大地の住人 ヴィンチの丘で

地球と体に優しいコト ~イタリアから~

フィレンツェの端っこレオナルド・ダ・ヴィンチのふるさとヴィンチの丘に在住。 大地の自然たちと向き合って地球と体に優しい様々なコト、発見・提案・発信!

タグ:Raccolta

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サマータイムが終わった10月最終の週末、11月入っての週末
オリーブの収穫をしている一般の家族たちで賑やかだ。

イタリアは..といってもトスカーナ事情しかよくわからないが
一般の人でも普通の野菜畑のようにオリーブ畑をもっている家が多い。
30~150本ぐらいが相場であろう。
ひと家族だけの場合もあれば大家族でシェアする場合もある。

トスカーナの伝統は、11月1日の祝日OgnissantiとかTutti i Santiと呼ぶ
聖人の日以降にオリーブの収穫をはじめるのが通常である。

しかし今では、温暖化の影響で成熟が早くなり
こだわり派はポリフェノールやクロロフィルの効果高を意識して
10月の半ばからはじめる農園や愛好家が出だした。

私もそのかじりで、10月の22日以降
できたらサマータイム内の週末までに終わる目標を
ここ数年たてている。

二家族のオリーブ畑を管理している私は
2021年は10月の第4週末に終わらせることができた。
50%減だからということもある。

でも逆に、とりあえず網は地面に敷く作業は同じだし
ポツポツあるオリーブに振動機を差し込む作業だって同じだ。

ただ、その労力をするほどまでの価値のない数量の
オリーブの木やゾーンは諦めることにした。
時間がきたら予約した搾油所に持っていかなくてはならないので
ちびちびだらだら収穫していられない。

その見極めとか時間の配分は案外難しく
搾油所に持っていくオリーブの実300㎏まで足りないとか
オリーブの木2本の収穫ができなかったとか
毎年よく聞く嘆きである。

こちらの森のようなオリーブ畑のオリーブは
日当たりが悪いので、同じ早熟性の品種だけど
成長が日当たりが良いところより遅い。

だからまだ色づき中で緑交じりが多かった。
一週間遅く収穫してもよかった。

結果は搾油率13,5%だった。
思ったよりあったので
そういう年なのかもしれない

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イタリアには..トスカーナにはそういうわけで趣味や愛好家
家族でだってオリーブ畑をもっているオリーブ文化には
そこらじゅうに搾油所がある。

ヴィンチ付近で持っていけそうな距離に
ざっと思い当たるだけでも10軒はある。

その中で私はもうここしかお願いできないほど
一番信頼している搾油所がある。

なぜここの搾油所に惹かれたかというと
とにかく搾油機がすごいのである。

カット工程がソフトに攪拌されていき
 混ぜこね工程のグラモラ機がより酸化を防ぐだろうといわれる
縦型式であるところは他になかなかないであろう。

そして水分と油分に分ける遠心分離機が
ものすごい精密で、濃厚なオリーブオイルがどわどわと出てくる。

さらには、全工程21度でできているところは素晴らしい。
エキストラバージンオイルは27度以下と規定がある中
6度の差は肌で感じる程である。
その分、成分が減っていない証拠なのであるのである。

もう一つは、オリーブ愛でいっぱいの主は
農薬のことを毒とよぶほどで
有機栽培の人しか絶対に受け付けない。
それと、ぐちゃぐちゃになったオリーブも受け付けない。
だからオリーブ愛で栽培・収穫されたオリーブを
持ってくる人しか来ないし残らない。

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なんにもわかっちゃいない頃
数軒の搾油所に持って行って試したし
最後の2本分をお隣さんと混ぜてもらったこともある。

しかし
口に入った瞬間舌触りから味まで、ぜんっぜん違うのである。

こんなに違いがあっていいの?というぐらいだ。
だから、同じオリーブでも搾油機が違うだけで
こんなにも差がでるなら、オリーブオイルの値段が変わっても
ちっともおかしくないし、搾油所選びというのはとっても大事だ
ということがはっきり言えるようになったわけである。

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しかし濃厚なオイルは
水分と油分がパキッと分けられているが
Novello特有の澱がけっこうあるので
すぐフィルターにかけたい。

