大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:PotaturaVerde

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いつも四月の半ば頃からはじめるブドウの芽搔き作業は
今年は五月に入ってはじまった。

農主のオーガナイズの悪さではない。
汗ばむ日もあるけれど、なんとなくずっと初春のような
ヒトにとっては爽やかな日々が続いた四月だった。

たいてい農主は、この辺では一番に芽掻き作業をはじめる。
まだまだ誰もはじめていない。

確かに、畑に出向くと、あともう一週間ぐらい後でもよさそうだ。
もう少し成長させないとダブルで芽が出るのかわからない。
ダブルで芽が出たら片方元気のいいやつだけ残す。

早熟の品種Sangioveseを先にはじめる。
しかし、そうこうしている内に他も成長してくる。

農主が一番にはじめる理由は
成長しきる前に余分な芽を掻くことによって
本来の芽にエネルギーを集中させて成長させる意図がある。

この作業を丁寧に期間内にやることで
肥料は緑肥(アブラナ科など)だけでも効果は出ている。

もちろんブドウの量は減るけれど
農薬を使わずにきれいで濃厚なブドウを収穫することができる。

私は他の農園にも手伝いに出動するが
結果は手に取るようにわかる。

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冬、他の農園さんの剪定士募集があって面接に行った。
ちょっと話しただけで、なんとなくブドウへのパッションの有無がわかる。
私が量られる側なのに、私が警戒してしまった。

そのとき、その芽掻き作業Scacchiaturaの話になった。
その農園は、芽掻き作業なんかやらないという。
なんだそれ?という反応であった。

たくさんの農園が、芽掻き作業と誘因作業Allacciaturaと
副梢掻きSfemminellaturaを合同で行う。
はたまた刈り込みCimaturaのときに機械で全部やってしまう
ところもまれではない。

農園に限らず行く先行く先でBIOや有機栽培の話は
なんとなくしにくいのが本音と現状である。
ビジネスとか量産とか産業とか
そういうことを第一に目的を置いている方と話すと
ブドウへのパッションよりヒトが生きていくための手段
となるので、そこで話が止まるのである。

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私は、ブドウの芽掻き作業が好きだ。
芽掻き作業が好きだという男性は今まで聞いたことがない。

芽掻き作業は、ずっと、余分な枝をひたすら取り除く作業である。

農主は、ブドウの木の下の方の芽を掻く機械を使わない。
除草剤も撒かないから、草刈り機はブドウの木の周りは刈れない。

だからヒトが、下の方の芽も
もっともっと下の地面にへばりついてる芽も
背丈の高くなる草も、かたまりとなっている草も
全部手作業でひとつひとつ除去するのである。

そのとき、いちいちかがまなくてはならない。
たったりしゃがんだり、頭を下にしたりかがんだり
面倒だし億劫な作業であることは確かである。

私はそれでもブドウの一本一本の木になる
ブドウが実った収穫時を想像しながらやっていることと
その、他の農園たちで見てきた
機械で芽が掻かれ肌が剥かれたようになったブドウの木の姿
除草剤を撒くところは砂漠のようなブドウ畑で虫さえもいない。
農主のバイオダイナミック農法や有機栽培の畑は
虫がいっぱいで、生命のサイクルを感じる。
そんな生命感を感じながら作業をしているのである。

私は、農主に出会ってラッキーだったと想う。
パッションを選ぶ農主からたくさん学んでいる。
農主と私は同じ姿勢でブドウと向き合っている。

面倒で億劫な芽掻き作業は
パッションのあるヒト向きの仕事だとおもう。

そういう見方でブドウに接しないと
何千本何万本とあるブドウの木に
気が遠くなるだろう。

ブドウの芽が新梢が、あくびに思えたり踊っているような見えたり
ツルが手に思えたり葉が日傘に見えたり
テントウムシの色の違いに気づいたり愛おしく思えたり
母心がこんなところで発揮するとはおもわなかった。

オリーブが息子ならばブドウは娘のようなの!

それでは、今週もいってきます!

