大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Potatura

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オリーブの剪定終了、目指せ!パスクワ(2021年は4月の4日)

よかった...がんばった...おわった...

私は、目標をもってやる気満々なのに
ネガティブな夫は、パスクワの日もやっていいよとか
でもパスクワは雨だ..だのやる気が失せるようなことをいう。

4月の初め頃までに終わらせたいのは
オリーブだって目覚めて芽を噴き出す頃が
4月の1週目2週目なのである。

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2014年に巨大な雹と竜巻の被害を受けて
何年も心(オリーブの)を癒すのに時間がかかったオリーブたちは
2020年、なんか奇跡が起きたのかというぐらいの豊作だった。

果実もゴロゴロ生んだし、新枝もニョキニョキ生んだ。
エネルギーを使い果たしたようなオリーブたちは
消耗させた枝もパラパラ出した。

豊作の次の年は不作だ。
しかもこんなにエネルギー使い果たしたんだったら尚更だ。
それからその前の年、2019年は
収穫しても時間の無駄なぐらい不作だった。
極度な隔年性という性質になっちゃったみたい。
だから、剪定は控えめにした。

それにしても、新枝はたくさん生まれたが
実のなる枝はあまりなかった。
ただただ、彼らの有り余ったエネルギーを放出させている
つまりリンパの流れの調整を自力でやっているようだった
と、私は勝手に解釈し、そんなに手を付けたくなかった。

そこに生まれてきたからには意味があると想っている。
オリーブというのは自生できる植物である。
しかし、収穫しやすくするために
そして、無駄なエネルギーを使わせないように
旨みのある濃厚な果実に成長させるために
私たちは剪定という技術で調整するのである。

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住宅街にあるヒトの魂がいるようなもしくは
栄養価のある野草たちのエキスが飛び散っているのか
日陰でも病気ひとつしないで
隔年性がない毎年実のつく森のようなオリーブ畑を管理している。

管理を任せられてもう何年も経った。
ネガティブな夫のせいで
今一つ勇気が出なかったことを今年はしてみたい。
わざと夫のせいにして、口を出すな!とみせつけたいぞww

それは、上部に実のなる枝が集中しているので
減らして、樹形を整えようと思うのである。

上部の実のなる枝を減らすということは
つまり...実がしばらくの間減るということである。
だから夫にいつもチクチク言われていた。
収穫量は安定していたのだが。

しかし、その剪定をすることで、果実に旨みが集中することと
上部をスッキリさせることで、光が入ること
きっとこれから下部から実のなる枝が生まれるだろう期待。

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それと、もう一つ気が付いたことがある。
リンパの流れを促すために、天辺に枝を残すのだが
その枝を実のなる枝にすると、天辺にエネルギーが集中して
実がつこうつこうとして、下の方がお粗末になるのである。
これではいけない。
天辺に残すのは、小さいのでもピョロンでもなんでもいい。
天辺に実をつけさせてはいけないということがわかった。

主軸にきっちり縛りつけたはしごに上って
チェンソーで剪定する。
最後バリッと剥けるように折れるので
2回に分けて剪定する。
チェンソーの持つ位置は、胸辺りから顔ぐらいまで。
動ける範囲は案外少ないけど
やってみると、マジ危ない。無理はしない。

チェンソーが止まらず勝手に動き出したら...とか
チェンソーが枝に挟まって抜けずに折れて目に入った...とか
切り終わった勢いではしごから落ちてチェンソーで腕切断...とか
いろいろ怖いシーンを妄想して、体が熱くなり手に汗握ったw

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この日、6月の初夏のような気温で
ノコギリ作業は暑い中のランニングのようでゼーゼーした。
このまま急に心臓が止まったらどうしよう...とか
心臓が止まるときは苦しむのか...とか
オリーブの森で助けに来てくれる人はいるのだろうか...とか
ノコギリでも怖い妄想をしながらゴキゴキひいた。

初夏のような気温は、樹液の流動を活発にさせたのか
オリーブの枝は湿っていて、ノコギリに木くずがいっぱいついて
切りにくかった。自分勝手にイラつき、ため息をついた。