フィルターに濾されて出てきたオイルは
キラキラ輝く金のような黄緑色のオリーブオイルができあがり
滑らかな舌触りでかつフレッシュで
清い苦味と清い辛味が味わえるのである。

そしてそれが持続するのである。
フィルターにかける意味はそこにあるのである。

どの搾油所で搾油してもらっても
私はすぐにフィルターにかけることをお勧めしたい。

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愛用の搾油所は、エコロジーにも力を入れていて
除去された葉っぱは肥料に
Sansaといわれる油分が抜かれた実のペーストも肥料に
ペーストと種も分離して、その種はチップストーブに!

広大なオリーブ畑に搾油所をもてたら
オリーブの肥料はオリーブということになる。

オリーブ農園にしては少ない5000本の
オリーブ愛からはじまったオリーブ事業。

エコシステムができているのも
私のお気に入りの搾油所なのである。

世紀に渡ったようなオリーブの剪定も素晴らしい。


【お知らせ】


2021年より、Obata Makiが監修しましたヴィンチ村15㎞圏内の
トスカーナ産エキストラバージンオリーブオイルが
日本のみなさまへ数量限定で
olivewellness.storeより販売が決定いたしました。
生産過程がこのように垣間見れるオリーブオイルは珍しいことと思います。
この機会を是非ご利用ください。
こちらのリンクにて予約注文ができます。



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強調するときの国民性 Frantoio Svizzero
オリーブオイルを美味しくさせる Consiglio di Frantoio Bio




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オリーブにとって過酷な年であった2021年。

春、ちょうどイースターが過ぎたぐらいの頃
突然にして連夜、氷点下となり芽を凍らせた。
樹皮に近い樹液も凍り
幹だってギブアップして枯れたオリーブもいた。

それでも開花したオリーブたちは花粉まみれとなり
ハチたちが集まっていたのを覚えている。

花の数より断然少なく結実した小さな小さな実は
初夏からの猛暑で落下し始めた。
緑の小さな実がポロポロ落ちていく。
茶色い種のような姿になってくっついていたりもした。

フルーツだってたいして生まれなかったヴィンチ周辺は
カメムシやメイガだってオリーブに寄ってきたけれど
アイツらは手加減しながらオリーブの葉っぱを食べたり
実をチューっと吸って、でも苦いオリーブには居座ない。

夏の猛暑と干ばつは、オリーブの成長を抑制させ
実が膨らまなかったりした品種もあった。

でもオリーブという植物はカラカラした太陽が大好きだ。
太陽に向かって成長していく。
空間のある剪定をすると、バランスよく成長している。

ジリジリした灼熱の夏は、ヨーロッパに見られるオリーブに寄生する
オリーブミバエを退化させ、撃退させたか成長を狂わせた。
だから初秋の雨や湿気にドキドキはしたけれど
灼熱だった夏に私は賭けた。
そして、その初秋に入ってぐんと気温が下がったことも
生き残ったオリーブミバエの産卵の抑制をてつだった。

それでも少ない実をミバエなんぞに食われてたまるか!
とミバエ予防した農園はチラホラいた。
有機栽培ではミネラルな予防対策となるので
するにこしたことはない。
できることなら8月の最終週に対策したい。

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初秋の雨と気温が下がったこともあって
生き残ったオリーブの実たちは
膨らみ、色づき、油分を形成させた。

実がちっともない木と
異常気象なんてなかったような平気な顔をしてフツウな態度な
ワサワサぷっくり綺麗に育ったオリーブがいる。

早朝の霧に濡れたオリーブは傾いた眩しい朝日に輝いていた。
私たちは、オリーブが乾き出す頃に出動して準備をはじめた。

ゴロゴロとブドウのように実がひしめきあっていたり
私が残した実のなる枝に、そこだけに成っていると
よしよしと撫でてやりたくなる。
そういうオリーブを収穫することは
私のある意味Benessereベネェッセレ(幸ある健やかさ)であり
収穫が楽しくて仕方がない。

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私たちは、収穫はもう慣れたもんだ。
手順や要領がわかってくるとやっぱり速くなる。

私は、一日中手で持つタイプの振動機で
大きな櫛になっている先をオリーブの枝たちに差し込み
髪の毛をとかしたりほどくように動かしてあげ
地面に敷いてある目の細かい網に落としていく。

落ちたオリーブの実を踏まないようにしなければいけないから
まるでツイスターゲームみたいで自由に動けない。
だから全身運動となるオリーブの収穫である。

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夫は、軍手をしない。
本当は軍手をしなければいけないのだけれど
オリーブの実を触るのが好きなのだ。
生の実に触れることでエネルギーを感じるのだそうだ。
ある意味彼のBenessereなので許す!

