大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Biologico

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暑くはじまって、まだ暑いまま。

数年前からヴェンデミア(Vendemmiaブドウの収穫)が
8月からはじまりだして、気候の変化に嘆きはじめた。
“La vendemmia di Agosto...mamma mia!”
暑くて、具合悪くなっちゃう人が出て
体の強さとか外の仕事の慣れとか
そんなことが浮き彫りになる季節労働だった。

去年はどうにかこうにか9月にはじまって
10月のはじめに終わったのをよく覚えている。
オリーブの収穫が間近で、オリーブの話をいっぱいした。

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今年は8月の終わりから私たちはずっとヴェンデミアをしている。
具合の悪い人が出ないように
暑い日の労働時間を午前中に集中させて
水もいっぱい提供してくれた。
あまり少ない労働時間だと収穫にならない。
セラーのタンクをいっぱいにしなければいけないからだ。
早朝から長めの休憩をはさんで14時まで通し。

その休憩のときにイタリア式第二のColazioneコラッツィオーネ(朝食)を
するのである。Merendinaメレンディーナ(ちょっとおやつ)ともいうし
Merendaメレンダ(本気おやつw)ともいうかしら。
ランチタイムがない分、その休憩でワイワイダラダラするのである。

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仲間が「昨日摘んだやつだよ!」と
Merlotメルロー品種のブドウのスキアッチャータ
(Schiacciata con l'uva)をつくって持ってきてくれた。
おいしくできたじゃん!
本当のレシピはこのブドウの品種でつくるとおいしいよ
というのがあるのだが、なんでもよさそう!
甘くてフルーティなCanaioloカナイオーロなんかもイケそう。

塩派の人は、私がPizzaのときにほぼ必ずつくる数日保存できる
Schiacciata secca(カリカリスキアッチャータ)白ごま入りが
気に入ってボリボリおせんべえのようにつまんだ。とまんないねw

あとは疲労や日焼けに必須、ビタミンたっぷり旬の果実を
みんなで分け合った。
プルーン(Prugneプルーニェ)だったり、洋ナシ(Pereペーレ)だったり
すっごい栄養価のあるナツメ(Giuggioleジュッジョレ)だったり
この時期に成るイチゴ(Fragolaフラーゴラ)て美味しいんだよね!
どれもトスカーナの田舎の家にはメジャーすぎるほど
植えてある果実たちである。

Uva da tavolaウーヴァダターヴォラ(生食用の実が大きいブドウ
テーブルグレープ)をみつけると、それをみんなで分け合った。
テーブルグレープて買うととても高いよね、という話になった。

トスカーナ、特にキアンティのワイナリーでは、この手の品種は
畑のところどころに植えられていて、偶然発見することが多いw
あ、こんなところに!
で、忘れちゃうことが多いので、その場で食べちゃうことが多いw

スーパーや果物屋さんでみかけるテーブルグレープは
たいてい南イタリア、特にシチリア産が多いそうだ。
しかし、見た目重視のフルーツは農薬をいっぱい使いがちだそう。
農薬反対運動をしているここの農園の主が力説していた!
種無しブドウは農薬プラスホルモン調整された人工的ブドウだそう。
ということで、庭にテーブルブドウを植えて育てて食べた方が
安心だね、ということになった。
藤もいいけどブドウの棚もよくみかけるトスカーナ。

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ニワトリを飼ってるという仲間が
フレッシュタマゴをお裾分けしてくれた!ありがとう!
そのタマゴを生卵ご飯に、房総・富津の金谷で出会った
漁師料理かなやのワカメとカジメのインスタントスープで完璧である
と、仲間にいうと...
ウェェ...と嫌な顔してこちらを見る。
そう、こちらの人は、生でタマゴを食べれる人が少ないのだ。
アツアツごはんに生卵、最高じゃん!と豪語すると、もっと引くw
茹で卵より生卵のほうが消化にいいんだよ!といっても興味ナシw

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食べ物の話はどこに行っても共通の話ですぐ盛り上がる。
たいてい食べ物の話をしだすのは、お昼近くなってきてからだ。
空腹時にグルメ情報交換して
妄想しながら収穫している私たちを想像してほしいw
10時頃のおやつが消化して、気温も上がってきた
13時から14時の間が一番辛かった。
でも無言になることはないおしゃべりイタリア人。

