な旅行のようにも感じたけど

シングル時代を思い出した気分で懐かしく楽しかった。

いいきっかけとなって誘ってくれた友たちにありがとう!


エンポリの駅にヤツラが揃って迎えにきてくれた。

土産話をしたいのに、ヤツラはサッカーの話をして

興味無さそうだった。私はサッカーに興味が無かった。

家に着いて、お土産のプロシュットを食べながら

土産話をすることになった。それでいいのかもしれない。

そのときはヴィンチのワインをグイグイ呑みながら。



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友とブドウ酒を舐めた una connazionale a Montalcino

友たちよ un tocco di giappone

フィレンツェシスターズ Amica come Sorella vol.2



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今日は七夕だった。

これもSNSで思い起こされた。

近頃どうも時間ばかりが過ぎ、気がついてみると6月は終わり
7月に入り、一昨年のことばかり思い出して
先のことはみえないまま、今日を過ごし明日を迎えている
そんな近頃の日々の暮らしにふと気がついた。


夫は7日間仕事している風で自分のことでいっぱいだし
少年は、リモートスクールのときにできた勉友と離れ
夏休みの夏友の中のチャリ友、しかも遠距離体力派に所属し
(ロックダウンで太って体力なくなっちゃった友が続出だそう)
毎日チャリで数あるヴィンチの丘を制覇することに力を入れ
チャリ友が集まらない日は退屈そうに
気が抜けたように一日中ゴロゴロダラダラして
出かける日も家にいる日も、私の声は右から左・・・

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それでは七夕でも・・と思ったときには、誰も家にいなかった。

この日、そうだ、母の命日だった。

私の人生で、母が生きていた時間と
母が死んじゃってイタリアにきた時間の方が長くなっちゃって
母の容姿とかだんだん薄れてきて
私の中の思い出は、母の姿が登場するというより
日常的な出来事の自分を中心に描いた心の内の思い出
それは鮮明というより、フェードがかった
完成されない記憶を繋ぎ合わせているようだった。


この完成されない記憶は、どこか今の日常と似ているぐらい
ボヤボヤした日々の暮らしなのである。

もしかすると、今の世の中がそうなのかもしれない。

コロナのせいで、季節のイベントはどれもこれも中止となり
例年だと今頃ヴィンチを囲む村々はイベントだらけで活気に溢れていた。
イベントに行かなくたって
情報が入ってくるだけで活気を感じていたのだな
と、今更ながらに気がついた。
人が集まる社会から個人で行動する社会になっちゃって
個人の力で動けない場合のそれが
今の私なのかもしれない。

この夏にやってみようかなと思うことやはじめてみようかなということが
なんとなく手がつけられず、時間ばかりが過ぎていって
幸い家族がいるから焦ることはないんだけど
気落ちしちゃってる自分に気がついた。

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私は、聖ヨハネの日のハーブをドライにして
もうしばらく私に香りづけさせ、あの日を思い出したい。
いつもいるテーブルの上に置いて
いつでも目を向けられて
座るとポワンと香りが漂ってくる。
ほんの少しの頭痛ぐらい、この香りで癒やされるのだ。
癒やされている間に、もっともっといろんなことを思い出したい。
もっともっと自分をみつめたい。

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すると、友たちが集まってきた。
友たちと和食風料理を持ち寄り、テーブルを囲んだ。
白ワインを持ち手がないグラスで日本酒風に乾杯した。
私は、とろけるようなものが食べたかった。
噛みしめるより、ムニャムニャと飲み込むような。
茄子の蒸し焼きと豆乳からつくる自家製豆腐の冷奴
胡瓜の冷や汁の胡麻和えそうめん
今の私の気持ちを表したメニューである。

お肉を食い千切る気分ではないのだ。
だから、夫がいない日に女子だけで集まった。
いつも一緒家族だけど、最近バラバラのこの機に丁度いい。
時に自分の好きなものをつくって食べて話すことは
なんだか刺激的でいいじゃないか。
またやろう。

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私の願いはあるようでないけれど
繋ぎ合わせた不完成な記憶と明日の自分へ
今日という天の川を渡ろう
と、独り心におもふ七夕でありました。