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切り落とした途端、光がわーっと差し込んだ。

3~4本の主軸がある内
1本の主軸に対して、1枝剪定することにした。

そして、Succhione
スッキオーネという固く長く元気のある新枝は
エネルギー吸い取っちゃうのでそれは取り除いて
下部はいじらないようにした。
ちょっと太めの枝の傷口への負担を
そういう配慮でも軽減することができる。

剪定の今回のテーマを決めて進めたことで早くできた。

今年不作だろうオリーブの木は
来年、樹形を整える剪定をしたいと思う。

オリーブの剪定は終えたが
初夏のような陽気から一変して冬に戻ったように寒い。
氷点下の夜は小さなブドウを凍らせ被害を出した。
オリーブは、芽はでてきてるけど...
もう気が気でしょうがない。


・・・・・・・・・・・・・・・


【お知らせ】

オリーブオイル関西のセミナーにイタリアより生配信で登壇します。
「ヴィンチの丘で オリーブ剪定」
世界の多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

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☆ こちらの関連記事もどうぞ ☆

今年のオリーブの剪定は Potatura degli Olivi 2021 vol.1
オリーブの森 Bosco degli Olivi
オリーブの木の剪定 Potatura del'lOlivo




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農主も言ってた。
毎日気分次第で剪定が変わるって。
昨日剪定したところを眺めると
なんでこんな風に剪定したんだろう?
と疑問に思うことがあるんだ。

わかるー!私も!
でも剪定した本人は同じだから、理由は思い出せるけど
一瞬なんでこうしたんだっけ?て考えちゃうことがあるよね。
だから、剪定した木は見直さないほうがいいw
ってことで意見が一致した!

剪定て性格がすごーく出る。
樹形のスタイルも人によって全然違う。
気が付いてみると何故か最終的に樹形はほぼ同じになってくる。

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思い出す。
講座でまだまだ学び奮闘中の頃
自分が剪定する一本の枝でさえ自信がなくって
いちいち講師にたずねてた。
「せんせー、これ切っていいんですかー?」ってw
これ、仲間もみんなこうだったから、講師忙しく対応してた!

グループを組んで一本のオリーブの木を剪定していくんだけど
みんな学んだことを、呪文のように唱えながら剪定していくの。

Regola uno、小さい枝は取り除いていく。でも全部ではない。
Regola due、使えそうな枝は...これかなぁ、残しておく!
Regola tre、消耗した枝も、とっとと取り除いていく!
Regola quattro、これはちょっと伸びすぎてるので使える枝だけど剪定しちゃう。
それをTaglio di Ritornoっていうんだよね!と確認しあいながら。

それでも意見が分かれることもあって
私だったらそこは剪定するとかしないとか。

講師がやってきて、私ともう一人の女子チームの剪定を一番気に入ってくれた。
お褒めの言葉に、この剪定はもの凄くアーティスティックだ!と言ったw
こんな剪定みたことない!と...。え?
褒められてんだかなんだか。
でもその辺から自身がついてきたように振り返る。

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いつのまにか自信がついた上に、理由も言えるようになって
忘れる前に実践するとか経験とか続けるって大事だなぁと、改めて思った。
だから、そういう境遇に出会ったこともラッキーだし
ご近所さんが私の体験を応援してくださって
オリーブ畑の丸まる管理をさせてくださったことも
ラッキーもそうだけど、感謝しなければなのだ。
お互いに、よかったのである。

何故、お互いによかったかというと
私は、実は高価なオリーブオイルを自分でつくれること
無償の人力の他に、いろんな経費も諸々あるのだけれど
自分が栽培したオリーブのオイルを味わえる満足感
そして、先にもいった経験が積みあがっていくこと。

畑の主のメリットは、畑が常にきれいで管理が行き届いてて
そして何しろ一番重要なのが、生産性のあるオリーブ畑を保つこと
これはものすごーく大切で、次管理する人に渡せる状態に維持する
オリーブ畑の野放しを3年でもしてしまうと
次に管理してくれる人が現れないのである。

