大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Biologico

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いつも四月の半ば頃からはじめるブドウの芽搔き作業は
今年は五月に入ってはじまった。

農主のオーガナイズの悪さではない。
汗ばむ日もあるけれど、なんとなくずっと初春のような
ヒトにとっては爽やかな日々が続いた四月だった。

たいてい農主は、この辺では一番に芽掻き作業をはじめる。
まだまだ誰もはじめていない。

確かに、畑に出向くと、あともう一週間ぐらい後でもよさそうだ。
もう少し成長させないとダブルで芽が出るのかわからない。
ダブルで芽が出たら片方元気のいいやつだけ残す。

早熟の品種Sangioveseを先にはじめる。
しかし、そうこうしている内に他も成長してくる。

農主が一番にはじめる理由は
成長しきる前に余分な芽を掻くことによって
本来の芽にエネルギーを集中させて成長させる意図がある。

この作業を丁寧に期間内にやることで
肥料は緑肥(アブラナ科など)だけでも効果は出ている。

もちろんブドウの量は減るけれど
農薬を使わずにきれいで濃厚なブドウを収穫することができる。

私は他の農園にも手伝いに出動するが
結果は手に取るようにわかる。

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冬、他の農園さんの剪定士募集があって面接に行った。
ちょっと話しただけで、なんとなくブドウへのパッションの有無がわかる。
私が量られる側なのに、私が警戒してしまった。

そのとき、その芽掻き作業Scacchiaturaの話になった。
その農園は、芽掻き作業なんかやらないという。
なんだそれ?という反応であった。

たくさんの農園が、芽掻き作業と誘因作業Allacciaturaと
副梢掻きSfemminellaturaを合同で行う。
はたまた刈り込みCimaturaのときに機械で全部やってしまう
ところもまれではない。

農園に限らず行く先行く先でBIOや有機栽培の話は
なんとなくしにくいのが本音と現状である。
ビジネスとか量産とか産業とか
そういうことを第一に目的を置いている方と話すと
ブドウへのパッションよりヒトが生きていくための手段
となるので、そこで話が止まるのである。

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私は、ブドウの芽掻き作業が好きだ。
芽掻き作業が好きだという男性は今まで聞いたことがない。

芽掻き作業は、ずっと、余分な枝をひたすら取り除く作業である。

農主は、ブドウの木の下の方の芽を掻く機械を使わない。
除草剤も撒かないから、草刈り機はブドウの木の周りは刈れない。

だからヒトが、下の方の芽も
もっともっと下の地面にへばりついてる芽も
背丈の高くなる草も、かたまりとなっている草も
全部手作業でひとつひとつ除去するのである。

そのとき、いちいちかがまなくてはならない。
たったりしゃがんだり、頭を下にしたりかがんだり
面倒だし億劫な作業であることは確かである。

私はそれでもブドウの一本一本の木になる
ブドウが実った収穫時を想像しながらやっていることと
その、他の農園たちで見てきた
機械で芽が掻かれ肌が剥かれたようになったブドウの木の姿
除草剤を撒くところは砂漠のようなブドウ畑で虫さえもいない。
農主のバイオダイナミック農法や有機栽培の畑は
虫がいっぱいで、生命のサイクルを感じる。
そんな生命感を感じながら作業をしているのである。

私は、農主に出会ってラッキーだったと想う。
パッションを選ぶ農主からたくさん学んでいる。
農主と私は同じ姿勢でブドウと向き合っている。

面倒で億劫な芽掻き作業は
パッションのあるヒト向きの仕事だとおもう。

そういう見方でブドウに接しないと
何千本何万本とあるブドウの木に
気が遠くなるだろう。

ブドウの芽が新梢が、あくびに思えたり踊っているような見えたり
ツルが手に思えたり葉が日傘に見えたり
テントウムシの色の違いに気づいたり愛おしく思えたり
母心がこんなところで発揮するとはおもわなかった。

オリーブが息子ならばブドウは娘のようなの!

それでは、今週もいってきます!