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
今週も素敵な一週間をお過ごしください。




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彼女たちは産むのに必死だった。
体のホルモンは、今、産まなくてはならないようだ。
ひと房でも多く産みたい...
そんな風に見取れたブドウたちだった。
愛おしい。

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あの一晩で、第一声のブドウたちは、フリーズした。
そして、そのまま体を凍らせ、生気が抜けた。

私はその生気が抜けたあの夜を想像した。
きっと小さな光る魂が
冷たくて静寂で覆うようにのしかかってきた気流の中で
ぽっと浮かんでは消え、ぽっと浮かんでは消え
つかもうとしてもふっとすり抜ける魂の姿を
まるでアニメでも描くような幻想的な夜を想像した。

産みの母体は、ただただ子の魂を見届けるしかなかった。
そのまた母体の産みの親、畑の主も手の施しようがなかった。

あるところでは、畑のあちこちで火を焚いて
愛しのブドウに暖を与えたそうだ。
友を何人も何人も呼んで、一晩中火を焚き続けたそうだ。
地球の反対側では火災で木々は燃えていくっていうのに
こっちは、樹に暖をくべるなんて、悔しい笑みを浮かべてしまう。

深夜手前、ある農薬農園の主は、魂を覆う魔法の薬を散布したそうだ。
私は、そんな風に聞こえてきた。
この世に、祈りとか魔法で生き残ることってできるのか。
化学の力だけでずっと生き延びることはできるのだろうか。
これにも悔しさの笑みがこぼれてしまう。

農主は、黙って自然の現象に目をつぶったそうだ。
一睡もできなかったそうだ。
あの夜こそ早く過ぎ去って欲しい夜はなかったそうだ。
早く...早く...夜が明けてくれ。

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確か二日ぐらい、芽生えの4月、7・8日に
突然の寒波がイタリア中部を襲った。

農主曰く、翌日にはもう、生気は抜けていたそうだ。

私は、庭の満開の藤で気が付いた。
これはもしや。とブドウ畑へ向かった。

その観察後数日経ってまた観察しに行った。
農主も観察しにブドウ畑を歩いていた。

農主は今にも泣きそうだった。
声が震えるのか、あまり話したくなさそうだった。
顔が悔しさでひきつっているようだった。

私は心配そうに農主を見つめたが
農主の目を見ていると今にも涙が吹きこぼれそうだったので
...そう察したので、私は目をそらした。

それぐらいしか私にできることはなかった。
かける言葉さえもない。
今の言葉は無意味にしかないようで
私は無口に、あの夜を想像するしかなかった。

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いつもだったら、4月の半ば頃にブドウの芽掻き作業をする。
しかし今年は、一ヶ月ぐらい遅れているほど春の気温が上がらない。

私は四月の寒波は初体験だったので
今年の芽搔き作業は無いとおもっていた。

あれからブドウたちは
あるだけのエネルギーと生気で吹き返していた。

農主だって四月の寒波は初体験なんだそうだ。
あんなに農民が怯えている現象なのに。
誰も知らないのか。

コロナ時代に生きていることの凄さを感じるけれど
四月の寒波経験も併せて凄い時代に生きているとおもった。

ブドウたちは、あの冷気で自然界に顔を出した
ひ弱な芽だけを凍らせたのだった。

イタリア語ではBruciatoと焼けたと表現され
焼けたように茶色くなっていた。

ブドウの樹液・リンパは流動し続け
あの時まだ顔を出していなかった芽は生まれていた。

そして、身籠るはずの芽の大半は焼けてしまったのならば
母体のホルモンはその放出先を
今まで眠っていた蕾(gemme dormiente)までたたき起こし
小さな芽をいっぱい目覚めさせた。

身籠る芽は去年生まれた(2年目)枝の蕾から芽生える。
その芽が焼けてしまっていたら、果実は生まれない。
もしくは3年目の枝からひょっこり芽が生まれて果実が成ることもあるが
本命の果実ではないので、旨み的には本命の芽からの果実よりは劣る。

本命の果実が生まれないのに芽掻き作業って必要なのか?
疑問はあったが、小さくても大きくても生まれてきた芽たちを
今度は来年使えそうな枝を選抜しなくてはいけないという。

納得はいくが、特にCordone Speronatoという樹形は
小さい芽の大集合で選抜に苦しんだ。
GuyotやCapovoltoの樹形は、母体が支え棒のところしかないから
一本に対しての作業域が狭く速くできる。
だって身籠る芽はほとんど焼けちゃったんですもの...