なぜなら、生産性と樹形と樹の健康を取り戻すのに
それこそ時間が3年はかかり
お金にかえられるオリーブオイルを産出ができないということは
とにかく3年ただ働きプラス経費があって
マイナスになっちゃうのである。

管理しきれない...でもお父さんの畑だから手放したくない...
そんなこんなで3年は手を付けてない...
なーんていう畑の依頼が何度も何度も何度もきて
ぜーんぶお断りして、アドバイスだけしたのであった。
お金出して、剪定師(士)さん呼んで樹形整えてもらって
庭屋さん呼んで草刈ってもらって
健康で生産性のある畑じゃないと
売りたくても価値がぐんと下がって売れないよ、と。
そうだよね...とみなさんがっかりされるのだが
残念ながらこれが実情でオリーブ文化のイタリア事情なのである。

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私だっていつまで自分の体よりでっかいオリーブの木の剪定ができるかわからない。
でもでも、まだまだ、オリーブが愛おしい。
今になってオリーブと意思疎通ができるようになってきた。
と言葉にすると変な人だけど
なんとなく彼らのメッセージを受け取っているように感じるのである。
動物飼うのと同じ感覚かもしれない。

こんなとっからこんな小さな芽が生えてくるの。(冒頭写真)




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あるSNSがふと目にとまった。
オリーブの剪定師が来てくれました~という投稿で
剪定師...。ふむ。
私は、剪定士と謳っている。

調べたところ、日本ではオリーブとか果樹などの
剪定のスキルを取得できる試験が無いとのこと
剪定士と認定されるのは街路樹剪定のみなんだそうだ。
あとは師匠がいて見様見真似で覚えていく職人業で剪定師と
師に分類されるそうなのだ。

さすがオリーブ文化の国イタリアでは
オリーブの剪定スキル試験がある。
しかし、ただ試験を受ければいいだけではない。
割と長い時間講座に通わなくてはいけない。

イタリアは、目移りするぐらい様々なコースの高校を
13歳でなんとなく進路を選択しなければいけないので
後から進路変更したい人のために
職業養成講座や資格、ライセンス講座が多々ある。

有料が一般だが、EU基金で州がプロジェクトしていると
たまーに無料で1年も通えるしっかりした講座に出会うことがある。
EU基金を活用した州のプロジェクトなどは
失業者を対象にしているので、職安に登録してから審査に入る。

州のプロジェクトの目的は、職業の知識の向上と確実性と安全
労働の質を良くするためである。
それは、代々受け継がれてきた知識とは対照に
科学的に実証された学問的知識がメインとなるので
いちいち行動するごとに理屈が生まれる。
もちろん師匠からの伝授は、長年の培ってきた経験ほど
これまた正確なことことはない。
養成講座ではそのいいとこどりで研修期間というのもある。

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私が通わせて頂いてた、300人以上の応募があったという
倍率約20倍の大人気の農業士養成講座では
履歴書審査、入試、面接と始まる前から難関だった。

イタリアらしく長い夏休みを挟んで1年間丸々通い
途中途中、テーマごとに中間テストがあって
それは隣の子のカンニングしたり、ヒソヒソ教えあったものだったw

中間テストの出来もそうだけど、70%の出席率
最終試験には、筆記、実技、口頭とこれまた汗だくな試験だった。
大人が1年間時間を集中させて、これで落ちたら洒落にならない。
ママと家事放ったらかして
久々にがむしゃらに勉強した日が続いたのを覚えている。

講座的には農業士養成講座と私はダイレクトに近い訳にしたが
スキルの内容には、剪定・栽培・管理・安全
そしてトラクターのメンテナンス・管理・運転と記されている。
トラクターに限っては、トラクター免許の時間数まで
あともうちょいというところだったので
希望者だけ追加で講習して免許をとった。
私は、斜めに運転することが怖かったので練習はしたけど
本格的にやっている自分が浮かばなかったから
免許までは到達しなかった。
剪定を中心にした授業は
トスカーナ特産のオリーブとブドウがメインとなった。

