大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:思い出

今年の乾杯は一度で終わった。(昨年のはなし『少年からの贈り物)

少年は、私の誕生日の食事後に書き終えた。

Brindisi

家族だけの会の食事を用意している間もガリガリ仕上げていた。

Carpaccio di Salmone con Olio Evo Bonissimo

私の誕生日のもう一つの楽しみ。

収穫して、確実に水分と油分が分かれる機械で搾油し、フィルターで漉して、小分けにして冷凍庫で凍らせ、解凍したオリーブオイルを味わう日である。(オリーブオイルの保存』にて)

サーモンのカルパッチョにドドド~~~。

口コミで広がっているヴィンチの隣町にある肉屋で購入した牝牛のBistecca Fiorentinaビステッカ フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)は、超レア焼きでドドド~~~。

Insalataインサラータ(サラダ)にも、ドドド~~。

美味しい~~~。本当に味が搾り立ての11月のまま!

裏切らなかった肉屋の口の中でとろけるような旨みのあるお肉に、ピリッとNovelloノヴェッロ(11月の新鮮なオイル)の苦味のあるオリーブオイルは、素晴らしくマッチした。

Bistecca con filetto

このように特別な日には、バイオダイナミックワインも大切にセレクトされたボトルを開ける。2011年と大事に大事に保存されたボトルは、食べる一時間前には開けておこう。(ここから選んだ『ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン2016)

時間がさらに味を引き立たせた一本。

ヴィンチの会は、私のオリーブオイルと私も加わるワインが合う、シンプルで素材の味が噛みしめる食が一番の献立かもしれない。

Harmonia 2011 apro per secondo piatto

おめでとう!

ありがとう!

titolo Un viaggio nelle regioni d'Italia

昨年に続き、今年のプレゼントも少年の書き上げた絵本。二作目!

タイトル 「Un viaggio nelle regioni d'Italia

(イタリアの州を周る旅)

あらすじ・・・マキは大金持ちで、イタリアの州ごとの観光ポイントを車で周るのであった。

おにぎりなどのお弁当を持って出発。ステキなホテルが夢だったり、リアルのホテルが今一だったり。最終地サルデーニャには豪華クルーズでシチリアから渡る。サルデーニャの豪華邸宅ホテルには少年と夫も登場。会食(上記のメニュー。用意している間も筆に夢中だったもんで。)をする。その夜、旅行の素晴らしさに感動し涙を流しながら寝ているマキ。ヴィンチの丘の家に帰宅し、パノラマに向かいながら土産話をして、家族と抱き合う。

Una pagina

それでは母からも少年のお誕生日に完成しなかったプレゼントをあげよう。

Foto Disegno Storia

タイトル 「コロコロビンボ」

あらすじ・・・マキちゃんの頃から少年の誕生を待ち続け、マキチの頃お腹の中にいる時に考えた名前の由来、お母さんは優しかったり怒ったりする訳

なかなか手にとって見ることもなくなった写真。誕生から10歳までの記憶を記録としてアルバムを作ってあげたのでした。

copertina album

想い出すときに、PCを開けるのではなく、扉を開けて手にとって想い出せたら・・・と想う。


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ありがとうGrazie↓

あ~もう少し。

手が届きそう。

あの雲、触ってみたいなぁ。

nuvola vicina

すぐ近くに見える雲が現れた。

手を伸ばせば、届きそうなほど近くにいる。

よく見ると、モコモコしたところが煮え立っているかのよにグツグツ動いている。


Cammino


歩いて手が届いた。

歩けること、手の届くことって、こんなに嬉しい。

最近だって、五月の手術後も、寝たきりの赤ん坊のように、下の世話までしてもらった。

そこにある飲み水さえ届かなかった。


Mamma e Figli


母の命日は七夕の日。

痛みを抑えるモルフィネが効いて、笑いながらスーっと天へ上っていった母。

手を伸ばしながらフワフワと織姫となって、天での愛を求めに去ったような。


2anni


私は生まれ、歩き、未来へ向かった。

今日きっと人生の半分を生きている私は、これが未来だったことを知り、その先の未来へまた向かう。

過去と現実と未来を振り返るよい機会が今日のこの日、誕生日かもしれない。


記憶と記録は目の前にある。

しかし姿は、あの雲のように手には届かない。


Primo Pomodorino come la mia guancia


今年のトマト。日照りにも関わらず、トマトは熟れた。

まるで私が2歳の頃のほっぺのよう。

パリッとした歯応えに、濃厚な味。

そうよ、そうよ。私もシャキッとして濃厚な人生を送らなきゃ!