もしこの先も芽が出てこなかったら...
特に去年とかおととしに植えたBarbatella(ブドウの苗木)
また植え替えしなくてはいけないと
悔し笑みの苦笑いで農主は私に答えた。

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日曜日、夫が山に水を汲みに行くというので
私もセミナー用のレオナルド・ダ・ヴィンチの
生家の写真を撮りにくっついていった。

家の中にいると寒いぐらいなのに
ちょっと散歩すれば体は温まった。

草花はちょうど咲き乱れていた。
6月の初夏のイメージだったヒラヒラの赤い花びらが風に揺れる
Papaveri(ヒナゲシ)がもう咲いている。

温暖化なのか寒波なのか
自然界のホルモンやサイクルがよくわからなくなった。

そして、我が家のイチジクは第一声の芽は焼けてしまったが
レオナルド・ダ・ヴィンチの生家にあるイチジクは
平気な顔して例年通りだ。
我が家のサクランボは花が焼けちゃったけど
こちらは、もう果実らしい形で結実まで成功している。
なんなんだこの差は!

あの冷気は標高が低い丘に沈んでいたようだった。
標高があるところではそんなに被害はなさそうだ。
確かに丘の上の方は被害薄で、下の方は被害大と一目瞭然である。
そして柱に隠れていた芽なんかは、免れているのである。

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「今年は、テーブルワイン用の収穫になるのかなぁ?」
「いや、ボトル用も収穫するさ。
むしろ今年のブドウは美味しいかもよ。夏の気候によるけれど。」
「なんで?!」
「だってさ、勝手に芽掻きされちゃって(芽が焼けちゃって)
生き残った芽から生まれるブドウは濃厚にきまってるだろう。」

わー!そっか!そう考えると美味しそう!
濃厚に旨みを集中させるための芽掻き作業Scacchiaturaである。

量的には損失大だし、コスト的にも被害大だけれど
ちょっとだけ期待とか希望がみえてきた。

絶対にこの子たちでできあがったワインがのみたい!
生き残った彼女たちの命をそそぎこみたい。

ポジティブに生きるってこれも私たちの生き残る業かもしれない。
見方や考え方、視線や思考を一歩離れて考えるのも
今、困難だらけの世の中に必要な姿勢だなと
身をもって想う。

また自然が教えてくれた。
だから生きるっておもしろい。

こういうことを産んでくれた母に伝えたい。
もちろん無理なんだけど
想いだけでも残しておこうとおもう。

日曜日はイタリアでも母の日だった。
世界のママたちに、ありがとう。
産んでくれてありがとう。




・・・・・・・・・・


【お知らせ】

オリーブオイル関西2021が
Covid-19緊急事態宣言延長のため中止となりました。
セミナーに登壇する予定でした。
プロフィールを残しておきます。
お申し込み下さいましたみなさま
ありがとうございました。

「ヴィンチの丘で オリーブ剪定」

せっかくですので、別でLive配信を計画しております。
お楽しみに!