そして、遅いランチの後の昼寝がまた気持ちいいのだ。

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そろそろあっちこっちでもヴェンデミアがはじまる様子だ。
準備をしてるのかトラクターの音が聞こえてくる。
暑くてもなかなかアルコール度数が上がらなかったブドウが
いい状態になってきたという話をきいた。
近所のブドウの収穫も手伝ってこようと思う。
これからはいよいよ気温が初秋に入りそうな予報だ。
通常労働時間に戻り
早くヴェンデミアを終了させることが先決となる。



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夏がきた。
西日が差し込むキッチンがモワッと暑く感じた夏至
今年の一番日の長い日は6月20日であった。
イタリア時間で翌朝には日食も観測されたようだ。

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SNSで父の日というキーワードをみかけ
すっかり私は6月21日の日曜日は父の日だと思いこんでいた。
少年は疑うこともなく、夫は都合がいい。

そういえば、一昨年の千葉県南房総市の園芸のアルバイトでは
父の日ウィークと題し、ヒマワリの繁盛期であった。
日本では、父の日には黄色い花を贈る習慣があるのだと。

朝、ハーブチームも全員でヒマワリを収穫する。
ヒマワリにも種類があって、ヒマワリの花びらの色が若干異なる。
その種類ごとにビニールハウスは分かれていた。

大雨謦報の中、私はローソンの半透明のレインロングコート
(社員さんたちはプロ用のパンツとジャケットタイプ)
MUJIの雨とUV対応ハット、野鳥の会の長靴を履いて
ヒマワリを濡らさないように汚れないように折れないように
赤ん坊を抱くようにヒマワリを抱いたっけ。

そして、あの眠たくなっちゃう作業葉っぱシュルル除去作業をする。
私もハーブチームから応援にいって葉っぱシュルル作業を手伝った。
ベテランが心配そうに私をみている。
ヒマワリは首が命!と教わった。
花の大きさ順に並べると、ベテランたちが大きさごとに束ねていく。
その繰り返しを日々行い、繁盛期には残業もあった。
残業にはお弁当が出てて、シングルには食費がういた。

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そんな残業までもした父の日ウィークの思い出もあって
そのSNSの父の日キーワードには疑問がなく
父の日、お父さんの好きなものを食べようということになった。
お父さんの好きなものって、黄色い花より赤い肉
というわけで、恒例のBBQをする段取りだが
また口コミで知ったちょっと遠い肉屋さんまで調達しに行くことにた。

「明日父の日だから今日は肉を買いに行くんだ」
と同僚に話したところ
「え?父の日?別の月じゃね?」
とおかしな家族だと思われた。
言われてみると・・母の日より先だったような・・

ググッてみると・・・
3月19日がイタリアの父の日で
6月第三日曜日が日本の父の日だということが判明した。
そして、3月にあるイタリアは世界でも少数派で
日本と同じ6月が、世界でも通用されている日のようなのだ。
へぇ。知らなかった。勉強になったなぁ。間違ってみるものだ。
ま、年に二回父の日があってもいいさ。
ゆっくり休んでもらおうよ。

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春になって仕事も忙しくなりロックダウンどころではなかった。
外での農作業や庭作業は植物の都合で動く為放っておけない。
腰を曲げたりいっぱい歩いたり立ったりしゃがんだり腕をつかったり
とにかくずーっと動いている。
動くことが習慣だから、週末も動いている。
雨の日は動きたくてムズムズイライラして
雨でもできる外の仕事、屋根付きのところで何かしている。
春になって、近隣の庭作業のお手伝いもしちゃって
オリーブ畑の草刈りも庭の草刈りも暖炉用の薪集めも
外のことはみーんな夫がやってくれている。
夫がいなかったら、田舎暮らしはできなかったと思う。
そんな肉体派の夫でも日々あちこちが痛いと言っている。

「この日曜日は父の日みたいだし草刈り機壊れてるし休んだら?」
やりたいことがいくつかあったみたいだけど
天気のいい日にゴロゴロするって気持ちがいいんだよね
結局私の提案に甘えて
久々にゴロゴロした日本の父の日であった。

