大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Autunno

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日照時間が少なくなってきて
サマータイムがまだ終わらなかった10月
いつもの暗い夜に就寝するあの風景のまま
起床も暗いのはなんか損した気分だった。

新生活は暗い朝にもあった。

思春期青少年を6時45分にヴィンチ村まで見送る
けど、やっぱり暗い。
しかし、東の方から黒の空にピンクを見つけた。

そのピンクを見つけたときから
空って刻々と明るくなって
太陽が誕生するような神々しさで
目が放せないほど、時間でも言い表せない
その刻々の間に、空が変化していくのだ。

わー、うわー、言葉にも言い表せない
その空の変化に、ドキドキした。

今見送った青少年も見てるかな。
ウチの子が見てなくても誰か気がつくだろう。

そんな風にバス停にたむろう同じくらいの青少年たちをおもった。

このピンクの空は朝である。

東はにぎやかで、西を振り向くとひっそりしている。が
その東のにぎやかさは西まで響き、深い奥行きを創り出していた。

我が家は西側に窓があるので、西の光景ばかりだ。
東は、そうやって移動するときに
いつもと違う風景に出合う。

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青少年が法律の授業が退屈だとこぼした。

ついこの間私も法律の授業がある講座を受けたので
少しだけ言いたいことはわかる。

本物の社会の授業に突入して何がなんだかわからないのであろう。

しかし、世の中はモラル以外に
度を平等化する法律とか権利とかで治まっているのだから
今退屈でも将来いつかひょんな時に役に立つぞ
法律や権利って問題にぶち当たらないと
気がつきもしなければ必要さもわからないけれど
知っておくと動きやすいことが多々あることは
そこはやっぱり人生半世紀も生きてきてれば
一般教養として学べるにこしたことがないと
必然的にアドバイスができる。とりあえず学んどけ。

「憲法の第一条ってみなさん知ってますか?」
え...何だろうね。とみんなで顔を見合った。
「憲法の第一条って<国民は仕事をする権利>から始まってるんですよ」
へぇ、そうなんっすか!

私が受けた講座の労働法の授業はそう愉快なオッサンで
まるで自慢話のように法律を話してくれたおかげで
なんだか私たちまでワオ!と体が乗り出し
質問や笑いまで起き上がっていたんだから
その愉快なオッサン講師は上手なんだとおもう。
そしてこうやって覚えてられるんだから教え方イイ。

「大統領って外国人でもなれるって知ってます?」
そういうメディアっぽい質問の仕方が興味を駆られる。
「答えは、なれるんですねぇ。」へーなんでぇ?
なんで?という質問を待ってました!と嬉しそうに
「イタリアに50年住んでればなれるんですねー!」
と私の方を見て
「アナタでもなれます。」と指をさす。
広告のタイトルか?

先日法律・権利の抜き打ち口頭テストに我が青少年は当たって
当然の言い訳、勉強してなったとかで、点数が悪かった。

しかし、悔しいと思ったのかこのままではまずいと焦ったのか
次のテストでは、なかなかの成績がとれたそうな。
(何事も結果好き青少年は、成績結果はポロっと報告する)
お!どうしちゃったの?いい成績じゃん!先生に気に入られた?
「そりゃ勉強すればボクだってできる。」ほー。

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朝、青少年はなかなか起きたがらない。
不規則な生活してるからだ。
昼寝が長すぎたり遅くまで起きていたり。

この新生活、高校の終了時間が遅いのなんの。
帰宅が14時半か15時半。家に帰ってからお昼。
お昼学校で食べてゆっくり午後も授業してくれていいのに
なぜかぎゅーっと6時間授業を詰め込みたいフシギシステム。

早弁用におにぎりやパニーニもってく?
「いらない。誰も食べてないしお腹空かない。」などという。
今の子って理解不可能...