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こちらの監修オリーブオイルが出荷された。

日本行きの飛行機の便が激減していると通知を受けた。
インポーターが指定した運送会社と連絡を取り合いながら
10日ほど遅れて...もしくは毎日飛んでいない便の関係なのか
11月末に見届けることになった。

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私が管理しているオリーブの収穫を先に済ませた結果
成熟がいつもより早かった
搾油率が高かった
苦味辛味のパンチが通常よりきいていた

日本に暮らす日本人の嗜好は
トスカーナ産独特の苦味辛味の強い味が苦手なんだそうだ。
なるべく抑えられるものなら抑えたいとのことだった。

こちらの農園が持っているオリーブの品種が
どちらかというと、遅く成熟する品種が多いので
先に成熟する品種のオリーブたちと同時に収穫すると
さらにパンチが強くなることもあるので
10日ほど収穫&搾油日を遅らせた。

ヴィンチ界隈は、とにかく不作で
収穫にものすごく手こずったそうだ。
私たちも、搾油所に持っていくオリーブの量が少ないか
手こずる収獲を諦めたりしたからよーくわかる。

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予定していた遅らせる前の収獲日の数日前
まだまだ10月だ、事務の子がコロナに罹った。

周りの社員たちは事務にいないこともあって
コロナにならずに済んだが
収獲日を遅らせたのはなんだか運命であった。

かといって事務の子は収穫を手伝うわけではなかったので
家でピンピンしながら出荷のための様々な手続きを
スマートワーキングしていた。

私はその事務クンとメールやチャットでやりとりするだけなので
会社にくる必要ないんじゃないかと思っちゃうぐらいであった。

事務クンは、ちょっと風邪気味程度だったそうだ。
周りの人のためにとすぐにPCR検査をして
自主隔離に入っていたそうだ。

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そんなこんなんで、不安を抱えながら農園は収穫に入った。
収獲期に入ると、指揮する人はみんなピリピリする。

そこで私が生意気に意見するし指示するもんだから
相当イラついたと思う...。ピリピリがピキピキした。
収獲日を遅らせ、搾油所を指定し
フィルターを急がせ、瓶詰も急がせた。
予定していたその10日前の出荷日に間に合うようにも急かしていた。

私のオリーブオイルと仕上がりを近づけることを目指していた。
ピリピリピキピキした中、私の指示通りに従ってくれた。

むしろフィルターがけは、農園でもできたけど
日本行きだけではない、収穫を続行しなければいけない。
様々な状況の判断で、搾油所でやってもらっていた。

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数量限定だが、少量の注文のために
ラベルも瓶もいろんなことが予定より遅れて届いた。

オリーブ文化のイタリアではなかなか250mlは市場に出ない。
だから農園は、日本行きに特注していたようだ。
農園の最小は500mlであった。

収獲も何もかも私は指示するだけで
自分では動けないので、とても歯がゆい毎日であった。

いろんなことが手作業で行われる。
私は私で、別の農園で収穫や瓶詰やラベル作業を手伝っているので
急いでやらなければいけないこと、ゆっくりやって欲しいことが
わかっているんだけど、そのへんは農園の方針に任せたい。

どうしても譲れないことと譲れることを分けた。
譲れないことは私が想うさらに良質なオイルである。
無事に収穫されて無事にオイルとなって
無事に瓶詰めされて、出荷まで見届けたら、気が抜けてしまった。

事務クンも一度は日本に行ってみたいニッポン好きもあって
このオリーブオイルを隔離で部屋の中をウロウロしてるより
目の前で見届けたいとチャットに流れてきた。

生産には関わってないけれど
彼も自分のオリーブオイルを送り出す気分だったらしい。
いいことだとおもう。

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私が農園を開業する能力がない分
私のオリーブ愛やオリーブ熱と共に
母国日本の市場へ挑んで、たくさんのことを
彼らと学べられたらと胸に抱きながら
プロデュースオリーブオイルを見届けたのであった。

雨の多かった11月。
快晴の日は雲が遊ぶように出現する澄んだ空。

無事にみんなのところに届きますように!
そこまで確認しないと一件落着しない自分がいる。

そろそろolivewellness社からはたまた各地へ出荷されるそうだ。

あともう少し!楽しみに待っててくださいね。

ご注文してくださったみなさま
ありがとうございました!

