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謎の音 la tenda nel giardino
聞こえる?動いてる音。
え、どこどこ?
ほら、あそこから!
・
・
うわっ、見てー
ネズミが通った!
壁をはってたよー
・
・
ネズミじゃなくって、もっと大きい動物の音がする。
えー、何がいるのよー。
我が家の目の前の土地は一つに見えて、所有者が三人もいる。
我が家の自然農法畑から始まって、他二人。
空き地となっているから、草ぼうぼうとなっている。
丘の上からの眺めると、空き地は自然を尊重しているようで
時に、お花畑になったり、蛍でいっぱいになったりする。
しかしやはり、住宅が近くにある場合、草ぼうぼうだと
ネズミなど困った小動物が集まってくるし
夏はちょっとした風で火が起こってしまったりする。
我が家の畑の隣の主が、ようやく草を刈ってくれた。
しかし、毎晩、庭で夕食をしていると
カサカサ・・カサカサ・・とまだ音がする。
夫と少年は、私より敏感で
音が聞こえるたびに、ウサギのように耳を欹てている。
田舎暮らしの田舎の住居の田舎の排水は
プールのような槽の中に砂利を敷き
そこに池などに生えているようなアシやパピルスなどを植え
排水を浄化するエコシステムになっている。
イタリア語でFito
Depurazioneフィート デプラツィオーネという。
水を必要とする植物たちは
田舎暮らしの住人の排水を吸って育ち排水を漉す。
そして漉された余分な排水だけ、大地に流れるのである。
だから我が家では、エコロジーな洗剤を使っている。
そのワサワサしたアシの中に
気になる音が聞こえてくるというのである。
何がいるのかなー。
ヴィンチの山、モンタルバーノにはイノシシがいっぱいいるそうだ。
夜活動するから、日中見かけることはない。
広大なブドウ畑を通りかかった足跡はよく見かける。
一晩に何十キロもイノシシは歩くそうだ。
先日、夜中の帰宅中、車の中から少年が
主のブドウ畑で大きなイノシシがブドウ食べていた!
と噂の暗闇のイノシシを目撃できたことに喜んでいた。
ボクがこの間ブドウを摘みに行ったところだ!という。
またしても先日、午前中水を汲みに行ったとき。
わーっ!
イノシシが倒れてるー!
きっと、水を飲みに来たところ、車に引かれてしまった様子。
おっぱいがいっぱいくっついてるメスイノシシだった。
大抵だと、イノシシの狩人なんか
しめしめと持って帰って食べちゃうらしいけど
今回は、粗大ゴミ屋さんがわざわざ収集に来た。
重そうだなー。
私より重そうだなー(?!)
そんなヴィンチの丘にある我が家の庭で
テント体験をすることにした。
あの音は、いったい何なんだろう。
友人家族もヴィンチの丘でテント体験をしにやってきた。
テント体験の前は、恒例のBBQで夏の夜に乾杯。
アントネッラのビオの野菜をオリーブの枝の炭火で炙って皮を剥いて
オリーブオイルと塩とニンニクで。
ニッポンジンは、焼きナスにはショウガとシソとお醤油だよね!
夫の得意の豚のスペアリブ、毎度完璧。
自然農法のトマトでパーネ エ ポモドーロ。
ワインは、主のバイオダイナミックワイン。
お肉以外は、ヴィンチ産。
テントで朝まで爆睡できることはあまりない。
薄っぺらのナイロンは、夜の気流を中まで通す。
暑く感じたり、涼しく感じたり、蚊か虫がいるように感じたり。
清涼なヴィンチの丘の朝
テント体験の友人たちと
自家製洋ナシジャムのタルトで朝食。
遭遇するのかと期待していた音の主とは
テントで寝ても近寄ってくる気配は無かった。
未だ謎を残した夜の音。
ウサギファミリーではないはずよ
大きなネズミかな
ハリネズミかな
イタチかな
キツネかな
イノシシかな
謎のままとなった夏休みの自由研究
それでも思い出となった庭のテント体験であった。
*過去の関連記事はこちら↓*
『Vinciヴィンチの山、Montalbanoモンタルバーノ』
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春はBBQとハーブでお持て成し Primavera
春になると
BBQバーベキューが楽しくなる。
我が家は、真冬でもBBQをするけど
お肉の様子を見に行くのは
男子に限る。
BBQは男の仕事だ!
なーんて言って。
春になると、女子だってお肉の横に行く。
男たちを褒めて、盛り上げる。
お肉を待ちながら
アペリをする。
春へ乾杯!