そういうわけで、家族の目覚ましが鳴りw家族で起こし合い
本人も遅刻はしたくない性分だから起きるけど
目覚めが悪いようだ。

生活スタイル変えたら?とシンプルに提案すると
「わかってる。よくないことはわかってるけど今はできない。」
いつも役に立たないことばかり言っている思春期青少年で
母はいちいち腹が立つが、たまにこうやって真相が聞ければ
変化とか発見を静かに見守ってあげようとおもうのである。

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朝から親子ケンカして挨拶もしない日もあるけれど
朝から相談にのってチャオと言い合える日もある。

サマータイム終わったら、朝は朝らしく明るめの朝だ。
夜寝て夜起きピンク入りの夜の朝ではない。
同じ朝なのに同じ朝じゃない。
刻々と変化していく空のように
私たちもなにか変化のある毎日である。


【お知らせ】


2021年より、Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへ数量限定で
olivewellness.storeより販売が決定いたしました。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは珍しいことと思います。
この機会を是非ご利用ください。
こちらのリンクにて予約注文ができます。



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11月に入って、天候を心配したオリーブの収穫も一段落し

気を緩ませていた連日、ポカポカの秋日和が続いた。

秋の弱く傾いた光にあわせて、ブドウの葉や木々たちが

黄色く透けて輝くように、でも弱々しくしがみついていた。

その弱々しさが大集合すると、全部が輝き出す。

なんだか一丸となって。


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家から眺める風景にうっとりしていると

あの光ってる大地の中の燃えるような赤いところに

行ってみたいと思った。一人で行った。

オリーブ畑が視界の縁を囲み

中央に黄色と赤とちょっと緑と黒い大地がみえる。

ここからの位置がポイントで、時間は午後3時。

あの赤い列のあるところに行ってみよう。

赤い列はこの時間、燃えるようにメラメラするのだ。

しかし近くに寄ると、燃えるような赤ではなく薄い赤だった。

そこを離れまた違う角度から赤い列をみると、燃える赤だった。


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この日、思春期少年を散歩に誘った。

日曜日だった。そして午後3時を狙った。

「写真撮影をしようよ!」

いつも一緒に出かけるのを嫌がるのに、素直にくっついてきた。

お気に入りの服に着替えてやってきたw

「久しぶりだね。」

手を差し出すと、つないでくれた。

手が大きくなった。

当たり前だ。私より背が高いんですもの。

「こうやって小さい頃はいっつも手をつないでたんだよ、覚えてる?」

すると手を離して走り出した!