「いて!いてててて!」
そう日本語に聞こえてきた。
「カマキリにかまれた!」
軍手しないからだよ!

25メートルの長さのある網に落ちたオリーブを集めて
枝のついている葉っぱを取り除いたり
枝にまだくっついている実を取り外してあげる。

葉っぱがなければないほど
搾油所で計る重さはオリーブの実だけとなり
正確なResaレーザ(搾油率)が出る。
実を取り外してあげれば、葉っぱを除去する機械で
葉っぱだけが除去され実は守る。

葉っぱの除去作業が
生の手でオリーブを一気に撫でることのできる瞬間だ。

夫は几帳面だからそういうところを時間をかけてでもやる。
搾油所に持っていくとき自慢なんだそうだ。

オリーブに費やす労力の代替えが
この収穫の結果となるから
誇りあるキレイな実だけを持っていきたい。

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搾油所ではそんなこともおしゃべりをする。

「みんなの今年のオリーブはどうよ?」
「全然少ないし全然人が来ないよ。実も小さいしさ。
でもキミたちのはずいぶんキレイだねー!」
そこで夫は大満足して、逐一私に報告するw

搾油時間は90分ぐらいかかるので
抽出された油を入れる容器を置いて一旦家に帰ってくる。

で、また搾油所に現れると、搾油所の人が夫に指をさして
「搾油所イチが来たぞ!」といったそうだ。
「なになに?」
現段階で「搾油率が今まででキミたちのが一番イイ!」
ということだった。15.6%。

私たちも初めてじゃない?と過去を見直した。
搾油率がイイとき必ず私が確認することは
バイオダイナミック農法のカレンダーである。

この日、Fiore(花)の日で
Luna Ascendente(1ヶ月に14日間月が黄道上の春分点側にいる)
の期間であった。この期間は地上にエネルギーが集中し
収穫には向いている期間なのである。
逆に剪定などは傷口の治りが悪くなるといわれている。

搾油率の良さで他に思い当たることは
色づきが順調で、実の膨らみ具合が油分がありそうに
見るからにもわかったこと。

毎年剪定を少しでもしているおかげで
込み合っていなく、全てのオリーブの実が
太陽に晒されていること、この理由は大きい。
太陽のチカラってスゴイのだ。

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Novelloノヴェッロ(抽出されたまさに搾りたてで
48時間以内のノンフィルターオイル)を味見をした。
ものすごい濃厚で苦くて辛い。

フィルターにかけた。
不純物などの澱が取れてぐっと滑らかになる。
それでも超濃厚で苦くて辛い。

搾油率は良かったが、この濃厚さとパンチは
猛暑と干ばつのせいだろう。


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オリーブオイルの搾油率とか抽出率のことを

イタリア語でResaレーザという。

収穫量に対して搾られて抽出された油の量との比率のことだ。

オリーブオイルだけでなく農作物など全般に使われることが多い。


収穫日によって違ってくる。

タイミングによっても違ってくる。

品種によっても違ってくるだろう。

果実の状態にもよるであろう。

そして天候にも大いによる。

搾油所で比べると、機械でも相当異なる。


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私が信用しているいきつけのFrantoioフラントイオ(搾油所)は