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初夏は、新緑がグングン成長するときで

草刈りもブドウの作業も休みがない。

雨が降っても翌日にはさらに新緑はキラキラと成長が増して

こちらは休んだ気がしない。

初夏のそよ風の中、もう強い日差しの下で

私は週末関係なくひたすら農作業をしていた。


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そう農作業の隙間に、ある若農夫から電話があった。

2年目のブドウの木の芽掻き作業と縛り付け作業をしてほしい

という。大した数ではなかったので、二日で終わった。

でも低い背のブドウの作業は、しゃがんだり腰を曲げたりするから

誰もやりたがらない。だから声がかかる。でも私はやる。

なぜなら、私がやらなければ誰かがやっている作業だからである。

私はいつもそう自分に言い聞かせている。

このくらいの作業は女性でもできる。

膝当てを借りて、地面にひざまずいて作業をした。

子どもブドウを丁寧に導いてあげないと、すねて成長していく。

その疲労した足腰で帰りのチャリを漕ぐのは辛い。

平坦なようでやはりここはヴィンチの丘なのである。


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若農夫は、大人ブドウたちの芽掻き作業も私に任せた。

だんだんブドウの新枝さえも固くなってきた5月も半ばを過ぎた頃

ハサミを使わなくては枝を切り落とすことができない。

ハサミを使うと、それだけに時間がかかる。

そして私はバイオダイナミック農法の農園出身

といっても過言ではないので、作業が丁寧で細かい。

若農夫の好みの仕上がりは

主枝さえ芽掻きされてればいい、という。

そう、作業の密度は農園次第で

農園が変わる度に農園の好みの仕上がりや

質より量などの意向を、作業方法を聞いたり

ワインは自社用(独自のボトルワイン)か売却用(協同組合へ)

実はちょっとの会話で、農園の主のパッションがわかったりするのだ。


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若農夫は、私をスカウトしていた。

なぜなら、私がブドウ畑で作業している姿や

オリーブの剪定している姿をチェックしていたという。

誰もいなさそうな田舎でも、そうやって人は見ている。

人が少ないだけに、よく見えるのである。

たいてい私が住んでいるところは、この辺の住人だったら

説明をしなくても知っている。

前の家の主の名前を言えば、「あぁ、あそこね」と住人は言う。

私の家は、元農園のワインセラーだったところを

住居にリフォームしたから、この辺では手広くやっていた

その元農園の名前を言えば、地元民は覚えているのである。

私には見覚えのない人でも

住人は、アジアンの私を知人のように知っている。

だから、私は悪いことできないw

真面目にこの地を愛していくことが

地元住人を安心させる表現の一つだと思えば

一生懸命生きられるし、信頼が生まれていく。


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芽掻き作業がだんだん手遅れの時期に突入し

若農夫は、芽掻き作業を断念し

次の誘引作業Allacciaturaアッラッチャトゥーラを始めることにした。

もうひとりの作業員曰く、去年誘引作業が遅すぎて

新枝は固く太く重くなり、しかも暑く、大変だったそうだ。

どの作業も、その時期に始めて終わらせないと

押せ押せになるのと、大変になるのと

時間とコストに響くということになるのである。

芽掻き作業を怠ると、結局誘引作業中に

芽掻き作業をしなくてはいけない。

多すぎて風通しが悪すぎるのと

いらない枝を誘引しても無駄で邪魔なだけである。

これは、特にブドウの収穫のときに影響してくる。

そして、芽掻き作業をしないで主枝に枝が残っていればいるほど

今度は、冬の剪定で時間がかかってしまうのである。

だから芽掻き作業は本当に重要なのである。


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Allacciatura誘引作業は、ダランとし始めた新枝を

架線から脱線し始めた新枝を、引き戻して

絡ませたり縛ったりして列に留まらせる作業。

私はなるべく紐を使わずグルグル絡ませて

新枝から生えてくるViticciヴィティッチ(複;つる、巻きひげ)自身で

互いに支え合わせるよう誘引している。

この作業は、特にトラクターの通り道をつくることを第一目的に

あとは、重たくなってくるブドウを吊るしていられるよう

枝が折れないように、私たちが手を差し伸べる作業なのである。


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架線にもいくつかあって、下から二番目の架線が二本あれば

その中にひょいと入れてあげるだけ。

収穫マシーンを使う農園は、アルミ仕立ての柱を使ってて

そこに二本線を引き締める金具をガチャッと差し込んでいく。

いたって簡単なのだが、全部の柱に差し込まなければだから

ずーーーっと歩かなければいけない。しかも

架線ワイヤーを少し上に持ち上げながら金具を差し込むとき

その巻きひげたち、物凄い力で握られてて(!?)拳みたい!