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カテゴリー【思い出

白い箱の部屋 Quadrifoglio

ブドウを摘んでから Fogliedi Uva

祖母とマキちゃん



ありがとうGrazie↓

私にはもう実家はない。

私が帰るところは今の家しかない。

私を守ってくれた家族はもういない。

Libreria di Tesoro

母の部屋にあった本棚を、今の家ヴィンチの丘の家まで運んできた。

思い出や記憶、そして小さなおもちゃが詰っている。

この扉を開けるとゴチャゴチャしてて、いつでもうわ~と胸がふくらむ。

幼少時に返らせてくれる「おかえり棚」である。

neonata obatamaki

誰にでもこんな頃はある。

凡人も天才も。

善人も悪人も。

polvere per neonati

どうしてこんな物を持っているのか、どこで見つけたのか、誰のものだったのか、記憶にはない。

でも、赤ん坊の頃の写真を見ると、似たような物が置いてある。

Giocattolo Antiquariato

これだって記憶にはない。

しかし、実家にあったのだから、誰も捨てられなかった一品なのであろう。

きっと、母の記憶の品なのかもしれない。

Mamma e Figlia

それらこれらをギュッと詰めた棚。

記憶の品というかたみを詰めた棚。

もしかしてもしかすると、家具つくりが趣味だった祖父の作品かもしれない棚。

もう問うことはできない。祖母さえもいない。

記憶と想いを詰めた棚。

少年もこの扉を開けるとワクワクする。

そうっと、大切に。

今日も開けてみよっか、母の命日に。


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カテゴリー【思い出

マキちゃんの春の香り Profumodi Primavera

継いだ切手 FrancobolliFilatelici 2016


ありがとうGrazie↓

20年以上前、フィレンツェに初々しく滞在していた頃、早速、Vinciヴィンチ村の外れにあるレオナルド・ダ・ヴィンチの生家を見学したく、一人でフィレンツェから電車とバスを使って訪れた。

短距離のハイキングコースを歩けばいいものの、きっと・・・道に迷うと思ったのかそれとも一人で畑道は怖いと思ったのか、アスファルトの車道を辿って行くことにした。

車道もオリーブの木々を分けていく。

見渡す限り、オリーブ。

オリーブの坂道は、どこまでも続く。・・・ような気がした。

時間に制限は無い。休憩することにした。

そこ、オリーブの木の下で。

ヴィンチを囲む街々や畑が一望できる。

あの時も6月だった。

ヴィンチの丘・・オリーブの丘を通る風は心地良かった。

当時、自分がヴィンチの丘の大きなオリーブの木がある家に住むなんて思いもしなかった。でも、この心地良さは、そう簡単には見つからないと予感した。

あ~~~気持ちがいい。昼寝までした。

Sotto l'Olivo

今、ヴィンチの丘の大きなオリーブの木の下にいる。

あの時と同じ6月。あの時だって暑かった。でも日陰にいると、このサラサラした空気はあえて気持ちがいい。

風が通る度に、枝が動く。影が動く。

日がチラチラとこぼれ注ぎ、チカチカと輝く。動く影も輝いて見える。

逆光から見るオリーブは、私を見ているようだ。

Ombra dell'Olivo

このオリーブの木は、私の一番すぐ近くにいる。

毎日観察して、毎日撫でる。雨が降った後もオリーブに会いに行く。

このオリーブの木は、どの畑の中でも一番元気で一番実をつける。

5月の開花中、急に熱い日差しに照らされても、彼らの吐息は樹を潤した。

こんな帽子被っちゃって。

Cappellino di Oliva

私のオリーブ。

このオリーブが元気だから私も元気になる。

こんなオリーブの木の下で、私とオリーブは気が一つになる感じがした。

Olivo e Tramonto


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Bèret

マキちゃんの生地。

ずーっと持ち続けたマキちゃんの生地。

Piccola Maki

50cm四方くらいの端切れを

どうやって使うか

いつ勇気を出して使うか

ずっと迷ってた。

Tracolla

チラッと見えるトコロに使ったよ。

Bèret e Spilla di Farfalla

とてもセクシーな蝶が近づいてきました。

image

Come questa

春の香りと甘い思い出がプンプンします。

**********

私の好きな色、黄色の蝶ブローチは自分へのプレゼント。

Spilla di Farfalla ORIGAMARE

ブランドORIGAMAREを設立したKumiさんは

イタリアで和の伝統*折り紙*を伝授するアーティスト。

彼女のセンスは、イタロジャッポネーゼ。

テーマ、紙質、色選び・・どれもこれも魅力的。

イベント、インテリア、ブライダル等々活躍中。FB

大人のカッコイイ冴えるorigamiです。




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