“家族て在るのではなく つくるもの”
La famiglia non è che esiste, è da costruire.
Art from recycled paper
90 x 90 cm
natural color and tint with caffè
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私は、この世に生まれて、家族の一員となった。
世の中の子と同じく
喜ばれ、期待され、教育され、独り立ちする。
家族て在るものだと思っていた。
ある時、父と母は離婚した。
在るはずの家族は、二つに別れた。
ある時
離れていても私を愛してくれた父と
私を静かに見守ってくれていた母は
各々に早々と他界した。
小さくなった家族は、とうとう消えた。
独りでは、族とはいえない。
ある時、私は恋をした。
その恋人と暮らし始めた。
ある時、思い出した。
小さな家族のようだ。
家族とは、二人から始まるみたいだ。
ある時、そんな想いをつくった。
ある時、この世に生まれてきて
家族の一員となった子がいる、今。
子は、家族が当たり前のように存在し
いつか独り立ちし、新たな家族をつくるだろう。
九月の終わり
私の族の共と十七年目の結婚記念日を迎えた。
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