もしよかったら、SNSかなんかでご感想ください。
#ヴィンチオイル 食卓レポお待ちしております!

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残り僅かですが、こちらより注文できます。



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トスカーナ産監修オリーブオイル l'olio supervisionato
世界で一つのオリーブオイル amo l'olio di oliva
オリーブを収穫したら愛用の搾油所へ la raccolta delle olive 2021 vol.2



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ブドウの黄色くなった葉が舞いはじめた晩秋も終盤
汁ものを好んで食べたくなる季節らしいテーマ
Minestrone
ミネストローネをつくってみよう!という
思春期青少年の学校の課題があった。

そういえば、レシピに沿って
本物のミネストローネを作ったことがないことに
今さら気づき、私の方が興味津々であった。

青少年がレシピにある野菜リストをWhatsAppで送ってきた。
夏野菜もあるけどギリギリだ。最後の収穫であるかもしれない。

近所の農園直売をやっているアントネッラ
土曜日の午前中屋台を出しているので金曜日の午後収穫する。
だから金曜の夕方行くと
超新鮮できれいな野菜が積まれているのである。

スーパーで買うよりアントネッラの野菜の方が安いんじゃないか
というぐらいとても良心的プライスだ。
そしてここ数年イタリアは㎞0
キローメートロゼロと言葉が生まれるほど
農園直売とか地元野菜への新鮮さに関心が向いているので
アントネッラみたいなのは大人気である。

アントネッラの野菜たちは
いびつなんだけれども味が半端なく濃厚で
きちんと土と外気で育っているなという歯応えと味なのである。
意外なところでセロリのクロロフィル感がたまらない。
それとサラダの満腹度がまたすごい。
サラダにカロリーがありそうなぐらいだ。

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というのは、スーパーのサラダって近頃水耕栽培がメインなようで
土に植わってないのである。ラベルにわざわざ明記されている。

へたすると、キャベツなんかもそうかもしれない。
SNSで、得意そうにキャベツの収穫風景の投稿をみつけた。
そのおじさんは、サンルームに
いくつもの縦型の鉢に何株も植えていた。
収穫された一株のキャベツを引っ張ると
汚れていないみずみずしい長い根っこが
わらわらと続くというシーンであった。

水耕栽培は、栄養を加えた水だけで
もちろん室内でもしかすると24時間LED光を当て気温管理
養鶏みたいに6か月かかって成長するところを
3ヶ月で出荷するみたいに
野菜栽培テクノロジーをニュースでもみて驚いたことがある。

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アントネッラの野菜ショッピングはとまらない。
あれもこれもついつい、1個でも買いたくなっちゃう。

そういうわけで、ミネストローネに必要だった食材を紹介すると
でっかい
Cavolo Verza(サボイキャベツ)は半分にしてもらって
日本では見たことがない黒キャベツと直訳される
濃い緑色のCavolo Nero、Bietola(フダンソウ)
Sedano(セロリ)、Pomodori(トマト)、Zucchine(ズッキーニ)
Patate(ジャガイモ)、Porro(リーキネギ)、Cipolla(タマネギ)
Aglio(ニンニク)、Prezzemolo(イタリアンパセリ)
Peperone(ピーマン)、Carota(ニンジン)

全部1㎝ぐらいの大きさに角切りして形を整えるそう。
キャベツ類も。
この切り方をTaglio a macedoniaというそう!
よく a cubetti (キューブ状)ともいわれる。
思春期青少年はきれいにパットに並べて写真を撮っていた。