照れたな。言わなきゃよかったw

ここで写真を撮りたいと私を呼ぶ。

私がしゃがんで空をバックに下からの角度で撮ってあげた。

「足もいれて」と注文をつけてきた。


私たちは、ブドウ畑を歩いた。

天気がしばらく続いてたはずなのに

日当たりが悪いところと、傾斜の下の方は

グチャグチャで歩くところを選ばなくてはいけなかった。

草の植えを歩けって小さい頃から何度も教えたのに

思春期少年は上を向いて歩いている。

下を向いて歩るくとイノシシの足跡がいっぱいあった。

思春期少年の足跡はまるでイノシシのようであった。


私に遠くから土の塊を投げてきた。

遠くにも投げていた。

大地のもりあがった土の塊を蹴って踏んで蹴って投げた。

見えない空気に向かって投げた。

私も投げた。

私も投げてやった。


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その数日後、トスカーナはオレンジゾーンに指定された。

コロナ感染者数と重症者数と病院施設の空き状況などで

危険度をレッド・オレンジ・イエローと決めていくそうだ。

オレンジとなると町から町への移動が禁止になる。

ヴィンチ村だけで必要最低限のものは用は足りるが

大きい隣町に専門店や専門屋がある。

そういうときすごく困ってしまう。

仕事や重要な用事では

自己宣誓書を携帯して移動することになる。

不急でない限り計画を立てないことに限るが

時間ばかりがどんどん過ぎて何も先に進まない。

会って話さないとわからないこともいっぱいある。

と私がぼやいたところでみんなも同じく辛抱してるから

ぜんぶのみこんで腹にためておくことにする。


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ひとつ間に合ったことは、オリーブオイルが出来上がってて

身内のような友たちに届けることができただけでもよしとしよう。

食卓が新鮮味にあふれるじゃないか。

香りといい味といい色といい。


そのオリーブオイルの特注の瓶を求め

夫と二人で遠出することになった日がある。

「久しぶりだね。」

ドライブだから手をつなぐことはなかったがw

ゆっくり走ってもらってドライブを楽しみたかった。

夕暮れ間際、Padule di Fucecchioパドゥーレディフチェッキオという

フチェッキオ市の外れにあるヴィンチ村よりの湿地帯には

カモの群れがシルエットに水面と空が夕日に焼けていた。

あぁそうか。レオナルドダヴィンチがここで

ザリガニでも捕まえて遊んでいたのがわかる。

きっとこの水面に浮かぶ夕焼けを見るために来てたんだ。

車を停めてもらって、しばらくその景色を眺めた。

誰もいないんだけど鳥やザリガニぐらいしかいないんだけど

セミロックダウンでもここには来れない。


家に近づく頃にはもう暗くなっていた。

この時間帯の暗さはあっという間に覆われる。

農主のブドウ畑を通りかかっていると

イノシシファミリーぐらいの群れが突然現れ

のこのこ道を横断しはじめた。

車のライトに照らされても、急いで逃げるわけでもなければ

突進してくるでもなかった。小走りぎみに横断していた。

かわいいじゃないか。

不意にでくわすという状況はなかなかない。

私と夫は大人気もなくきっと子ども以上に興奮した。

一頭かもしれないと目をこらえて見ていた。

2頭、3頭、4頭 おぉ5頭!

一瞬もいっときも見逃せない。

だからカメラなんかさささと用意できなかった。


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オレンジゾーンが実施される前日

週末自転車グループと隣町まで走ってきたように

移動できる最後の日だからどっか行ってきたら?と

親が心配に思春期少年に提案したが

平日だったこともあり、返事は

「宿題しなきゃいけない。マリオと電話で待ち合わせをしている。」

という。ふーん、外に行ってきてもいいのに。

先生の説明より数学に強いマリオくんの説明の方がわかるんだそう。

イタリアの数学は答え合わせではなく、答えはもう書いてあって

その答えの説明をするのである。

考え方、理屈、解決法...とにかく文にすることなのである。

日本の、答えがあっていればどう解決しても問題ナシ

だった昭和の教育とはちょいと違うのである。

だからイタリア人は抗議や意志の主張に強いのである。と私は思う。

先生と対面授業で説明がよくわからないのだから

これがリモート授業に戻って、落ちこぼれちゃいそうで心配である。

オレンジゾーンは、全中学生までは登校できるが

レッドゾーンは、中学2年生以上はリモート授業となる。

現在、リモート授業になるかもしれないと

自治体も学校も動きだした。

きっとトスカーナも近々レッドゾーンに入ることを

予期しているのであろう。


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Raiの国営放送だけどコロナレポート番組では

第一波の感染拡大はサッカー観戦が原因で拡がったと伝えてて

第二波は、夏休みの浮かれと野外パーティー(ディスコ)などの集合

が原因とレポートされていた。

若者たちの夜ふかしMovidaモヴィーダが注意の的となった。

だから夜間外出禁止令Coprifuocoをメインに

セミロックダウンが実施されたそうだ。

現在の感染拡大の原因は、家族内感染なんだそう。

政治家も専門家も「みんな次第なんだ」と口を揃えて言う。

救急車が列をつくっている映像をみると

救急車の音だけでビクッとする。

だんだんコロナが接近しているようで緊張する。

また気晴らしに細い秋の光でも浴びてこようとおもう。


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そう書いているそばからトスカーナも1115日の日曜日から

レッドゾーン入りし、ロックダウンに突入してしまった。

月曜日から中学三年生の思春期少年は

リモート授業となるのである...