搾油時21℃ときている。

Estrazione (Spremitura) a freddo

エストラツィオーネ (スプレミトゥーラ) ア フレッド

といわれるコールドプレス(低温圧搾法)は、みなさんもご存知

一番自然なままに成分を壊さずに搾り出される方法だ。


ソフトにオリーブの果実を撹拌し

我がFrantoioは最新の超最新で縦に練っていく。

その間に上昇する熱を低温にコントロールする技術である。


Estratto a freddoと記せる温度はMax27℃であるが

低温であればなおさらいい。

Frantoioの最新技術の自慢どころでもあるだろう。


熱を加えて抽出するEstarazione a caldoカールド

オリーブの果肉を練って上昇する気温を29〜30℃に調整し

熱を加えることで発揮するEnzimiエンジーミ(酵素)の力で

油分水分を抽出しまくるのである。

質より量の産業的目的で使われている。

搾られた後、そういうわけで産業的にもろもろと添加しちゃえば

たいしてあれもこれも変わらなくなる。

そんなところが危険だし、そういうものが安く出回っているのである。

印象悪いのでw 表記していない。


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そして、油分と水分を分けるデカンター(遠心分離機の部)の

この確実性も物をいう。

ここで油分をより多く抽出させ、水分をどこまで除去できるか。

この辺の技術もマシーンによっては全っ然効果が違ってくる。

水分混じりのオイルの抽出量が多そうにみえて

オリーブオイルの品質にまで大いに関係してくるので

重要な部分である。

この技術は、Frantoianoフラントイアーノ(搾油所の長)も

よく説明できないだろう。マシーンの技術だから。

そうそうFrantoioもころころ投資はできない。

あるもので続行するため、搾油してもらう客が

あちこち試すしかない。


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オリーブの品種はざっと2つに分かれる。

Precoceプレコーチェ(早熟性)かTardivoタルディーヴォ(晩熟性)


ひとつひとつの品種がわからなかくても

せめてこのどっちかがわかると、適切な収穫時期がわかるだろうし

植える時も収穫しやすいように植えられるだろう。

これが混ざっていると、仕方ない

早か晩の割合で一気に収穫してしまう。


どちらも油が形成される時期になってから収穫をするのが最適。

早すぎると、キンキンクロロフィル(葉緑素)の成分が強いまま

体にイイといわれるポリフェノールなんかは強力に抽出できるが

肝心な油分が未熟でオイルの量が抽出できないのである。


Invaiaturaインヴァイアトゥーラ(果実の色づき)が目安にもなるが

毎年違ってたりするので、やっぱり一年を通しての判断になる。


この収穫期の見分けと判断は、栽培者の知識と経験による。


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その一年を通して、何を記憶に残して置かなければいけないか

芽生えの時期、開花の時期、結実の時期、そして成長期

この4つの期間の天候と気温である。


雨ばっかりもダメだし、晴ればっかりもダメで

できたら結実期にピッタリ雨が降ると結実しやすい。


成長期は地中海性気候のカンカンで身が締まり

時に雨が降ってくれると油分の形成に役立つ。

油分の形成をイタリア語でInolizioneイノリツィオーネという。

9月いっぱいまでじわじわ形成されているそうだ。


夏はカンカンで、近頃異常気象の晩夏にどーっと雨が降り

プックリ果実が膨らんでキレイな姿となって豊満に重くなっても

あぶらがのってないこともあるのである。


果実の豊富さは、不思議と

前年の種子が翌年の果実となる芽を操作しているのだそう!

これは私たちには説明しきれない果樹のメカニズムなんだそう。

そういうミステリアスなところも魅力的なオリーブ。


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さあ、いざ今収穫したオリーブの実をFrantoioに持っていき

ワクワクしながら、300kg用のかごに入れ替え、計る。

小さい搾油所はたいてい300kgをベースにマシーンを動かす。


では例えば実が300kgだったとしよう。

大かごの重さを抜いて教えてくれる。

そして出来上がったオリーブオイルの重さを計る。


40kgのオリーブオイルが出来上がってきたとしたら

40kg(オリーブオイル)÷300kg(オリーブ)=0.13333x100(%)