それでも大人になって需要のある部分だけ習える学校とか
講座とか資格ってなかなかないので
これはれっきと私は剪定士とそう謳うのである。

でもオンナだから...自慢ごとなのにちっとも自慢できない。
まぁ自慢しても仕方ないから、ささやかに知識をアピールしながら
男たちの会話に入って、さらに知識を磨いて
黙々と働いて、農主の話をうんうんと聴いて
ボランティアやアシストをしながら経験を積んでいるのである。

あんなに勉強したのに、まだまだまだまだ足りない。
引き続き勉強と発見の日々である。
だんだん勉強と発見に完結はないことがわかってきた。
そうおもうと、新しい発見がこれも勉強とすんなり入ってくる。
めちゃ前向きw

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さてさて、今年のオリーブはいかがかな。
今年は寒い日と雨の日が2月に入っても続いていたので
2月の半ば過ぎてからはじめた。

昨年オリーブの実が豊作だったのでエネルギーを使い果たしたのか
枯れ気味の枝が多い。
その消耗した枝を除去する細かい作業と
実も豊作だった上にエネルギーを吸いまくる新枝も
たくさん生まれたので、それを除去するのにも時間がかかる。

そういうわけで次回の収穫は絶対に不作もしくは
前回よりはかなり少なめとなる予想なので
技術を要する大きな剪定はしない。
上にピンと伸びてる新枝をとにかく剪定しよう。
消耗した枝を剪定をしよう。

大地から長いハサミで剪定しているので首が痛い。
首が痛すぎるときははしごを持ってきてよじ登って
上から剪定をはじめて、上部をキレイすっきり剪定する。

長いハサミの欠点は、細かい部分に入り込めないから
切り枝がだいぶ残る。で、来年その残った数センチの枝から
小さい枝がニョキニョキ生えてくるのである。

腰もキーンと痛めたけど、作業しだすとあまり気にならない。
不思議だ。横になると、痛みが気になって仕方がない。

オリーブの剪定しながら落ちた枝を拾ったり
トマトの種蒔いたり、ブドウの枝縛り作業手伝いに行ったり
勉強したりなんだりで、そうこうしていると痛みも和らいでくる。

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しかし、オリーブの剪定は、3月までに終わらせること。
4月の半ばには芽がわっと出てくるのでそれまでに剪定をする。
樹液の流動が休眠中に剪定をするのが、傷の炎症を防げる。
そしてリンパの流れを導くことでエネルギーが集中して
旨味のある実が生まれやすい。

樹液の流動がわかりやすいのがブドウで
その自然の法則を目の当たりにすると
3月までに剪定を終えなくてはいけない理由がよくわかる。
ブドウは樹液の流動がはじまる3月、枝が柔らかくなり
枝縛りがはじまる。
枝からポタポタ樹液が涙のように滴るのである。
それは3月のブドウ畑の風物詩である。
それでは、あっちこっち行ってきます。



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「きのう、嫌な夢をみた。」

「どんな夢よ?」

「コロナにかかった夢だ。」 えっ!