まず基本の野菜タマネギ・ニンジン・セロリを炒めるそうだけど
ニンニク、ピーマン、ズッキーニなんかも炒めちゃった(反則w)。
で、汁が出てきたあたりで写真をもう一枚。学校からの指示。
どうやらこの状態をFondo di cotturaとかいうそうで
何?と聞かれても答えられず親子でググッた始末w

このジュワーと出てくる汁がいわゆる野菜の出汁のようだ。
ただ水にぶち込むスープではなく
先に熱を加えて旨みを引き出してから水を加えて
他の野菜と一緒に煮込んでいくそう。

我が家はコッチョリーノの大土鍋で
大量にミネストローネをつくって
野菜のみシンプルに課題提出用
前日Fagioli bianchi(白いインゲン豆)を用意してあったので伝統版
そして肉好きにはSalsciccia
サルシッチャを加えての
三種類を各々の土鍋で再度煮込んだ。

翌日スープだけをすくってBarbabietola(ビート)のRisotto
リゾットを。
野菜のミネストローネって万能だね!

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ミネストローネは、身体が心身温まるように
どちらかというとミックスベジタブルの旨みで
甘くまったりしている。

そこでトスカーナ産のパンチの効いた
エキストラバージンオリーブオイルを
食べる直前にひと回しふた回しするのである。

生でトスカーナ産オリーブオイルを舐めると
とっても苦いし辛い。

ところがどっこい、ミネストローネのようなまったり料理には
このパンチは絶妙なハーモニーとなり
ミネストローネという一品の決め手となったりする。

かといってオリーブオイルの味だけが目立つのではなく
彼(オリーブオイルw)の役目は、コクを出すというところにあり
野菜の旨みがコクに包まれ引き出されるのである。

トスカーナのパンは塩気が無い。
小麦粉のグルテンの甘味とオリーブオイルのパンチのあるコクで
ハーモニーを創り出して食すのがトスカーナ料理である。

...と私は、地元民の料理を食す機会は少なくたって
地元食材を工夫して食べていると
野菜の土の味とオリーブのトスカーナの品種の繋がりに
納得していくのである。

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このOlio Nuovo(新オリーブオイル)が生まれる晩秋
今がいっちばんオリーブオイルが美味しい時期
我が家は、ほぼ毎日オリーブオイルで

Bruschetta
ブルスケッタ(軽くパンを焼くこと。
具はシンプルにオリーブオイル、塩だけもしくはニンニクすりつけ
もしくはお馴染み総菜、ペーストなどのバリエーション)と。

Fett'unta(Fettunta)
フェットゥンタとは
ブルスケッタの
トスカーナ流呼び方だそうだが
どちらかというとシンプルにオリーブオイルと塩という
一日中どのタイミングでも食べれるオリーブ文化の一品!

フェットゥンタの好きなところは
パンが温まると
パンの旨みが溶け出すような味覚と
カリッフワッの歯応えが大好き。

うっすらカリッとしたフェットゥンタパンと滑らかなスープ
味が素朴なレンズ豆のトマトソースの煮込みには
サルシッチャやベーコンを加えるととても贅沢な一品に。
それでも仕上げはオリーブオイルをひとまわしして
植物性のコクで盛り上げる。

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こういう表現しかできないけど
トスカーナオリーブオイルの目的と使い方って
シンプルに土地の食材と土地の料理の引き合いなのだ。
説明とか言葉は、本当だったらいらないぐらい。

温暖化といいつつも向寒の折柄
ミネストローネで身体を温め
ポリフェノールたっぷりのオリーブオイルで免疫を強め
ご自愛くださいませ。


お知らせ】


Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへolivewellness.jpより販売されております。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは
珍しいことと思います。
残り僅かとなりましたが
是非
この機会をどうぞご利用ください。
こちらのリンクにてご注文を承っております。



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ほぼ毎日オリーブオイル solo sale e olio
生オリーブオイルの魔法 Olio Crudo
おかあさんのオリーブオイル un ricordo di Ungheria



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9月に入り、夏の名残な初秋、ヴェン友が集まる農園の
ブドウの収穫Vendemmiaヴェンデンミアがはじまった。