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私はアントネッラのところに旬の野菜とフレッシュタマゴを
調達しに行った。リサイクルでタマゴの容器を持参して。

タマゴからかえった雛のヒヨコをみせてもらった。
人工的に保温器で管理している。
わー、なにこれ~!
赤外線みたいな赤いライトも保温ライトなんだそうだ。
丁寧に育てて独り立ちできる頃、大地に放すのだ。
オリーブ畑をアヒルと一緒に走り回っている。

ニワトリもタマゴをたくさん産む時期と産まない時期がある。
産まない冬、タマゴないんだよね・・と
いつもフレッシュタマゴを狙って来る私に残念そうに言う。
でもその保温器導入のせいかニワトリが増え
常にタマゴはある状態だ。マーケットで週一で屋台だしてるけど
きっとリクエストが多いんだろうな。

「タマゴキレイだけど洗ってるの?」
「もちろん!糞がついてたらみんな嫌がるし。
息子たちにやらせると割っちゃうんだよアイツら。
だから私が洗ってる。」 ご苦労さま!

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「ちょっと来て見て!」と畑の中に呼ぶ。なになに?
キュウリの列、こっちが馬の糞を与えた方
あっちが糞が終わっちゃって与えてない方
「ほんとだ、全然違う。」
馬の糞て微生物がいっぱいいるからイイ肥料なのだ。
肥料のために馬を飼う人は、田舎暮らしだったらいっぱいいる。
私も何度考えたことか。
しかも馬を交通手段にできたら最高だよなぁと。

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私はいらないって言ったけどもってけっていうズッキーニの花
花付きズッキーニ、サラダ、トロペーアのネギ
ここの美味しいジューシーなキュウリ
まだあったBietola(フダンソウ)
栄養たっぷりのBarbabietola(テーブルビート)これも終わりだって
上の部分の頭が硬いのを選べという赤いタマネギ
ニンニク、そして容器の数分12個のタマゴ
袋は節約させて!というから袋ナシで木のカゴでいただいた。

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今日の父の日アペリティフはアントネッラのキュウリシリーズ。
濃厚ヨーグルトを濾過させたギリシャヨーグルトに
塩とニンニクとオリーブオイルで和えたギリシャ風サラダ
フレッシュタマゴでつくったマヨネーズに
小豆島で衝動買いした出会いの生味噌の甘味噌を混ぜて
キューリのディップで召し上がれ。
これに農主の、全てがほどよい白ワインがよく合う。
アペリしている間にBBQして
いつまでたっても沈まない夕日の空の下で
そう今年はたぶん二回目の父の日に乾杯したのであった。
少年は、みんな海に行ってる・・・と嘆いてうるさかったなぁ。



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今年こそは逃すまいと忙しい春の真っ只中
庭から畑に向かう遊歩道を防ぎはじめたこともあって
移植してからもう何年経つだろう・・5、6年?!
ローズマリーの剪定を半分だけすることにした。
下の方から生えている新枝を残すようにジョッキリ切り落とした。
花が2月頃からずーっと満開だったので
それでも花が一段落した頃を狙った。

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その剪定した枝をどうするか。
枝の先には料理なんかに使える新枝もくっついている。
柔らかい新枝の下辺り、2年目の枝かな
花や種がモサモサついている。
そのもっともっと下の方は、葉もあまりないただ古いばかり。

その3部構成になっている
ホヤホヤ新枝をオリーブオイル漬け
花と葉がくっついている使える枝は、コスメ用煎じ茶に
枝のみは、BBQの火起こしに使うことにした。
料理に使う新枝は、剪定していない枝からもぎ取ればいい。
そう同じことを来年か再来年にも行いたい。
だから半分にしたのである。