今年は、冬が遅過ぎた。
春は来てるけど
時間のサイクルとして芽が覚めているよう。
気温感知ではなく。
どこで変な噂を聞いてきたのか
今年の夏は冷夏だ
なんて話しを夫はしている。
農夫は
一年に一回の天気予報なんてのもあるからね
と、三ヶ月先の予報を当てにしない。
冷夏だなんて
イタリアの地には
過酷なお知らせよ。
Bietolaビエトラ(ビート/ふだん草)が所々生えている。
特にオリーブの木の下に
木陰を好むように生えている。
Bietolaは、甘い野菜。
ほうれん草より使いやすく
子どもには食べやすい野菜なんじゃないかと思う。
Pizza
Biancaピッツァ ビアンカ(トマトソース無しのピッツァ)
の上に、Mozzarellaモッツァレッラと。
残りは、お浸し。
和風お醤油バージョンか
イタリアンでオリーブオイルと塩か。
Bietolaに混ぜて
Rapeラーペ(セイヨウカラシナ)を
莟のある上の方だけを摘まんで。
これだって、苦味より甘味がある。
ほどよく茹でれば、茎のコリ感がたまらない。
お浸しにしたり。
イタリア人だったら、Bietolaも
Frittataフリッタータ(オムレツ)や
Pestoペーストにしちゃいそう。
何でもアリだねww
野草をささっと摘みながら大地を低めに眺めると
怖いくらいニョキニョキ生えている
土筆ツクシ発見!
一番近いこのオリーブ畑には
土筆が生える。
イタリア語では、スギナとして
Equisetoエクイゼートとか
Coda di Cavalloコーダ ディ カヴァッロと呼ばれている。
私たち日本人が食用として親しむ土筆は
筆の形をした胞子茎の所謂お花。
土筆は季語だそう。
緑の細い葉が袴のところから放射状に生えてくる。
これをスギナというそう。
イタリアでは、そのスギナ全草を乾燥させて
薬草として大昔から使っている。
尿系の症状や骨の強化、花粉症効果があるんだそう。
スーパーで売られているフツーのミックスハーブティーなどにも
よく見れば、Eqisetoと書かれているので
ハーブのことをよく知らない人でも
知らず知らす飲んでいたりするメジャーなハーブである。
お花の土筆を食用にすることは一般的ではないようだ。
私も、幼少の幼少時代にしか食べた記憶が無いから
どうやって食べるか忘れちゃった。
そこで、数年前
旅する土鍋一家と
土筆の食べ方を思い出しながら用意したのを
また思い出して用意した。
前にお花を食べたとき
花が大きいだけに苦味があったのを舌が記憶しているので
筆の部分もとって
茎だけさっと茹でてお浸しにして食べることにした。
ソフト鰹節とお醤油で。
歯ごたえがプニュッとあり
ヒヤッと冷めても美味しく
アペリのBioの白ワインと妙によく合った。
少年少女用に
Pizza Margheritaピッツァ マルゲリータ
(シンプルピッツァトマトソースとモッツァレッラだけ)
の上に、BBQ用のSalsicciaサルシッチャを一本拝借し
ソーセージピッツァを用意した。
私は、ルーコラとかいっぱいのせて食べるんだけど
ルーコラはお花がついて、生だと苦味がきついだろうから
こちらも満開のタンポポのどうにかこうにか見つけた
まだ莟を持たないタンポポの葉を摘んで
ボリジと一緒に散りばめた。
けど、少年少女は野草をポイ。
全部私のところへww
そうこうしている内に、お肉が焼けた!
それではみなさん、いっただきまーす!
切らずにかたまりで焼く。
表面の脂肪をとって、塩をまぶして
高い位置で時間をかけてジワジワジリジリ焼くんだそう。
男のBBQのお肉は
手で食べて、骨までキレイに食べる。
お友だち作のイチゴソースティラミスをシメに。
またまた、春へ乾杯!
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『冬の名残な剪定日和Potaturadegli Olivi②』
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持ち寄りランチ i Pranzi
お呼ばれしたり我が家に集まったり。
友家族と家で会食するって楽しい。
みんなが持ち寄り。
それぞれ得意な料理を持ってくる。
アンティ、プリモ、セコンドなんてない。
全部テーブルに広げてゴチャゴチャ食べる。
ヴィンチの我が家では、BBQ(バーベキュー)がメインとなる。
写真↑は、ヴィンチのAgnelloアニェッロ(子羊)と
ヴィンチのちょっと先の美味しいお肉屋さんの
Bisteccaビステッカ(Tボーンステーキ)は、牝牛なんだそう。
イタリアだって、美味しい肉を売っている所と
美味しいパンを売っている所を見つけるのは難しい。
コック家(こちら)の料理人たちも
お肉とジェヌエンなバイオダイナミックワインに
満足した様子。
ステーキには、早摘みのまろやかタイプのオリーブオイルが合う!