前回のブログ

現在のイタリアで主な収穫就労の一部をレポったように
個人を雇ってくれる農園てこの辺では少なくなってきた中
ここの農園は、そういうわけで個人の雇用を支えてくれている。

しかし、農園が私たち個人の就労を応援してくれても
スタートする日にちがはじまる1週間前まで発表できない
そんな中、フリーでやる気があって気が利いて作業の速い人材て
そうなかなか見つからない。

女性は見つかりやすいが、なにしろ男性が見つからない。
そりゃそうだろう。タイミングよくこの時期にフリーなヤツ
もしいたら、イタリア社会事情だ。
逆に若者がいないこともイタリア社会事情だけど。

女性はブドウを収穫してればいいだけだけど
男性は、収穫されたブドウが入った重たいバケツを
列から列へ移動させたり(Passa Secchi)
トラクターの収穫用カートにブドウを放り込む(Svota Secchi)
ができる機転の利いた力持ちが最低3~4人
9人グループの内半分は男性がいると
女性は楽に速やかに収穫ができる。

でも機転の利いた力持ち男性がいないと
女性だってPassa Secchiをやらなきゃいけない。
それがいつも大地を歩き回っている私
だったりすることもあるのである。

いつもお日様の下で作業をしている
ここ数年毎年欠かさずブドウの収穫をしている
もっと力を要するオリーブの剪定と収穫をしている
そんなわたしとブドウの収穫だけやる人
今年はじめてという人では、体力や持久力
やはり差がでるのである。

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炎天下に汗だくになってフラフラしている仲間がいる。
私は、あの日よりも今日はまだ涼しい方だとおもっていたし
水筒を持ち歩いてしょっちゅう水を飲んでいるし
直射日光とならないよう、長袖もしくはアームカバー、長ズボン
首に手ぬぐい、通気性のある帽子、と全身覆っている。

「今年はマキの真似してみたわ!」と
タイツを切って作ったというアームカバーをしてきた人がいるw
「でもさ、冬用のタイツだと暑くない?」
そうなんだよ、とすぐ外していたw

今年はマキの真似しよう!と
オーナーが小型の水筒をみんなに配給していた。
エコ的にコップ代わりでもあって、作業中の水分補給に使って
とオーナーも炎天下のVendemmiaに申し訳なさそうだ。

だから時間帯も一日ではなく
朝の7時から10時ごろ休憩おやつタイムをがっつりとって
昼過ぎの13時に終了という時間割だった。

でもそれが習慣化した頃
逆に毎日6時間は生活リズムが壊れ、私は不満だった。
気温が下がった頃、自分の体調を言ったら
オーナーは受け付けてくれて、翌日は見直してくれた。

だって、13時に終わらなかったら30分越すこともある。
間食をしない私としては結構辛いものがあった。
仲間は、ランチ並みのボリューム満点おやつだw
それができないんだよなぁ、ランチが待っているとおもうと。

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去年のメンバーの半分は職が見つかり収穫はパス。
いつものメンバーは、やぁやぁやぁとハグった。

コメスタ~イ?(元気だった?)
ベーネ..マ..インソンマ..(元気だよ、けどいろいろあってね..)
ケスチェッソ..?(なんかあったの?)
と、話がはじまるわけだ。

今ままでの出来事を語ることによって
それがテーマとなって議論が展開していく。
ブドウ棚の向こうの列からだって大声で自分の意見を主張
大討論になることもあれば
ウチの場合はね、と解決策を報告しあって
なるほど!と合点することだってある。

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よーく見渡してみると、女性陣はみんなママだ。
5・7歳の子どもがいるママ
思春期真っ只中14歳息子のママ=わたし
ちょい落ち着きはじめた17歳息子のママ
親に感謝しはじめた20歳息子のママ
娘が21歳でママとなった超若ババママ