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ローズマリーの私の主な使いみちは、料理の他
髪の毛、頭のケアに使おうと思う。
だって、イタリアの友もラテンの友もEUの友も世界の友たち
みーんな髪の毛にイイ!って言うんですもの。
こんなに身近で丈夫なハーブを使って自作コスメでケアできれば
願ったり叶ったりである。
ローズマリーには、血管強化、血行をうながし、新陳代謝促進
細胞の老化を防ぐ抗酸化作用
抗菌作用、抗ウイルス作用(!)、ヒスタミン抑制作用(!)
トリートメント効果でフケ防止、育毛
さらには、白髪染めにも役立つんだそう!
私はわざと染めているかのように全部白髪だから
いまさら黒髪にしたいわ!なんて思わないけど
銀色から金色になっていったらおもしろいなぁ。な~んて。

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オリーブオイル漬けはひたすら待つのみ。
そこで大量に収穫したローズマリーの葉っぱや種つきの花で
石鹸を早速つくってみることにした。
水からハーブを煮出して濃いめのエキスを抽出するDecotto法を
レシピより多めの蒸留水Acqua Disitillataで
沸騰5分煎じ時間30分以上冷めるまで放置して
濾して絞って、レシピの水のところの分量を用意する。
このやり方は、ラベンダーのときも同じ。

300g エキス水(蒸留水のところ)
128g Soda Caustica (苛性ソーダ)
1kg Olio di Oliva (不味でOK、古くてもOK)
できたら室外で、エキス水にソーダを入れる。
化学反応で強烈な臭いと発熱した湯気が放つので注意。
スプーンでかき混ぜて悪臭が落ちつくまで私は外に放置している。
それからオリーブオイルに注入。
とにかく熱を放ちっぱなしなので、ガスコンロの上で作業したり
鍋敷きを置いて作業をしている。
ハンドミキサーでドロッドロになるまで撹拌する。
型に流し込む。
その型は、アルミは使わない。化学反応をしてしまうそうだ。
と、どこかで読んだ。原因を追求というより知った瞬間頷けた。
コスメ先生はプラスチックの容器を使ってたけど
私はオーブペーパーを敷いて、取り外しやすくしている。
その発した熱を逃さないように何かで覆って
私は木の板を置くだけだが、コスメ先生は毛糸の布で覆ってた!
二日間ぐらいあったか~くしてあげて
私は、三日目には使う大きさにカットしてしまう。
カットして重なるか重ならないぐらいに並べて
部屋の風通しの良い隅っこで一ヶ月を目処に熟成させる。
いっつも足りなくなると二週目でも使っちゃうけど、あら使えちゃうw
一個目使っている内に一ヶ月が経っている。
何個も全部使い切る頃は何ヶ月も経ってるけど、そのまんまw

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このローズマリー固形石鹸で頭を洗う。
ゴシゴシ頭に石鹸を擦りつけるのだが、案外泡立ちがよろしい。
毛がスポンジの役割をしているようだ。
ボディに使うときは泡は立たずにヌルヌルなのに。
頭から足までローズマリー石鹸。とっても便利!
そして、ローズマリーのトリートメント効果かな
髪の毛の調子がなんかイイ!
私の髪の毛はそういうわけでオール白髪なので
そのローズマリートリートメント石鹸シャンプーでもパサパサだから
濡れた髪の毛に、ローズマリーオリーブオイル漬けオイルで
頭皮をマッサージしながら髪の毛に浸透させるのである。
ローズマリーオリーブオイルにこだわらなくても
今ままでラベンダーバージョンだって
シンプルオリーブオイルバージョンだって
濡れ髪にオイルをしみ込ませるとパサパサの白髪は
ツルツルしっとりになるのである。
通りがかりの人にも言われるぐらいだから効果はある!

Sapone all'Olio di Oliva con Infuso di Lavanda 1

あともう少しでラベンダーも収穫する。
ラベンダーは殺菌作用やリラックス効果を利用したいので
ヘア用とボディ用二種類用意しようかな。

固形石鹸のメリットは、容器が簡易であること。
プラスチックを減らすよう固形石鹸をエコ環境家は推奨している。
そして、手つくりのメリットは、シンプルな素材で作ることである。
保存料も着色料も香料もいらない。
ちょっとぐらい形がおかしくったっていい。
自分が使うんだから。

白髪染めには、先程の濃いめエキス抽出法Decottoで
髪の毛を濡らしてみようと思う。
どのくらい染まるのかなぁ。
みなさんも身近なハーブで自然派コスメ試してくださいね!


