近頃、ヴィンチの保存食品会社の生産部門の工場内で
私は汗だくになりながら働いていた。
瓶詰するための殺菌や圧迫させるための蒸気と熱でムンムンしている。
仲間たちは、暑い暑いとぼやくし
年金退職に近い人たちは、早く辞めたいと耳が痛くなるほど嘆く。
私は、ついこの間まで太陽の下で歩き回っていた。
そして、またブドウの収穫に精を出すつもりだ。
いつの頃からか、暑いのはやっぱり体が重くなるけれど
汗をかくことがあまり気にならない。
額に汗が流れていても、鼻の下が汗で粒々していても
体中汗びっしょりでも、臭くても
作業中は、あんまり気にならないのだ。
むしろ汗をかくことはいいことだぐらいおもっている。
工場内は、騒音と共にだるい暑さでシャキッとしない。
そんな中、眠くなるような退屈な作業もあれば
私は一人駆け回っていたりする作業もあった。
どの作業も簡単だけど、どの仕事も機転というのは必要だ。
暑いからとウダウダしていられない。
必要としてくれるのならば、どんな作業でも
はやく覚えてはやく自分一人で動きたかった。
だから暑さにかまう気持ちはうまれなかったのかもしれない。
仕事が終わる夕方は、大地も風も太陽も一番暑い時間なんじゃないか
メラメラモワモワと、スクーターで走っていても
ちっとも気持ちがよくないほどシャキッとしない。
家は10時半ごろ全部窓は閉めるよう、留守番の青少年に言っている。
だから帰宅する頃は窓は閉まっていて熱風を遮断しているので
ひんやりとはしなくても、外気温との差は感じる。
大きな窓が一つでも全開しているだけで
その差は出るので、疲れていてもわーわー青少年に文句をいう。
暑いけれど、ここで冷房なんかいれたら、もっと暑いだろうと思う。
というか、そこから動けなくなるだろうし
つけっぱなしになるだろう。体を甘やかしてはいけない。
というわけで、家にいる時は
どちらかというとじっとしていることが多い家族である。
しかし、休みは週末だけだ。
暑かろうが、とっととやらねば洋ナシは痛んでしまう。
ごっそり収穫した小さな洋ナシPera Cosciaを猛暑中天日干ししたり
今回は、コッチョリーノの大きな土鍋さんでジャムつくりを
3回立て続けにこしらえた。
ハチミツ500gの瓶が20個ぐらいできた。
このサイズで保存しておくと
ジャムをのせたタルトをつくるとき、ちょうどいい量なのである。
簡単に洗って、荒く皮をむいて、種をとって
レモン汁をかけて砂糖はスプーン10杯約200gを加えて
攪拌機など使わず煮込むだけ。
私は大きく実が残っている方がデザート感があって好きなので
自然に崩れていくことを待つ。
水分が多いので、蒸発してねっとりするまで
結構な時間がかかったもんだ。
ガスをつけっぱなしの熱がこもらないように
うるさいけど換気扇はマックスに。。。
タルトに使わないときは
こうやってヨーグルトの汁を切ったギリシャヨーグルトに合わせて
こってり食べるのが好き。
ヨーグルトの汁はホエイで
プロテインなどの栄養分があるので捨てない。
使い方は様々あって、固そうなお肉を柔らかくするために漬けこんだり
肉の料理にお酒のところをホエイを使ったり私はしている。
ピッツァの生地つくりにビール酵母を使うとき
水の代わりにホエイを使うと発酵を促す効果があるので
そこにも使っていたな。
この暑さでオーブン料理は控えていて
自家製ピッツァはしてない。
夏野菜をトッピングしたいのに残念。
それでもジャムつくりは暑くたって
コトコト煮込むのである。
ねっとりしてきたときの嬉しさといったら。
はやくオーブンが使える涼しさになったら
ジャム入りタルトをつくって食べたい。
ジャムつくりの根気なんか忘れて
あっという間になくなる美味しさ。
涼しくなるのが待ち遠しい。。。
今日の一曲。
Grazie di aver visitato!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。
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