前は家に居られると喜んだけど、今回は

友だちといるほうがいい、リモート授業だとわかんないと言い始めた。

私は、人の温かみはリモートではなんか伝わらないのは

よくわかる。画面に映る自分が嫌だからよくわかる。

ロックダウン前に、少年たちは自転車で町内を走ってきたそうだ。

公園の階段を自転車で降りた友だちがいるんだ

と珍しく撮影したビデオをみせてくれた。


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ヴィンチの保護者グループにメッセージが転送の転送で回ってきた。

クリスマス間近になってきて、本当だったら

イルミネーションが華やかな街にでてショッピングをしながら

初冬を楽しむのだがそれができない。

ナポリのロックダウン前日は通常の大晦日のようだったと

ニュースで伝えてて、これにはかなり驚いたけど。

行くだけでも楽しかったクリスマスマーケットも禁止になっちゃった。

オンラインショッピングはアマゾンばかりにならず

私たちだったらメイドイントスカーナ、メイドインイタリー

地域の..国産の手芸品工芸品農産物を応援しようね!

そしてこれ以上ゴミが溢れ出ないようなお買い物をしようね!

というメッセージだった。

フェイスブックで私はトスカーナ産を買うよ!というグループに

入っているが、いろんな商品があること

たくさんの工房や農園があること、マーケットができないこと

それでも諦めずに一生懸命さが伝わってくる。

いろんな形で応援し合いたいと想う。

そしてこんな形(ロックダウン)で弱い人たちを労りたいと想う。



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虫がわらってるようにみえた。
無表情でせせらわらっているように感じた。

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三軒目の農園でブドウの収穫(Vendemmiaヴェンデンミア)が
ついに初秋二度目の雨降りの前に終了した。

こんな私でも文句をいっぱい言った。
雨で一年間の苦労が台無しになっちゃうよ。
週末だってブドウを摘んだ。

雨のあとは湿気が残り、陽が出ると虫が飛び回る。
曇ると蚊が日中でも近寄ってくる。

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世の中にはいろんな人がいるもんだ。
いろんな人がいるから似た者同士をみつけることができたり
注意をしながら生きたり
じつは様々なことができるんじゃないかと思う。

固定観念に縛られないよう柔軟に受け入れて
逸れないように自分の意志を固めていく。
間違っていることに気がついたらフレキシブルに受け止めるべきだし
意見を交換しあって気がついていくものだ。

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日曜日のヴェンデミアで、農園の主宅でお昼をご馳走になった。

近所付き合いが深いこともあって、突然なのに我が思春期少年も
誘ってくださった。あっという間に現れた。
一応、クールに照れながら挨拶をして着席した。

主の奥様と息子さんが、じーっと私と少年を見つめている。
「すんっごいソックリ。」奥様がぽろっというと
横にいる息子さんがうんうんと頷いた。

私に似てるのか...。
きっと顔だけではない。何かオーラも似ているはずだ。
とりあえず「輪郭はお父さんだよね。」と私は付け加えた。
何が似ているんだろう...。

ご馳走になっている間、終了するまで
席を立たず座っていてくれただけでも安心した。
主の家族はみんなどっかへいってしまった。
主のおばあちゃんとソファーに座って何か話をしていた。
そういうときは、優しい少年にみえる。

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思春期少年とぶつかることがしばしある。
ぶつかるといっても、お互いが一方的なようにみえるけど。

一度言われたら覚えろとこっちは思うがそこは家族
甘えてスルーになってしまうことが日々の暮らしの欠点のように思う。

どこで覚えてくるのか乱暴な汚い言葉をお経のように羅列する。
そうだ。私の躾だと思っている命令は
それもお経なのかもしれない。

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近頃そういうわけでうるせーやつらがブドウ畑にも家にもいて
ふと思い出した。「うる星やつら」w
イタリアだとLamùで知られている。

イタリアでも'70年代'80年代の日本のアニメは
現在40代50代のイタリア国民は
ほぼリアルタイムで釘付けになっていた。

それが相重なってニッポン好きがイタリアにはいっぱいいて
どの日本人とでも話があったりするのである。

残念なのは主題歌が日本語のオリジナルではなく
子どもたちが覚えやすく歌えやすいイタリア語で
イタリアンミュージックになっちゃているので、鼻歌しても通じない。
アニメのタイトルも違ってたりするので
こっちが首を傾げることが多々ある。