コスメシリーズの過去記事も併せてどうぞ↓


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一つ気づいたことがある。

満月に近づく5日ぐらい前から満月まで、顔がむくむ。

太っちゃったわ・・と毎回焦り、もしかすると

水分が足りないのかも!と水分で満腹感を保持したり。

しかし、ある日突然むくみが治まる。

バイオダイナミック農法カレンダーをみると

満月が過ぎた日なのであった。

そう、畑の操作も、満月に近づく頃に肥やしたり種蒔きすると

効果がでるように、私たちも食べると太りやすいそうだ。

その分、サプリメント効果はでやすくなるので

ミネラル摂取はこの時期多めがいいかもしれない。

もちろん食材からで十分。

随分わかりやすい体になったなぁ。

でも、家の族の男子は、むくんでいるワタシに気がつかない・・


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満月から月が欠けはじめた、そして

Luna Discendente(月の黄道上下降期)もギリギリの週末

雨が降る前日だよそれも

トマトを120本ほど植えた!

1月末その満月に近づく頃、種をポットに蒔いて

ポカポカサンルーム風な部屋を提供し

たまに水を与えたり、空気の入れ替えしたりして

母はずっと見守ってきたのである。

その子ども部屋に引き締めあった成長期の息子たちを

独り立ちさせた感の母であるw ふぅぅ、ご苦労。


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隣人からペペロンチーノやらオクラの苗を頂いた。

栽培の話をしていると、驚きの証言を言い出した。

趣味的本業で苗をつくったりしている隣人は

ポカポカサンルームならぬ、植物育成LEDライトを

14時間当てて育てているという。

私が驚いていると 「え?知人なんか24時間当ててるってよ。」

「なんでライトが必要なの?」

「早く育つじゃん。」 ・・・・・・。

そうか・・店で売られている元気な苗は、ライト育ちなのか・・。

きっと土も肥料たっぷりだろうし

殺菌作用の青い銅とか吹き付けられてるし。

ビニールハウスだけではなく育成ライトも当てていたとは。

それではスーパーの鳥肉の飼育と同じではないか。

確かに、種を春だからと今地上に蒔いても

食べられるのはいつのことやら

だから私は、ポカポカサンルームで冬に蒔いてジワジワ育て

外気温を見計らって大地に植えても

濃厚なトマトが食べられるのは、7月に入ってから。

8月にトマトの旬が来た!というプログラムである。

トマトが大好物なイタリア人夫には8月まで待ちきれない。

肥料は、最初のポットの土作りにコンポストを混ぜるだけ。

あと大地に移植するとき、その自家製コンポスト土を混ぜる。

超無農薬の有機栽培だけれど、実は小さいけれど

濃厚で美味しい自慢のトマトが毎年出来上がる。

そして、自然農法の知恵をお借りして

永久畝に落ち葉や刈った草をこんもり置くだけで

カチカチだった粘土質の土はいつも湿ってて

微生物がいっぱいいそうで、柔らかい土を保っている。

と、植えながら嬉しかった。自然農法の土作り効果アリ!


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そのトマトの移植日、5月の2週目の日曜日イタリアは母の日だった。

「今日は何の日だ?」

と、私が質問しないと、家の族の男子は知らない振りをしている。

「今日は、母の日なんだよねっ!あとはよろしくっ!」

SNSの他人の母の日シーンに感動し

私も感動してみたいなぁぁぁと少年に伝えた。

小学生までは、学校でいろいろ作ってきてくれたのに。

そこで今回は、ハート型ピッツァつくりに少年が精を出してくれた。

わーカワイイ!

「あのさ、今日、お母さんに言わなきゃいけないことがあるよね?」

「なに?」 ・・・・・。

「母の日には、フツー、お母さんありがとうって言うんだよっ!!!

「お母さん、ありがとうw」って逃げていった!