「すごく苦しくって、息ができなかった、怖かった・・・」

情報だけで、こんなにもリアルに夢にまで襲いかかってくるコロナ。

夫の心配はさらに、無症状で感染しちゃって

家族にも感染させちゃったら、、、て。え・・・。

無防備で原始的で動物みたいな夫でも

マスクと手袋を装着して予防に心がけている。ありがとう。



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ヴィンチの自治体からコロナ認定のマスクが2枚届いた。

これが認定マスクか・・。

洗えてリサイクルできるのかわからないけど

本物のマスクを自治体から無料で配布されただけでもありがたい。

型をとって今後のために数枚作ってみようと思う。

トスカーナ州はロンバルディア州と同様

外出時マスク装着もしくはスカーフでも何でも

口を覆う義務が発令された。

あまり人に会うことのない田舎暮らしだけど

みんなが外出禁止したことと同じように

みんながマスク装着したり警戒することで

実は安心感が増す。

そして、警戒することで苦しむ犠牲者がうまれないことも

自分や家族の他人助けにも繋がるのだから

習慣にしていきたい。



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そんなコロナ禍の閉じこもり生活を送る中

少年は幸せそうに毎日過ごしている。

「なんだか随分幸せそうだね。」

「うん。だってお母さんが家にいるから。お父さんも元気だから。」

家に家族といれて安心なんだそうだ。

私たちは明日のこと、今後のことで不安になることがいっぱいなのに

家族が毎日一緒にいられることにシンプルに喜んでいるのは

少年だけだった。

不安になる気持ちをもたないって、幸せに感じるんだ。

勉強とか将来とかお金とか生活とか仕事とかそして病気とか

不安になる材料ってゴロゴロしてるのに

それをぜーんぶ排除して、家族の存在だけで幸せになる。

少年をみていると、私もなんだか嬉しくなってきた。

なんとか今を喜んで生きていこう。

なんとかなる。なんとかしよう。

いつものことじゃないか、その日その日を乗り越えて生きよう。



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はしごの上で、オリーブの剪定中、コロナがつきまとう。

今まではしごの移動や配置が面倒と時間がかかったことから

大地派剪定をしていた。メリットはあるがデメリットもあって

近くで直接ハサミやノコギリで剪定するよりも

大地から上が見えない分、難しい角度のため

数センチの切り残しが発生してしまい

翌年、その次の年、そして去年のような実より新枝を生んだ年

なんか、切り残しの数センチの小さな枝から

ワンワン新枝が数倍に生まれてくるのである。

さらに、新枝を生んだ分、とっとと消耗した枝が枯れている。

新枝が元気にたくさん生まれてなかったら

実をつけた枝もまだまだ活かせるんだけど

枯れちゃったら使い物にならない。

だから、私が、過密したところと使えない集合体を除去して

風通しと日当たりとリンパの流れを良くして

選ばれた元気な枝に有能でエネルギッシュな実を託すのである。



Va avanti


ウイルスは時代のところどころに出現し

たくさんの死者をだしてましてや戦争よりも多くの死者がでた

ということをどこかで読んだ。

私たちはウイルスに勝った生き残りの子孫なんだ

ということもどこかで読んだ。



Pieno di Succhioni


オリーブにもウイルスがある。

それは異常気象の特に小春日和なんかの油断をしているときに

降ってくる冷たい雹なんかが大敵なんだが

オリーブにウイルスが生まれると

風や雨で勝手にうつっていくこともあるし

人の行動でどんどんうつっていくことが多々ある。

注意をしないで剪定したり収穫したり

欲張ってウイルスの枝を放置して

それでも実はなるからどんどんうつって。

オリーブの場合、発見したらウイルスに触れずに剪定し

すぐに燃やす。道具は、アルコール消毒をする。

それが一番有効な対処法だが

情熱のある主が見定めないと放置されたままとなるのである。



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だからコロナが私にはつきまとうのである。

コロナと離れて非現実的に過ごしてもいいかもしれない。

しかし、コロナの生活は植物の病気とも重なり

人類だけの問題ではない気がしてならない。

そして人生に置き直したり、見つめ直して

地球の問題に向き合っていきたいと改めて想う。






静かな街に、鳥は大声で歌ってるそうだ。

Volare, oh oh

Cantare, oh oh oh

Nel blu dipinto di blu

Felice di stare lassù

そして、人も脳裏に歌う。



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オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi③

大地派剪定 Potatura da Terra

オリーブの木の剪定 Potatura dell'Olivo


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とうとう世界はコロナの渦にまかれたようだ。

世界大戦なんて言葉も目にする。

外出禁止令は効果が出てるのかな。

このシンプルな方法しか私たち一般市民は

予防できないし助けられない。

自分が無症状コロナに感染していると思えば

自粛できるはず。

自分が歩くことで、人が感染していくと思えばいい。

その先は、私は言わない。

言葉を言い換えると

すごいことをしてしまっていることに気がつくはずだ。

これがイタリアからの教訓だと思って

外出制限に耐えられるのではないだろうか。

Insieme ce la faremo

インシエーメ チェ ラ ファレーモ

みんなでのりこえよう。

誰もいないサンピエトロの広場でローマ教皇は祈り続ける。

無宗教の私も祈らずにいられない。



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日曜日、サマータイムで遅い時間からオリーブ畑に向かった。