私の力と同等ぐらいで、力対決してるみたいなのw

この巻きひげの太さと力は、ブドウの重さに比例してくるのかな

なんて思うと、私が妊娠時体が変わっていっちゃったそれにも

なんか似てるなぁなんて思わせる果実を支えようと準備する

枝の手とか腕だった。


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ブドウの収穫を手作業で行う畑は、一本線のワイヤー架線だけで

最初の柱が丸太(最近)だったりセメント()だったりする。

そこでは、互いに絡ませていくか、縛り付けるか。

私ったら、変なところで几帳面だから

上手に絡んでなくって翌日ほどけてるってのが超くやしい!

本当はこの性格少し直さなければいけない。

ぶきっちょでも速ければイイときもある。

ぶきっちょになる訓練中w


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5月はブドウもオリーブも満開中だったから

花粉まみれで大変だった。

コロナの無料サージカルマスクして、暑い中やりたくないから

涼しい週末なんかは返上して作業して

こっちの農園で農薬撒いてるときは

あっちの農園で同じ作業して

ずーーーっとブドウ畑にいた5月だった。

そうこうしている内に

自然農法のトマトがたくましく成長してて花が咲きはじめて

トマトの芽(脇芽)掻き作業も帰宅後やって

オリーブは花が散って結実しはじめてて

ブドウも線香花火のような花から実の形になりはじめてて

ロックダウンが解除しはじめてて

少年はマスクつけて自転車で友に会ってて

バールに入ったりするのはあれだからって恐縮して

広場の有料水のシュワシュワ炭酸水を飲んでる様子でw

「いいんじゃない、ゴミが出ないし、10セントだしw」って

もうすぐ夏休みだ!!(?)と夏休みの計画を早口に並べはじめて

私は、次から次へ頼んでくる若農夫は男作業も頼んできて

試しにその作業やったら首がおかしくなっちゃって、諦め放棄して

やっと一息ついたとさ。

少年は私をBravaのところをBravoと男でいう。

・・・・・。



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ブドウの枝の誘引 Allacciatura

私は自然農法民 Orto Sinergico

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あぁぁぁ、暑い。

ヴィンチの大地は初夏を越えた夏のよう。

まだまだ開けたブドウ畑は、カラカラの大地の熱気が上昇する。

ブドウのお手入れ作業を手伝う私は、労力というより大地からの暑さにエネルギーを消耗した。

Sangiovese si stila

彼らの水分補給は、夜と朝の雫の粒、靄からだった。

Mattina

朝到着すると、ブドウ畑は白く覆われている。

朝日に当たってキラキラした畑。

Bagno di Notte San Colombano

近づくと、ブドウたちの朝の吐息が、日の光に反射していた。

Respiro del Mattino

伸びをするブドウの姿は、少年があくびをしながら生まれてきた姿を思わせる。

San Colombano Fiore più

去年より数週間早い、芽かき作業Scacchiaturaスカッキアトゥーラが始まった。

4月のLuna Discendenteに。(バイオダイナミック農法より)

Potatura Verdeポタトゥーラ ヴェルデ緑の剪定とも呼ばれるように、緑の時期に行う剪定。量より質を目的としている。

一枝に二房実るブドウ。

一本の木に14房実れば十分だと農主はいう。

実りが集中し濃厚な旨みを与えるだけではなく、風通しや日当たりも良くなり、病気も防げる。

枝と枝の空間と、枝の誕生が元気かどうか見極める。

そして、未来の枝を残すかどうか、樹形全体も見ながら進める。

この未来の枝を残すか残さないかで、常に樹形が成長に適切な状態で生きていけるかが決まったりもする。

Scacchiatura Prima Cordone SperonatoScacchiatura Dopo Cordone Speronato
Prima                          Dopo