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食事の後片付けは、少年がやる!って言ったのに

お父さんがやる!ということで、少年がしょんぼり外に出てきた。

でもトマトの移植は手伝わない。

自転車で遊びに行っちゃったので

逆に静かにトマトの移植作業に集中できた。

一日の終り、少年がほどよい強さのマッサージをしてくれ

気持ちよく眠ることができたとさ。


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夜の雨の自然農法のトマトたちは元気にシャキッとしていた。

水をやることはない。

刈った草や藁を土に敷くことを

イタリア語でPacciamaturaパッチャマトゥーラという。

日本語ではマルチングというそうだ。

でもプラスチックフィルムではなく、落ち葉や刈草、藁

剪定時に出てきた枝のチップなど、有機にいこう。

この方法で、地面がほどよく保湿し

雨水だけで十分となるのである。


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もう一つ気づいたことがある。

ブドウの芽掻き作業で、突然アレルギー症状が出て

くしゃみ、鼻水、目がかゆい

ブドウの木の周りに生えている草を触っているからかなぁと

自分で作ったガーゼマスクとUVメガネをしてるのに

くしゃみ、鼻水が止まらない。

なんでだろう・・と、農主にいうと

オリーブの開花が始まったところがあるという。

開花予定まで10日から2週間早い。

私はオリーブの花粉アレルギーだってことは検査でわかっているけど

すごい反応。

随分わかりやすい体になったなぁ。

お手製ガーゼマスクはきっと薄かったんだろうな、と

ヴィンチの自治体が配ってくれた

コロナ対応マスクをしてトマトの移植をした。

スゴイ効果覿面!

近くで草も刈っていたけど、なんのその。

コロナのミクロン菌をシャットアウトできるぐらいだから

花粉なんて入ってこない。

鼻の部分のワイヤーもイイみたい。

息苦しいし汗をかくけど、くしゃみ鼻水が出てこない!

息苦しいだけに、怒鳴れないw

作業のあと、マスクを取ると

ワイヤーの下と小鼻が黒くなっていた!

家では、のどと鼻を塩水で洗って

毎日作業服は洗濯して

寝しなに、オリーブオイルと蜜蝋でつくったコールドクリームに

ユーカリのスースーするオイルをちょっと加えて

鼻の周りにつけて、ティッシュかぶれと息の通りに。

花粉症対策って、コロナ対策と同じだったんだ。

さすがにゴーグルつけて一日中野外作業はできないけどw

私のオリーブはまだ開花していない。

でも今にも咲きそうなほどぷっくりしてきた。

ツブツブの時がいちばん可愛らしい。



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母の日の贈り物Kit diSopravvivenza

生きるトマトVivaPomodori

オリーブのウイルスと家の族lemascherine in arrivo



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雨だから、お休みである。

雨だから、本を読もうと思う。

雨だから、料理をしようかな。

雨だから、机の整理でもするか。

雨だから、少年と遊ぼっかな。「うるさい。」 ちっ。



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近頃、我が家で大流行している食べ物がある。

近頃、ピッツァ生地のバリエーションを楽しむことがある。

近頃、小麦粉類のグルテンの摂り過ぎに気をつけている。

そこでG.A.S.(Gruppo Acquisto Solidaleという

ローカルでグループを結成しそこで地元の食材やら

地球と体に優しい商品の売買を手伝う協力隊)で販売していた

Bio(オーガニック)のトウモロコシの粉をゲットした。

実はNo OGM(No Organismo Geneticamente 

Modificato遺伝子組み換えしていない

英語ではGenetically Modified OrganismとNo GMO)

のトウモロコシって気にしてみると

普通のスーパーではあまりみつからない。

特にトウモロコシの粉に関しては一つもなかった。

トウモロコシを一度育ててみるとわかると思うが虫に食われやすい。

大好きな甘いトウモロコシを虫が先に食べちゃうなんて!