だから子ども相談&コンサルトがブドウ畑に広がる。
ママが一人で悩むより、様々な職種や生活スタイルのママたち
できたら先輩ママたちの意見は、核心をついている。

彼女たちが悩んだこと、見たこと聞いたこと
乗り越えてきたこと、きっとこれに関しては
イタリア社会事情ではない、国境など無い
ヒトのホルモンの成長であることがうかがえる。

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Vendemmia中のある日、イタリア全国の学校が
長い長い夏休みに終止符をつけて、ようやく始業した。

「今日から学校はじまるね!」
「たぁしかに、早朝からたくさんの家庭の電気が点いてたわ。」
「出発する前に、写真撮ってきたよ。」
「ずいぶんママ心だねぇ。」

5年制専門高校初日の思春期青少年に親バカ振り
気になって仕方ないことが仲間にバレてしまった。
だから毎日「どうだった?」と聞いてくれる。
口数少ない思春期青少年の一言や様子を言うだけで
ママたちは、あーだこーだと解説してくれたw

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仲間は多国籍で、あんまりイタリア語が話せないモロッコ人
超超フリーダムなアルゼンチン人
イタリアより断然アモーレ文化、キューバ人ママが三人!
あれ?よくみるとイタリア人アナタとアナタ?
そして、カメラ好きニッポン人ワタシ

このキューバちゃんたち、とってもキュート。
ブドウ畑で歌うの。
一人が歌いはじめると三人あっちこっちで歌ってる。
どちらかというと調子がゆっくりでロマンティックな歌。
聴いてる方は微笑むしかない。暑いのに心が温まる。

私たちはね、いっつも家族と一緒なの。いっつも。
日曜日には親戚もみーんなでご飯食べるの。
近所の人もみんな仲良し。
みんなで助け合って生きてるの。

海が近くにあってさ。自然がいっぱいあってさ。
いつでも太陽が輝いてるの。
自然が好きでカメラが好きなマキは
絶対にキューバが好きだと思うよ。私もそうおもう!

仕事さえあったら、私たちはキューバにいたい。
ママやパパの近くにいたい。
キューバに帰りたい。私の国キューバ。
Mi corazonミコラソン(私のハート)

ナショナリズムなんていう社会的な言葉が似合わない
ただただ本能的に愛の国なんだということが伝わる。
家族愛、親子愛、友達愛、男女愛、母国愛...
イタリア語でアモーレ、スペイン語はアモールだ。



なるべくオリジナルを選んだが
2021年夏、こちらのremixが流行っていた


私たちは、きっとお腹が空きはじまる頃
食べ物の話で盛り上がる。

イタリアは現在、Sushi屋がいっぱいあるから
たっくさんの人がSushiを食べたことがある。
しかし、アレンジされたSushiだからロール系のSushiの話題は
返答できないが、Sushiコピーに負けないヒュージョン系
ベジタリアン対応野菜寿司をアピールする。 なるほどー!

野菜の美味しいイタリアは、夏の野菜寿司と白ワインで
アペリティフなんか最高だよ、と。
醤油やワサビはいらない、辛口オリーブオイルと塩があれば
イタリアの食材で十分さ! なるほどー!

アルゼンチンがキューバ料理にバナナフライがあると言い出した!
すると、バナナフライは1週間に1回は食べたいと
キューバちゃんたちが口々に言う。

私は黄色いバナナを想像したがそうではなく
フライ用の緑色のバナナがあって
フライにするとポテトみたいなんだという。 へぇ、食べてみたい!

今度さ、みんなで各国の料理を持ち寄ろう!マジで。
そうだ、そうだ!楽しそう。

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こちらのブドウ畑は、ヴィンチのどこの畑と同様に
Sangiovese(早熟品種で赤ワイン用の黒いブドウ)が
春のたった二日の夜の氷点下で芽が焼けてしまった。

しかし、それ以外の品種はがんばって実っていたが
こちらの農園も芽掻き作業Scacchiaturaをやらなかったので
実が小さかったり、病気になってたり
干ばつで果肉が干されていたり、なんか今一だった。