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これは一部。ググったときにでてきたのを画面コピーしたもの。

話はとんだが、農園の主には息子と娘がいる。

息子は以前、今の仕事に就く前
一年のブドウの作業も手伝って収穫にも精を出してくれていた。
トラクターも運転できるし、力仕事のSvotasecchiズヴォタセッキ
(摘んだブドウが入ったバケツをトラクターに移す作業)もやっていた。

しかし、息子だからお給料制ではなかったようだ。
必要なときに与えてたそうなんだ。

だんだん友たちが自立していくにつれて
なんかおかしいことに気づいた。

まず自分がやりたいことではなかったこと。
社会経験をしたくなったこと。
お給料が欲しかったこと。
自立したくなったこと。

彼は車関係が好きだったので車の販売員になった。
もう農園は手伝っていない。

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娘が今回のヴェンデミアに顔を出した。
前にもいた。前は私は2・3日手伝っただけだったので
全てをよく知らないけれど、私と列を組んだ時
彼女は指を鋏で切った。軍手をしていなかった。

今回は、軍手をしていた。
そして、トラクターを運転して、女子なのにSvotasecchiまでした。
しかし、来たり来なかったりで当てにならなかった。

勉強も完了させることができなかったそうだ。
農園とは別の仕事も親戚のコネで働かせてもらっていたそうだが
辞めちゃったそうだ。

驚くほど社交的に成長して、体格もよく美人な彼女は
まだやりたいことがみつからないのであろう。

彼女だって、農園には全く興味がない。

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いつも世話になっている(?)世話をしている
長老がブドウ畑を歩く農園の農主も年金者だ。

あんなに継承を心配していたところが
ひょっこり娘さんが現れ、農園を手伝い始めた。
農主だって40歳後半になって農園を引き継ぎはじめ
今は娘さんが農主と同じく気が変わって受け継ごうとしている。

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私が思春期少年とぶつかるにあたって
まずは自分の好きなことはなにか、優先順位と選択の意志を
言葉少なく教えていこうと想った。

相談する人が身近にいなくても
なんとなく身近な人たちが
遠回しに教えてくれているような気がする。

人と触れ合うことが少ない環境だからこそ
人の行動や言葉がよくみえるしよくよめる。

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ブドウの隙間に小さなトカゲがこっちをみてた。
逃げずにこっちをみてた。
そして後ろ向きになって、まだブドウの隙間に残ってた。
私がちょん切らないことがわかるんだ。
ニヤっとわらったように感じた。

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言葉少なくBisteccaビステッカ(Tボーンステーキ)を口にした日
その日に思い出した20周年結婚記念日であった。
結婚記念日のおかげで美味しい夕食だった。
Dolceドルチェ(お菓子、デザート)まで買ってきた。
ヴェン友オススメのPasticceriaパスティッチェリーア(お菓子屋さん)で。