そこで殺虫剤を使うか、遺伝子組み換えをした種を使うことになる。

しかし、有機栽培でもトウモロコシをつくる方法というのは存在する。

どうやって害虫から守っているかはわからないが

自然のまま育ってとーってもカラフルなトウモロコシが

収穫されているのである。果肉は黄色いようで粉は黄色い。

そのまま挽かれてしかも精製されていないから果皮つき。

全ての栄養素を捨ててないところが、無精製の良いところである。

そんなじゃりじゃりしたトウモロコシ粉を小麦の全粒粉と混ぜて

日常生活の過剰な小麦グルテン摂取を減らそうという試みである。

それは、グルテンアレルギーとは断定していないが

アレルギーだろうかゆみがひどかったからである。

いつだか母が一日に40品目の食材を使うことと

どこかで覚えてきたことを私に唱えるように言い

がんばって料理をしていたことを思い出す。

そんなこともあって、パン系食文化のイタリアで

なるべく一種類に偏らずに、混ぜるという手で

一日40品目に近づけているのである。



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我が家の好物ピッツァの生地は、1kg分の粉でつくる。

一食分のピッツァでは勿論余るので、翌日その生地で

エミリアロマーニャ州のPiadinaピアディーナのような

メキシコ料理のトルティーヤのような、インドのナンのような

はたまたFocacciaフォカッチャのような。

発酵させた生地を鉄板で油なしで焼くから、ナンが近いのか?

夫はフォカッチャだというが。

Focaccia assciutta? Focaccia cotta in padella? Boh

近頃は、ピッツァの生地でつくることが多いが

発酵させなくてもピアディーナやトルティーヤのように

午後のひらめきでつくることはできる。

薄く伸ばせば包んで食べることもできるし

厚めに焼けば、あっという間にパンのようなフォカッチャができあがる。

厚みがあるから、二枚にスライスしてパニーニ風にもできるし

そのまんまパン代わりにパクつけるというわけである。

フワフワでしっとりやわらかく、我が家で大流行の、えーっと

「フライパン焼きフォカッチャ」と命名するw

雨の日にはやっぱり料理かな!



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コロナがはじまった頃夫が「戦争がはじまったみたいだな。」といった。

そんな風に直感するんだ。

隔離同然のような田舎暮らしの

それまた一人畑仕事なんぞしていると

時代の感染症にまだ距離を感じるが

身近に迫ってきていることを頭で認識しながら動いている。

日本からイタリアの感染スピード情報に心配の声が届いた。

田舎暮らしのそれまた近所を歩く程度の

街に用がない限り出向かない生活をしていると

イタリア情報というより大地の住人ヴィンチの丘よりみたいな

世界の中の小さな虫ぐらいの情報にしかすぎない。

そんな虫のような家族にも心配してくれる人がこの世にいることに

有り難さを感じるし、生き甲斐を感じる。

それでもイタリアにいる私から母国に心配の念を送るとしたら・・



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だからネットで日本情報はこまめにチェックしているのだが

同じ問題を抱えるイタリアと日本の決定的な違いとは

政府の判断のスピードのような気もするし

政府の判断の内容はパンデミック対処法でもあるのか

今こそ同じだが指令の仕方が異なるようだし

臨機応変的な国民性も違うようにみえる。

イタリアの感染率のスピードは

迅速な検査と追跡、明白なデータの公開によるものだと

私は小さな虫の一般市民がそんな風に思う。

こういったデータで危険地帯を把握することができる。

データといっても犠牲者の数なので良い情報ではないのだが。

その危険地帯にまだ入っていない地域の住人は

気をつけながら平常の生活に努めている。

感染症の疑いのある症状の人は

まず問い合わせをしてからの検査、となってから

病院では感染症科ではない限り、緊迫ムードはそうまだない。

遠出となる遠足から全国で中止令がはじまり

しかし感染が全国に広がっていることから

危険地帯ではない学校でも3月15日まで全国休校の指令。

(伸びる可能性大の声・・・。この際イースター休暇も?!

現在、WEB授業の方法を考えているようだ。)