Merlot(赤ワイン用の黒いブドウ)と
TrebbianoやMalvasia Biancaなどの
白ワイン用の白いブドウ(そう呼ぶ)は
とっても健康にたわわに育っていた。

全体的に量は少ない。
ロックダウンで景気は良くなかった。
私たちに支払う資金や経費のためにキャッシュが欲しい。
今年のブドウはほとんど農協(みたいな。
Cantinaと呼ばれるところで、フレッシュ果実か発酵後のワインを
各農園から買って、ミックスさせて
大量にワインを生産させるところ。
ブドウの質は気にしない。でも一応カテゴリー的に
ビオ(有機栽培)かどうかは分かれるそうだ。)に売るという。
そっか。

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雨が降った。
あともうちょいだったけど終わらなかった。
6時間労働だったからだ。
30度以下の日は8時間労働にしないと
なかなか終わらない。
みんなの1日2時間の差は大きいのだ。

我が家の周りの農園は、収穫していた。
Vendemmiatriceという収穫マシーンも遅くまで稼働させていた。

しかし、雨が降ったことで果肉は膨らみ
水分が増えるがアルコール度数となる糖値が下がる。
農園のボトル用ワインだったら何日か乾かしてから
また収穫するだろう、しかし
出来はどうでも果汁を売るなら量が多い方がいい。

芽が出てから収穫までずっとハラハラして
ずっと気候に影響されながら成長していくのである。
生産者はいろんなことを見極めて
決断していかなかくてはならない。

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気候変動もそうだけど、ロックダウンも痛かった。
EUのどの国からも一番強制化しているといわれるイタリアは
コロナ免疫済み&ワクチン接種済み&コロナ陰性証明である
グリーンパスでどこまで経済を左右できるのか
コンサートなどのエンタメに出演しているアーティストたちは
グリーンパスに感謝しまくっている。

我らが収穫仲間もワクチンに関しては二極に分かれる。
いろんな説があって、どれもどっちも信じたいし
どれもどっちもあっているとおもう。

マッタレッラ大頭領が辛そうな表情でおっしゃっていたように
Solidalieta'(連帯意識)とかCivile(市民的)なことなんだ、と。
Solidalieta'という言葉が出てくるとキリスト教という
イタリア文化の概念が作用していると思った。


どんどん秋になっていく。
光は弱くなって、真夏の猛暑が懐かしい。



☆こちらの記事もどうぞ☆
晩夏に摘む果実と友情 Vendemmia 2020 vol.2 e più
ブドウ畑のエスパニョール Vendemmia 2019 vol.3
ヴェン友 Vendemmia 2019 vol.1



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一家のブドウの収穫は、数年振りだ。

長老がこの世を去った
その次の長が交通事故で車椅子だ。
新世代へ後継ぎした息子は、派遣グループに依頼していた。

こういった収穫などを専門とする派遣グループは
たいてい外国人が多い。
アフリカ系、パキスタン系、トルコ系、アルバニア系

我が家の隣のブドウ畑はパキスタン系の方たちが集まっていた。
ボスらしき男性がコットンのワンピっぽい長いシャツ
クルタを着ていたので、インド系かパキスタン系と察した。

向こうの畑では、かたやVendemmiatriceという収穫マシーンで
かたやアフリカ系のグループはマシーンで収穫できない畑を
手摘みしていた。遠目でもよくわかる。
去年手伝ったところだ。

その派遣グループをCooperativaと呼ぶ。
翻訳機能だと協同組合と出てくるのだが、ちょいと違う。
Adeccoのような職業斡旋会社でも派遣システムだが
あくまでも職業斡旋を趣旨としているので
いつの日か人材を募集している会社が雇う形となる。はずだ。

この手のCooperativaは、会社として運営されて
仕事の依頼があったら、出動するタイプなので
職業斡旋の目的ではない。

畑作業の場合は
土地の大きさヘクタールで料金設定されていることが多いため
大人数でやってきて、超スピードで
短時間で終わらせて儲けを出す仕組みとなっている。

南イタリアのトマトの収穫なんかもその手の仕組みなのだが
欠点と難点は、安く引き受けるので仕事は頻繁にあるのだが
実際に作業をしている作業員の収入は低賃金で
ボスががっぽり懐に入れているのかどうかしらないけど
ボスは作業をせず、指示と営業のみ。