先週の涙の静けさから、春の騒音に変わっていた。

田舎の住人は、草刈りで忙しそうだった。

Dolby音響的3Dで四方八方から聞こえてくる。

それより大音量で、おばちゃんの声が響いてきた。

「Ciao, Marco! Come Stai?」

マルコという人に元気かどうか聞いている。

マルコは、元気だけどさ、と答えている。

お母さん、お父さんは元気か?と訪ねている。

あぁ、なんとか。退屈だって、と報告している。

お前は日光浴でもしてんのか?とちゃんと確認している。

あぁ、うん、まぁね、今日は本を読むことにしたよ、と正直だ。

家族によろしくいっておくれ。私もなんかするわ。とおばちゃん。

あぁ、伝えておくよ。おばちゃんも元気でね。とマルコ。

オリーブの剪定をしながら、彼らの会話が全部聞こえてきた。

あぁ、誰かBBQしてるな!

ここんチは、トマトソースの煮込みだ。

日曜日恒例のポルペッタかな?

午後は、のんびりカンツォーネが流れてきた。これも大音量だ。

なんだか私までカンツォーネを聞き入ってしまった。

そうこうしている内に、18時半。

あぁ、サマータイムだった・・・。

日の沈み加減で動いていると遅くなる・・・。

アペリしてる時間がなくなるではないか。



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フィレンツェの友とアペリLiveをやることにした。

ただのビデオ通話なんだけど。

お互い夫婦であっちとこっちに座って、コロナ収束祈願に乾杯した。

会うなといえば会いたくなる。

外出するなといわれると外出したくなる。

自由とは、思い立った時になんでもできることなんだなぁと

改めて私たちの生活は自由だったんだということを、思い出す。



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それでも田舎暮らしと農業は、前も今もあまり変わらず

生活している。ただ少年の休校が、生活の痛み(親)である。

それと、スーパーで買いたい物の品切れには困る。

スーパーで、使い捨てゴム手袋、消毒品、小麦粉と酵母が

棚に置くとすぐに消えていくと言っていた。

ヴィンチの田舎でこうなんだから、街の巨大スーパーも同じであろう。

でも買い占めだけはしない。みんなが欲しいんだから。

それにしても小麦粉と酵母は困ったな。

ピッツァ生地一つでできる料理はいっぱいある。



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家にある分で、そのピッツァ生地で、肉まんをつくることにした。

我が家のピッツァ生地は

全粒粉とちょっと小麦粉ちょっとトウモロコシ粉なので

イメージの白い肉まんではない。

それでもモチモチフワフワに仕上がるので、蒸し効果はある。

前に、レシピ通り中華まん風も試したとき

なんだ、なんだ、家でもできるんじゃーんと嬉しかった。

小さくコロコロタマゴまんもつまみにピッタリだった。

今日は、Ragùラグー(ひき肉のトマトソース煮込み)を

詰めることにした。イタリアの食品で生きていかねば。

ラグーまん、美味しくできたよ。

全体的に味が甘味よりになる気がするので

次回はペペロンチーノ入れてみよっと。

翌日、残ったソースでパスタに絡めようと思ったら

少年が再リクエスト。翌日のランチもホクホクラグーまん。



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本当に活用範囲の多いピッツァ生地。

今度は自家製酵母に挑戦してみようかな。

今、SNS(イタリア語だけど)でいっぱい出回ってるね。

今日も一日がんばろう。



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そして明日もがんばろう。

今日の夕日は月と同じように見えた。



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大地と住人の井戸端会議 Fiori di Equiseto

不自然な自然 Ora di primavera

自家製ピッツァ la Pasta di Pizza



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