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あぁ、この虹に出会うために今日があったようだ。


あぁ、こんな言い伝えに出会うために果実を摘んでいるのだろう。



虹は、奇妙に二色のようにみえた。

黒っぽい雲ともくもく白い雲と薄く染まった青い空と

弱った黄色い光りの複雑な空を

農園の主は何度も何度も不安そうに眺めた。


そんな空に現れた虹をみて

ブドウだけをみつめている私たちに

「赤い色が太いとブドウが豊作で

緑色が太いとオリーブが豊作なんだ。

みてごらんよ、今日の虹は二色しかない。どっちも豊作だ。」

そんな言い伝えが昔から言われてたよなぁ、と主はつぶやいた。


私は男たちと虹をみあげた。

若いブドウの木の収穫はブドウが低い位置にあった。

私たちは腰が痛くてすぐにはピンと伸ばせなかった。

でもその二色のような虹をみたかった。

腰に手を当て、虹とその話にききよった。


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ここの農園は、半分機械化するためのブドウ畑に

ここ数年仕上げてきた。

半分は生産用に残しておく。

その古いブドウ畑のブドウを手で摘んでいる。

手摘みをしている間に、待望の収穫マシーンが

到着するはずだった。

しかし、ここはやっぱりイタリア。予定日の朝には来なかった。

雨が降った前日の夕方にピカピカに到着した。


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なぜブドウ畑を機械化することにしたか。

農園の主兄弟、答えは一つだった。

毎年、人手を集めるのが困難になってきたからだそうだ。


がんばり屋な人材が確保できない。

天候に左右されて毎日続くわけでもない。

いつはじめるかもブドウ次第で正確に伝えられない。

がんばり屋はたまたま失業中で出会ったけど

すぐ仕事をみつけてそっちにいっちゃう。

若者は肉体労働ができる根性はあまりなくって

二日もしたら来なくなる。

個人で本業でやってる人材をキープするのも難しい。

だから熟れた男たち、早く年金に入った男たちに

声をかけちゃうそうなのだ。


人材を呼び込む方法はもっともっとありそうだけど

なかなか違うことに投資はできないし

ITの世界にとびこめる世代の農園はなかなかいない。


去年なんかBracciante(季節労働を仕切るボス)率いる

パキスタングループをよんで、わーっと収穫したそうだ。

我が家の隣の農園なんか

そのパキスタングループを雇って満足してたから

ここの主兄弟も喜んでいるのかと思ったら

「アイツはさ、作業が早く出来てりゃいいんだよ。ウチは違う。」

ボスは労働者に水もあげないでさ、怒鳴ってて

それ見て心が痛くなっちゃった...と悲しそうにいう。...そっか。


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ここの主兄弟の農園は、我が家の一番近くの農園で

以前夫が手伝いにいってた農園だ。

小さな息子を引き連れた私は、当時断られた。


その頃のヴェンデミア(Vendemmiaヴェンデンミアブドウの収穫)は

毎日がお祭り騒ぎのようなランチ付きで

夫は毎日、今日は何を食べたとか私たちに報告する。

収穫終了の夕食会は、私も息子も誘ってくれて賑やかだった。

みんな顔を真っ赤にして踊ってた。

これぞ収穫祭だった。


夫の仕事力とコミュニケーション力がすこぶる頼もしかったことと

近所ってこともあって、それから近所付き合いがはじまった。

そこで誰も知人のいない田舎暮らしでも

何かあったらあそこんチに逃げるんだよ!と息子に教えたほどだ。


私がブドウとオリーブの剪定の勉強をして

あっちこっちで経験を積んでいることを気にしてくれていた。

息子も一人で動く思春期少年に成長し

やっと仕事に集中できるときを待っていた様子だ。

でも遅かった。

手摘みから機械化に世代交代しちゃうなんてぇ...


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機械化に更新するにあたって、新しくブドウ畑を耕すことによって

国からの助成金を実際の経費の三分の一ぐらいかな

もらえるらしいんだけど、申請も工程も経過も調査されるらしい。


そこで、代々受け継がれたヴィンチの丘では珍しい

Pergolaペルゴラ(樹形;ブドウ棚)も解体しなくてはいけないそうだ。

高くて腰を曲げずに作業ができたのに!

趣があってここの農園の謳いどころのような気がするのに。

家の裏にあって、夏場の逃げ場だったそう。

そこからのヴィンチ村の眺めは最高だ。


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雨が降った。

私はまた寝た。

午前中の二度寝は金縛りにあったかのように爆睡して

体温がほどよく保たれて、すっごく気持ちがいい。

ずっと続いてたブドウの収穫で疲れていた。


風が吹いた。

私は歩いた。

オリーブが膨らんで色が変わってきた。

風で下に落ちちゃったオリーブもあった。

それでも強く育てたオリーブたちは何事もなく風に揺れている。

これで気温が下がれば、おいしく熟れる。

虹の緑色はオリーブだ!



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