早く終了させることで儲かるのだから
炎天下だろうが過酷だろうがとにかく収穫量。
犠牲者が出てやっと労働基準法に沿っているのか
チェックがはいり、暴露される。

人間味がわりとあって労働基準法に従うようにしてるのは
イタリア系の派遣会社。
それでも文句はいっぱい聞いているのでなんともいえないが
外国人が運営するCooperativaより
当然イタリア語でコミュニケーションがとれる分
イタリアらしくのんきさもあるw

そして、ヘクタール計算より時間計算が多いので
人数や時間が指定可能である。
料金も外国人経営より高いので
仕事の依頼は農作業よりも能力やスキルを要する内容が多い。

農園の話だと、若者がブドウの収穫をしなくなったのも
外国人派遣を呼ばなくてはいけない理由だそう...。

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というわけで、この一家の2021年のブドウの収穫は
春のたった二日の大寒波で、ブドウの芽が焼けてしまって
ブドウが少ないということで
再びファミリーで収穫することにしたのだ。

彼ら代々が暮らす4軒入ってる家は
丘の天辺にあり、彼らの丘を囲むように
ブドウ畑は鎮座する。どちらかというと
丘の下らへんにあるのかな。

あの日、冷気だった靄は静かに
このブドウ畑を包んだのだった。

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こんなに少ない収穫ははじめてだ、と嘆く。
しかも、小さい果実ばかりだ。
そして、干ばつだから、果汁は少ない。

後継ぎの息子は、別で働いている。
時間もなければ、前年度はコロナで流通が不通だったので
収入も少なく、作業員を雇うことも控え
春夏の作業をしてないという。

私は、後継ぎ息子の叔父である
ビジネスよりパッションが熱い畑を
手伝っていたので、違いがなんとなくわかる。
諦めなかった農主のブドウは
畑の位置もあるけれど
豊満なブドウが実っている。

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この日、雨まで降ってきた。
オリーブの木の下で雨宿りをした。

思い出は、一家のランチだったんだけど
車椅子の長が絶好調ではないこと
一家は全員グリーンパス取得済みだけれど
これっぽちの収穫は祝い事ではないからか
みんなそれぞれ自分チでとることになった。

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農主のブドウの収穫もいよいよはじまる。
私は別でブドウの収穫だ。

ブドウが無くなっちゃう前に食べる用に摘みに行った。

Sangiovese(早熟品種・黒いブドウ)
良さそうなのを選んだつもりが、干された果肉が裏に隠れてた。

Canaiolo(遅熟品種・黒いブドウ)
寒波の後に芽が出てきたので、とても美味しそうに育っている。

Trebbiano(白いブドウ)
ごっそり生まれてたわわになっている。

SanColonbano(白いブドウ)
赤い茎にピンク混じりの果実。

Vermentino(白いブドウ)
まだ緑っぽい色だけど、食べてみると
プチ感も酸味もちょうどよい。

Malvasia Bianca(白いブドウ)
農主が新ブドウ畑に植えた期待のブドウ。
ちょっと遠かったので今日は摘まなかったけど
Defogliatura(果実の周りの葉の除去作業)のとき
わーっとなるほど長いブドウ。
二週間前はもうちょいだったけど熟れたかな。

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Canaioloカナイオーロ
Schiacciata con l'uva(ブドウ入り甘党スキアッチャータ)を
はじめて自分で作ってみた!

スキアッチャータとほぼ同じ作り方に砂糖を二振り
間にブドウを散りばめて砂糖を二振り
生地を閉じてブドウを散りばめ砂糖を二振り

砂糖がたっぷりだから発酵を手伝って膨らむ膨らむ。
こんなに簡単だったんだ。
また作ろっと!



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