=13.33%となるのである。


この抽出率は搾油所が出してくれるので

自分で計算することはない。

この抽出率をみんなで言い合って自慢しあって反省しあって

収穫の時期、一番交換し合う情報である。


そういうわけで、毎回搾油するごとに違う数字がでてくる。

同じ畑でも違うのは、収穫日にもよるだろう

天候や湿度にもよるであろう、品種の割合にもよるであろう

土地の部分の地質が違うのであろう

星座や月が操作しているかもしれない。


油の抽出量と今日持ってきたオリーブの重さは

オリーブの油分はすでに決まっているところを

今日のオリーブの状態の重さってことも十分にあるのである。

葉っぱがいっぱい入っちゃってても一緒に計られてしまう。

だから夫はきれーいに取り除く。


そして、40kgのオリーブオイルをわかりやすいリッターで考えたい時

1Little=0.916kgなので、1kg=1.0917Littleで

40kg x 1.0917Little=43.668Littleとなるのである。


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2020年10月19日10.1%、22日13%、29日11.7%

どれも早熟性のオリーブを早めに摘んだ。

きっとそれが理由であろう。期待の搾油率より少ない。


2019年10月24日11.4%、28日14%、30日14%

1番が早熟性品種で2・3番目が晩熟性の品種


2018年10月22日13.1%、24日14.5%

11月5日16.9%などと出ている。2019年と順番は同じ。


ある年9%のときもあった。

平均は12~13%ぐらいのように思う。


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搾油所の搾油作業の値段は

持ってきたときに計ったオリーブの実の重さで計算される。


たいてい100kg単位で、この辺のトスカーナでは15~25ユーロ

300kg分だったら平均60ユーロの搾油費はかかるのである。

だからResa=搾油率がとーっても関係し

オリーブオイルがたくさん抽出できれば

事実上の費用の重みが薄れていくのである。


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そして最後にフィルターがけをした場合

オイルはフィルターに残ってしまう。


人には渡せないフィルターに残ったオイルは

自分で再度濾して、生食用ではなく調理用に利用したりする。

農園としては、使い物にならない部分である。


それを引くと、れっきとしたオリーブオイルの抽出率って

とっても低く、とっても高価なものなのであるのである。


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オリーブオイル文化のイタリアでも、オリーブ栽培に関わっていないと

なんのこっちゃわからない人が大半であるが

生産させている人は、味や出来の他に、こんな搾油率で

喜んだり残念がったりしているドラマがあるのである。


例年のオリーブの量からたっくさんのオイルが抽出されれば

それだけ商品となる。売れればの話だけど。

どのくらい生産できるか搾ってみないとわからないところも

オリーブの魅惑的な一つでもある。


商品棚に並んでいるオリーブオイルから

こういったドラマはみえないが

味だけで物を判断されてしまう純な生産物には

大地の恵みの他、育てている者の努力と祈りが

込められているのである。



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気温が下がると感染しやすいのか。

接触が増えると感染しやすいのはわかる。

コロナもオリーブの悪玉菌と同じように感染するようだ。


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医療崩壊に近づきこのコロナの拡散を制御するために

レッドマークの州では門限付き夜間外出禁止令が

学校が始業されて一ヶ月後発足された。

それをイタリア語でCoprifuocoコープリフオーコという。


Lockdownという言葉もこのパンデミックで知って

次はコ、コ、コ、コープリフオーコだと!

Mangiafuocoマンジャフオーコ(火を口から吹く

ストリートパフォーマンス芸人とかピノッキオの登場人物)

耳にしたことあったけど!コープリなんとかってのはよく使うけど!


何年いても知らない単語なんていっぱいある。

夜間外出禁止がCoprifuoco

 (Copri覆うとか包む、Fuocoは火)

どう関係があるのか知りたくなった。


中世、ろうそくの火を夜、火の用心のために

火を消すための道具や灰で消していたそうだ。

そんなことから、自衛隊や戦争などの緊急事態

夜間、家に留まってくださいよ、外出しないでください、用心してね

という意味なのだそうだ。とイタリア語でググってみるとそうでてくる。



このカーフュー(そういうわけで夜間外出禁止の英語版

きっとそう呼ばれてくるかもしれない

どこかのニュースでそう呼ばれていた。)

夜の23時から早朝5時までがベースのようだ。

ヨーロッパ中で実施中。あるところではもっと早かった。

カラスが鳴いたら帰りましょ、みたいな。

サマータイム終わっちゃってめっきり暗いヨーロッパ。

こんな時間、一般庶民の私は出歩かないから

歳を追って疲労している私には何がなんだかわからないけど

おおいに関係している若者はピリピリしはじめた。

という訳で、暴動が起きた。

火を消すどころか火が点いた。


コロナ感染無症状の若者ピリピリイタリアは

とどのつまり、首相令で全国的に

18時以降の飲食店での飲食が不可能となり

友との夜のホーム会食もできなくなった...。うぅ。

徹底的に青春をおくっている若者を縛り付ける勢いだ。そうみえる。

バール、レストラン、ジム、プール、アマチュアスポーツ...