 写真は、Cordone Speronatoコルドーネ スペロナートというトスカーナ地方でよく使われる樹形。

Mini Nascita

小さな若枝たちも取り除く。オリーブの若枝除去と同じ理屈である。実のならない枝は取り除く。取り除くことで、リンファの流れが安定する。

Sovescio Piselli

横には、緑肥のグリーンピースが軒を連ねている。

Venatura del Fiore di Piselli

今年は去年よりも早くにこの作業をしているから、グリーンピースは収穫できない。

Foglia di Piselli

それでは若い実を収穫し、サヤエンドウとして食べよう!っと。

Bel Contrasto

************

Pasquaパスクア(イースター)前の話。

Pasqua明け、寒いくらいのヴィンチの大地。

大丈夫かなぁ。

Fine Giornata


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ブドウの木の剪定Potaturadelle Viti

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2016年のトスカーナの初夏は、雨がよく降った。

かといって一日中降り続くわけではない。

30分ぐらいのスコールのようにやってくる。

Vinciヴィンチの丘では、西に見える雨雲がこっちに向かってくるときに雨が降ることが多い。

遠くの景色が見えなくなり、グレーがかった白っぽい一面がこちらに向かってくるのである。


この雨のおかげで大地の恵みたちは、雨を受け止めようとドンドン生い茂り、葉は吸収したものを蒸発させる。

彼らの呼吸がまた雨を呼び起こしているようだ。


こんな気候が合っている植物と合っていない植物がある。

5月に開花するオリーブは、「水」が必要だそうだ。

まずまずの結実に成功したようだ。
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ブドウの開花時には、雨はご無用・・・だそうだ。

まぁそれでも実はついている。

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ブドウ畑で今、最も追いつかないほど手を焼いている作業は、Allacciaturaアッラッチャトゥーラ。誘引と呼ばれる作業である。支え紐(架線)に巻きつけながら近づけてあげる。トラクターや今後の作業をしやすくする為と、ブドウの重みで枝が折れないようにする為である。
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私より倍に伸びているのではないかというぐらい、天へ向かって伸びている枝を呼び寄せ、一番上の架線にグルグル巻きつけていく作業、Capannaturaカパンナトゥーラも同時に行う。

(農園に依っては、Cimaturaチマトゥーラという摘心作業を7月頃機械で一気にやったりするが、ブドウの質は落ちる。)
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下にダラ~ンと落ちて成長している枝も人間が持ち上げてやる。そうすると、混み合うので、ついでにSfemminellaturaスフェンミネッラトゥーラと呼ばれる副梢掻きもその場に応じてやる。

(これも農園に依っては、機械でドッとやってしまう。見事な垣根が出来上がる。当然ブドウの質は落ちる。)

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私より背のあるブドウの棚に這いつくような作業では、長ズボン、長袖シャツ、四方につばの付いた帽子、+マスクと完全防備!・・私はね。日本人は予防好き。

虫刺されを予防し、虫の糞だか虫除けに撒かれた硫黄の粉が呼吸気管に入るのを防ぐ。

陽の差す頃は汗をかくが、汗は体内の浄化!と考える私は、そんなに不快には思わない。


世代交代した85歳の農夫がブドウの棚の向こうでつぶやいていた。

「昔はよぉ、あるべき気候だったんだよなぁ。虫だっていっぱいいたんだよ。今はアッチコッチで殺虫剤なんてものを使いやがってよぉ。生態系が狂っちまったよ。化学肥料なんていらんよ。緑肥で十分。こんなに元気に育ってるじゃないか。見ろ、ブドウがこんなにぶら下がってるぞ。」

(日本語に訳すと、こんな風に聞こえてきた。)


この農園は現在Biodinamicoビオディナーミコバイオダイナミック法に従って管理されている。

この世が生み出す「光・水・空気・大地」を大いに活用することにある。

少量の銅(消毒用)と硫黄(虫除け用)を散布する。

肥料は緑肥のみ。

樹への作業はLuna Discendenteルーナディシェンデンテのみ。

自然を尊重することで次第に自然と協調できるようだ。


P.S. ブログ『ブドウの芽かきScacchiatura』を参考に。

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