私はもっぱらつまみつくり。
ハーブだって摘んでくる。
天気が良いときに摘んでこよう。
バイオダイナミックの畑の緑肥。
セナペを先の方だけ摘んでお浸しに。
こちらは、遅摘みのパンチの効いたオリーブオイルを!
Dolceドルチェ(デザート、甘菓子)だってみんな手作り。
手作りは話が弾む。
あーでもない、こーでもない。
美味しいね!
お呼ばれ先では、こんなオシャレな手まり寿司。
子どもたちは、お菓子のおうちを制作。
クリスマスらしいアイデア、ありがとう!
お呼ばれ先では私がDolceを持っていくよ。
バイオダイナミックワインがまだイケるチョコレートケーキ
ガトーショコラ。
忘年会、クリスマス会の次は、大晦日。
その次は、新年会?! そのまた次は・・・
と、一年間賑やかに集まる。
家族で集まれるなんて素敵だな。
笑いながら時を過ごせるなんて平和としか言いようがない。
こういうひとときって、あっという間に過ぎていくんだよね。
食べ終わると暖炉の前に集まる。
大変な日々なのに、集まると笑い飛ばせる。
フシギだね。
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『ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン ViniBiodinamici 2016』
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交換っこ会 Regalo a te a me
今年の乾杯は一度で終わった。(昨年のはなし『少年からの贈り物』)
少年は、私の誕生日の食事後に書き終えた。
家族だけの会の食事を用意している間もガリガリ仕上げていた。
私の誕生日のもう一つの楽しみ。
収穫して、確実に水分と油分が分かれる機械で搾油し、フィルターで漉して、小分けにして冷凍庫で凍らせ、解凍したオリーブオイルを味わう日である。(『オリーブオイルの保存』にて)
サーモンのカルパッチョにドドド~~~。
口コミで広がっているヴィンチの隣町にある肉屋で購入した牝牛のBistecca Fiorentinaビステッカ フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)は、超レア焼きでドドド~~~。
Insalataインサラータ(サラダ)にも、ドドド~~。
美味しい~~~。本当に味が搾り立ての11月のまま!
裏切らなかった肉屋の口の中でとろけるような旨みのあるお肉に、ピリッとNovelloノヴェッロ(11月の新鮮なオイル)の苦味のあるオリーブオイルは、素晴らしくマッチした。
このように特別な日には、バイオダイナミックワインも大切にセレクトされたボトルを開ける。2011年と大事に大事に保存されたボトルは、食べる一時間前には開けておこう。(ここから選んだ『ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン2016』)
時間がさらに味を引き立たせた一本。
ヴィンチの会は、私のオリーブオイルと私も加わるワインが合う、シンプルで素材の味が噛みしめる食が一番の献立かもしれない。
おめでとう!
ありがとう!
昨年に続き、今年のプレゼントも少年の書き上げた絵本。二作目!
タイトル 「Un viaggio nelle regioni d'Italia」
(イタリアの州を周る旅)
あらすじ・・・マキは大金持ちで、イタリアの州ごとの観光ポイントを車で周るのであった。
おにぎりなどのお弁当を持って出発。ステキなホテルが夢だったり、リアルのホテルが今一だったり。最終地サルデーニャには豪華クルーズでシチリアから渡る。サルデーニャの豪華邸宅ホテルには少年と夫も登場。会食(上記のメニュー。用意している間も筆に夢中だったもんで。)をする。その夜、旅行の素晴らしさに感動し涙を流しながら寝ているマキ。ヴィンチの丘の家に帰宅し、パノラマに向かいながら土産話をして、家族と抱き合う。
それでは母からも少年のお誕生日に完成しなかったプレゼントをあげよう。
タイトル 「コロコロビンボ」
あらすじ・・・マキちゃんの頃から少年の誕生を待ち続け、マキチの頃お腹の中にいる時に考えた名前の由来、お母さんは優しかったり怒ったりする訳
なかなか手にとって見ることもなくなった写真。誕生から10歳までの記憶を記録としてアルバムを作ってあげたのでした。
想い出すときに、PCを開けるのではなく、扉を開けて手にとって想い出せたら・・・と想う。
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カテゴリー【思い出】【少年】【BiodynamicWine】
『少年からの贈り物』
『ご褒美とギフトにバイオダイナミックワイン ViniBiodinamici2016』
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