若者が集合する場所がどれも行きにくくなる。

また暴動やデモが起きた。

今度は経営者がピリピリしている。

規則に従ってやってるじゃん!クリスマス近いのに!



私も振り返ると、若い青春時代

そんなところでいっぱいいっぱい消費していたことを思い出す。

エステもサロンもファッションも飲食も娯楽もスポーツも。


学業は、中学生まで通常登校できるけど

高校生以上は、75%リモート授業...

ネット環境が悪い、接続が途切れる、先生の説明がわからない

友たちに会えない、つまらない...


なぜ中学生までは通常かというと、学業の低下を恐れている。

コントロールが難しい年齢の意欲の低下を警戒しているのだ。


ヤングたち、経営者、少年少女

コロナに振り回せれている大人たち、経済難、そしてコロナ犠牲者

犠牲者にまつわる医療関係者

なんだかまた悔しくなって胸が苦しく目頭熱くなってきた。


ナポリを中心とするカンパーニア州の州長が

若者が集まるアメリカニズムなハロウィンパーティーを

けちょんけちょんに言っていた。

ちょっと個人的意見が強すぎる個性派州長で

時にはおもしろいけど、時に驚くこともある。


ロックダウンが迫ってきたヨーロッパ。フランス、ドイツ...

イタリアはやらないと思う、やらないと思う、やらないと思う

アーメン...南無阿弥陀仏...ブツブツ...


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そんなてんやわんやなイタリアコロナ臭の中

青さと濃さが混じった青春オリーブを私は引き続き収穫した。


青春たちは、生き生きしてて張りがあって

個性的にカラフルで、光っている。

どこからでも目立つし、うっとりしてしまう。


このオリーブ畑は、2014年の9月、巨大の雹が降ってきた

トルナードに襲われた畑だ。

未だに傷跡が残っているけれど

傷は塞がれ健康を取り戻したようだ。

そう、6年の歳月が経ち、やっと...やっと...実がついた

といっても過言ではない。


去年は不作だった。

おととしは豊作だったけど、実が小さかった。

こうやって記憶をたどっていくと、果樹によくある

去年は不作、今年は豊作というように

交互性のある畑となってしまった。


仕方ない。あんな冷たい石が天から降ってきたんですもの。


雹などの傷口から生まれやすい感染する菌にも

思いっきり剪定などして、そこから生まれた枝から実が成っていた。

生まれ変わった枝からは、もっともっと潤ったオリーブが成っていた。

勇気を持って剪定することは大切だ。

収穫しながら、ここの畑の剪定も構想がはじまっていた。


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ストーップ!

Frantoiano(搾油所の長)が 「中途半端な量持ってこないで」

というから、量を気をつけながら収穫した。

ひとかごだいたい20kg、それを目安に全体量がわかる。

収穫中、編みを動かすたびにかごにいれて、数えていた。


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日当たり良く風通しが良く健康に育てた青春オリーブ

搾油率がなかなかよかった。

肥料なんかわざわざ与えなくたって

自分自身で生きる力を蓄えているようだ。

甘やかしすぎるのはよくない。

過保護はよくない。

ハングリー人生がいいようだ。

ど根性と小さな発見という幸せ。

ウイルス菌に勝つ免疫力と抗体をもつ強い体をつくろう。

オリーブとヒトが重なってしかたがない。



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生き返ったオリーブたち la raccolta delle olive ①

我が息子たちよ la Raccolta delle Olive 2017 ①

オリーブのウイルス菌対処 Potatura degli Olivi ②』 




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なにをそんなに急いでいるのだろう。

なぜ急ぐのだ。


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10月に入って、搾油所(Frantoio)の所長(Frantoiano)から

直々電話があって、早く搾油日の予約入れないとなくなっちゃうよ

と急かされ、慌てて空いている日に割り込ませてもらった。


私が理想に思っているオリーブの収穫日程は

10月の20日から11月の初め頃までに終わらせる

だから、それより一日早い搾油日となり、まぁよしとしよう。


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毎日何回チェックするであろう天気予報は、収穫日晴れだった。

しかし、なぜこの時期に限って霧が毎日出てくるんだ!