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ヴィンチの丘の日陰に、Melissaメリッサ(レモンバーム)が
いたるところに生息している。
ここに移住した頃は、レモンバームの効能も知らなかった。
今は亡き知人がヴィンチのレモンバームの存在を教えてくれた。
そして今日、レモンバームの収穫をして一年前を思い出している。
ところが今日の収穫の思い出のレモンバームは
じつはアップルミントのようだ。
すごく、すごく似ている。
違いを調べてみると
レモンバームは、葉の先端が二等辺三角形のオニギリ型で
アップルミントは、卵型に近い楕円形で産毛がある
一目瞭然で違いがわかるというのである。

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去年の今頃、私は千葉県南房総市の園芸用の植物園で
住み込みアルバイトを体験させてもらっていた。
6月のヒマワリ繁盛期の傍ら
複種のミントやゼラニウム等のハーブチームに配属され
平成の若者たちと一緒にワイワイ畑の中でミントを束ねた。
そこで扱ったアップルミントとヴィンチの思い込んでたレモンバームは
同じであることに気がついたのである。お、これは!

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ミント系は露地栽培が適しているそうで
田んぼの近くに畑があった。
6月の梅雨の時期、モサモサと成長が盛んだった。
まっすぐに伸びるよう8x8cm(ぐらい)穴のネットが
地面から20cmぐらいのところに張ってあった。
ミントを切る長さはだいたい30~50cmぐらい。
長さや大きさの注文があるのだそう。
ハサミは、ブドウの芽掻き作業用のハサミと同じで
小型で先が尖っている。
平成生まれの私の先輩たち(!)は
シャキシャキと素早く数えながら切っていた。
昭和生まれの新人(私)は、まとめ切りとなることが多く
あとで数えるやり方を覚えてしまった。
彼らは、数えなくても、束の大きさで何本かわかるそうだ。
日々同じ作業をやっていると、体が覚えてくるのだろう。
私も最後の方、どうにか束の大きさがわかるようになってきた。

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ビンとまっすぐなものを
茎が太いものを
虫に食われていないものを
シミのないものを
ミントの先が緑色のものを
莟がないものを
いくつかそう注意事項があった。
園芸用ミント系は、先っぽが命なのである。
どんなに気をつけていても
葉に穴があいていたりシミがあったりするのが出てくる。
作業場に戻ったら、一旦水につけて
冷蔵庫に入れてシャキーンとさせる。
そして検品しながら注文用に束ねていくのである。
新人は、上の5段ぐらいを残して下の葉をシュルーと削ぎ取る係。
なぜ、そんなに削ぎ落としてしまうかというと
収穫からお客様の手に渡ってそれから数日保たなければいけない。
下の葉っぱからどんどん劣化し黄色くなっていくので
そうならないよう出荷の時点でとっちゃうのだそうだ。なるほど!
しかし、葉っぱ削ぎ落とし作業、超眠くなっちゃうんだよなぁ。
娘のような新人ちゃんとふわわわ~とあくび合戦であった。
マスク必要だよねw な~んて!

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その眠たくなる削ぎ取り作業中、ある程度大中小に分け
先輩たちにバトンタッチ。
彼らがさらに最終検品し、数かず分束ね長さをジョッキリ切り揃え
再び水に戻し、冷蔵庫でまた保管し
出荷日、透明の袋に詰めて行き先シール貼り付けて
見届けるのである。

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ゼラニウムは、水に濡れると葉にシミがつくのでハウス栽培。
雨の日の収穫には、私たちはレインコート
花に傘を当てて濡れないようにする。
ゼラニウムは、葉が命。咲き始めた花の部分はポキッともぎ取る。
花びらが散って葉につくと、花びらの水分で葉にシミがつくのだそう。
それは知らなかった!
雨や風に打たれながら生きている植物たちは
劣化していくことは当たり前のしくみで
四季を追いながら土に還っていき、自身を次世の肥やしとし
新しく生まれ育つの繰り返しなのだ。
そんなこと誰もがわかっちゃいるけど
花びらの水分で葉が染みて劣化させて次があることまでは
なかなか思い出すこともしなければ考えることもないであろう。
昭和の新人であろうが、平成の子たちが静かに教えてくれることは
どれもが勉強になって、年齢なんて関係ないと思った。

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私はヴィンチのMelissaアップルミント(?!)を
あのときのように収穫し、葉は削ぎ取らず束ね
家の中の邪魔にならないところに干した。
保存用にドライにしてお茶にしよう。
一週間ほどでドライになるようなことが書いてある。
私はもうしばらく干し続け、もっともっとカリカリにした。

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鎮静作用があるのかな
ハーブティー飲んだら、あぁうとうと眠くなってきた!
朝に飲むものではなさそうだ。


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思春期の少年少女のみなさん、そして父兄の方々へ

世の中ヴァカンス中ではございませんっ!