少年のサッカークラブは試合も練習も禁止令。

スーパーや仕事は平常通りにできるところは平常通り。

フィレンツェの住人の声は、街に誰もいないということだ。

早朝のフィレンツェを想像した。

入国や滞在に関して厳しくなり、外国人は母国へ帰ったようだ。

生放送のTv番組も観客なし、外国人タレント・出場者も

いなくなっちゃって寂しいようで、逆にコメディアンのイタリアンギャクが

やたらと笑いに沁みた会場であった。

もはやイタリアも日本も世界の危険国となっているであろう。

政府がとりあえず国民への指令を出し

その間に支援金などのことを綿密に話し合いはじめたのが

ニュースの内容でよくわかる。

Tg(TeleGiornaleテレビのニュース)の国民へのインタビューでは

インタビュワーとの距離が1mで長いマイクを使っているのも

国民への示しである。

イタリアのスキンシップ禁止令では

握手やハグ、頬キスなどの挨拶の他

1mの車間距離ならぬ人間距離を置くようにということだ。

学校が全国休校になるのはよくわかる。

子どもが一番汚いからだw

今まで手も洗わない国民の子どもたちが、急にできるわけがない。

いつか熱を出していた子どものイタリア人のママ友に

手を洗ったりうがいをしたりお風呂に入って清潔にすることで

インフルや風邪にかかりにくいよ、と言ったことがあるが

「けっ、何言ってんだ」と言っていた。

「子どもは微生物に慣れなきゃいかん」とも言っていた。



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Tgでおもしろいことを伝えていた。

スキン挨拶ができないのであれば

アジアン流ナマステ挨拶を奨励していた。手を合わせて!

足でチュッチュッやるとかさ!おじいちゃんたちがやってたよw

こうやって人は、できないとなったらできることを生み出し

平常に近づける努力を日々している。

日本でのSNSで

一丸となれないそれを非国民と感じるという声を目にする。

イタリアの宗教的魂のような国民性は

死者が出ることにとてもナイーヴであることと弱い者を守ろうとする

連帯とか団結とか同情とか結束とか訳されるのであろうか
Solidarietàの意志からはじまる。

パニックとなるより同情心や心配が先に起こり

なんとかなるさ、なんとかやっていこうという

実は常に問題を抱えているイタリア人は

毎日が生き残り精神の国民なのである。と私は思う。

医療だって所得が少ない人は無料だし

学費にはお金がかからない。

高所得の人が低所得の人を守っていて、低所得の人は

たいてい高所得の人ができない仕事をしていたりする。

こうして寄り添いあう社会つくりがイタリアなのかなと私は感じる。

いつでも政治家同士でもめたり、政治家に文句はいっぱいあって

何時間話しても全然解決しない井戸端会議はしょっちゅうだけど
国民は政府の指令を待ち、責任転換しないよう人々は

指令を守り、目に見えないこの時代の感染症に

向き合っているという風に私は見受け、私も同じ気持ちになる。



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それでも街の住人はいつものようにマーケットへ行くだろうし

散歩だってして、街は住人で動いているように想像する。

差別や隔離は、感染症に限らず

どんなことでも人は好まないことである。

人種だってそう、病気だってそう、貧富の差だってそう

どんなことでもどんなときでも平等を人は望む。

そして誰でも幸せになる権利があるのである。

そう幸せに過ごす権利のある弱い者たちに
感染させないためにはどうしたらよいのであろう。

これこそいろいろあるに違いない。



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世界の感染症の歴史を簡単に調べてみることにした。

新型コロナウィルスの原因と危険度を知りたかったからだ。

スペインかぜ、アジアかぜ、インフルなどでたくさんの死者が出た。

14世紀にヨーロッパで流行したペストでは

ヨーロッパの人口30~60%が死亡したそうだ。

それは紛争をも起こし、さらに感染源はユダヤ人とデマが流れ

差別でむやみに虐殺されてしまった時代だったそうだ。

病原菌の発生地を調べてみると国の文化もわかる。

そして、この現代に現れる病原菌とは

それは文化や伝統の他、現代の過密社会ということもあるそうだ。

環境の変化から感染症が生まれるそうだが

温暖化の熱中症などもそうらしい。

ここで最先端の技術を発揮してもらいたいところだが

農薬の殺虫剤と同じで、ヒトが新薬をつくり使い続けると

ウイルスは薬剤に耐性するよう変異してまた攻めてくるそうだ。

私たちのカラダの免疫能力を高めたほうが

ある意味確実そうなことは、自然栽培をしていると大きく頷ける。

健康な人はそう続けるべきである。



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2020ニマニマな年のはずなのに、なんてこった

世界は新型コロナウイルスが時代に刻まれてしまったようだ。

そして、アフリカの大量発生のバッタ、シリアの国内戦争

世界は自分を守ることで、逃げ場はどこにもない。



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