と朝からイライラしたものだった。


濃霧は、案外雨より厄介で

微粒な雫は、ワサワサの細かい部分にまで入り込みへばりつく。

微粒の雫だから日の力で乾きやすいけれど

乾くまで辛抱なのである。


濡れているそばから傷を伴う収穫をはじめると

菌が入って病気になりやすい。常に慎重である。


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今年は、オリーブ豊作でゴロゴロと成っていた。

まるでブドウの房のようであった。


5月の開花時、満開過ぎて花粉だらけで

アレルギーに襲われていたことを思い出した。


結実して、小さなツブツブだった頃、豊作のイメージが沸かず

欲張ったことも思い出した。

あれぐらいが、これぐらいになるのか。


私が剪定のときに残した果実の成る枝にはどれも実っていた。

立春、呪文をとなえるように

これは果実の枝(fruttiferoフルッティーフェロ)といいながら

剪定をしていた自分を思い出し

次回の剪定を、実の成り具合をみながら構想した。


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しかし、もう1週間待ってもいいぐらいオリーブたちは

色づきの真っ最中、青春真っ盛りにパステルだった。

全部が全部ではないのだけれど。

子どもっぽいのもいれば、大人じみたのもいる。

一本のオリーブの木から、果実の性格のような

特徴とか成長の違いがみえてくる。


品種にもよるのだけれど

Leccinoレッチーノという品種は、ゴロゴロ大粒に膨らんでいた。

Pendolinoペンドリーノという品種は、小粒がジャラジャラ連なっていた。

葉っぱより果実の方が生まれる確率が高いようだ。

葉っぱも大事なんだけど...


日の当たりで色づきも相当異なる。

このオリーブの森のような密集したオリーブ畑は

やっぱり上の方が色濃くついていた。

だから上部が元気で実の成る枝も生えやすい。


太陽が好きなオリーブはカンカンな日に当たると調子がよく

カラカラの風に当たると元気を保つ。


このオリーブの森は、ひとつ元気のヒミツがある。

住宅地のど真ん中に居座っていて

日当たりも風当たりもあまりよくないのだけれど

人の声が聞こえてきて、人の通りがあるところにいる。

ネコちゃんの墓場まであるしw 以前はニワトリも駆け回っていた。

平和の木オリーブを愛した亡き奥様が手掛けた

スピリチュアルなオリーブの森は

精気を発しているように思えてならないのである。。


夏の干魃のせいか、実の成りがしっかりしていた。

なかなか取れやしない。

それでいい。丈夫がいい。


DSCN0551

硬くパステル混ざりな青春オリーブを収穫した。

しかし、青春オリーブは熟れたあぶらは少なかった。

きれいだね、きれいだね、と何度も夫と畑の中でつぶやいた。

でもキミたちにはまだあぶらはのっていない。

しかし、若さの成分ポリフェノールの豊富さを感じる。

うーむ、若さの味覚パンチのある辛味を感じる。

ソフトな品種のオリーブの森を一番に収穫をはじめて

それは正解だった。


DSCN0514

収穫には早いと思っていたのに、、あちこちで収穫がはじまっていた。

あんなにのんびり収穫をしていた農家までも。

なぜそんなに急いでいるのだろう。

オリーブオイルつくりにこだわり心が生まれたか。

それともロックダウンを警戒しているのか。

Frantoianoいわく

パネットーネ(クリスマス用のケーキ)がもう売られているはなしから

「パネットーネときたらノヴェッロ(新油)でしょ。」

え、精神的な問題w


DSCN0499

天気の合間を縫って、青春オリーブが収穫された

トスカーナのオリーブオイルは美味にスタートです!



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