警戒自宅待機を実施している最中です!!

みんなで家に集まって遊んだり、ビデオ観たり

さらにはバールにはびこったり、ピッツェリアに行ったり

ダメなんですっ!

最高23人かな、それでもってちょっとの時間で

外だったらヨシ!とします。

SUSHI屋とか友達んチとかいとこんチとかダメです!ダメダメ!

思春期の少年少女のコロナ感染症は自覚症状がありません。

ちょっと咳とか寒気ぐらいなんです。

でもね、恐ろしいほどに感染るんですー!!!

現在イタリア全国で強制的に自粛して

感染らないようにしてるんですっ!

道徳心や思いやりをもって、自分を守るもそうですが

体の弱い方お年寄りや病気の方々を尊重してあげてください。

責任感をも持ってこのウイルスと戦いましょう!”

・・・という小児科のある医師からのメッセージが

少年のママグループのチャットに飛び込んできた。



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体がウズウズ動いてなくてはいられないスポーツ少年の

自宅待機は辛い。まだ一週間も経っていないのに。

そうそう小児科の言う通り、突然ヴァカンスみたいになっちゃって

家でダラダラし始めた。

しかし早速先生たちがバンバン家庭学習の課題を

オンライン通信の宿題欄に入れてくるw

早くWeb授業でもやってほしいが

いろいろと問題があるのであろう。

家で一方的に勉強する形でしか今は方法がない。

何勉強しているのかわからないが

自分で勉強ができているのであろうか?

教えてもらわなくても前に進むことができるのであろうか?

私はあまり心配していない。

だってみんながそうなんだもん。

収束したらなんとかするさ。



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この週末天気がよく芽生えしそうなほど春陽気で

これほど太陽に当たると体が元気になるんだなぁと

そんな気持ちの良い小春日和であった。

チャットができるはずなのに、突然少年の友だちが数人やってきた。

しかも自転車で!

ピンポーンと鳴らすわけでもなく、名前を大きな声で呼んでいた。

私は家が見えるところのオリーブ畑で剪定をしていた。

だから家の目の前で働けるっていい。

我が少年もウダウダしていたところ

服を着替えて自転車に飛び乗って

4人の少年たちはゆっくり無駄に向こうへ消えていった。

私の脳裏が動き出した。あぁ思い出が。

「じゅーん子ちゃん、あーそーぼ。」

そう、あの頃も、ピンポンは押さない。

一番近所のお友だちとよく遊んだ。

自転車に乗って知らない道に行ってとにかく発見するんだ。

「こんなとこがあったんだねー。」

それから、じゅん子ちゃんと洞窟をつくって

「怒られちゃったりして逃げたくなったらココね!」

その洞窟は、家の超近所なんだけど、二人で逃げ場をつくっていた。

結局使うこともなかった二人の洞窟。

一人も入れない洞窟。

無駄な時間は、どうして思い出となって脳裏に焼きつくのか。

だから少年にも無駄な時間を応援したい。

田舎のデメリットだった友だちと連るむことが

チャリで5kmの丘の向こうの友と会えるなんて。

母は胸が熱くなるほど嬉しい。こんな時に。

成長したなぁ。

1m離れるんだよ!」 うん、とつぶやく少年。

私はオリーブの木の上から、少年のチャリグループを見守ったとさ。



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思春期の無駄な時間。

どの時代も無駄な時間が過ごせる頃がいっちばん平和だろう。

帰るところがあって親がいてお金の心配しなくていいの。

みんながお金もってないから、お金を使うことを考えない。

チャリ乗ってるからスマフォも使わない。

ダラダラと無駄に走る。

コロナの自宅待機で、暇つぶし。

でも1mだよ!1m

それと手洗いね!



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SerieAのサッカーチームの試合も43日まで中止となった。

観客の問題だけではなく

選手のゴール時の喜びのハグが問題なんだそうだ。うぅ。

政治家もコロナとなり自粛自宅待機。

有名人は、民衆の手本となるように

CMではタレントがメッセージを送るようになった。

緊迫感はTVで感じるが、日々の生活ができなくなると

国民性というより人間性がでるようである。

国は、二週間じっと我慢してウイルスを減らそうと呼びかけている。



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マキちゃんの春の香りProfumodi Primavera

飛び出せTeenager

息子へThirteen



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