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夏の訪問者 Lo Yukata
夏のお客様は、やっぱりトスカーナよ!
時の同居人は、仕事の合間に
時の姉妹がいるヴィンチにやぁやぁやぁと現れた。
いくつになっても、アネキ。
私がつくったアネキ。
ほんの少しの時間を共にしたアネキ。
私たちは、フィレンツェに足跡を残した。
そして足跡を埋めるように語り
ヴィンチにまた、足跡を残した。
多彩な話に、彩る食事
風が残していく雲と踊る湿気。
活きる野菜と潤った果実。
アネキがね
時の妹のことを想像しながら
飛び跳ねる夏の浴衣を贈ってくれた。
そうだ、そうだ。
お着物先生から頂いた帯紐をいくつか持ってる。
日のような黄色い帯に
オリーブ色の帯紐を選び
夏のカラカラな大地色の浴衣は
時に黄色く映える白地となった私の髪の毛にも
剪定用の体にも
今のワタシにピッタリ合った。
そのピッタリ感に照れてしまったほど。
どこに着ていこうかしら・・・
あの頃のようにアネキと
撮影セッティングにワイワイ。
あっち向いて、こっち向いて
コレつかんで、コレかけて
食を彩るトッピングを考えて
そんなことをしている間にタイムスリップして。
話しても話しても足りない
私たちの時間をワイワイで埋めていく。
少年も気がついたようだ。
ケタケタ笑う私たちを放っておく。
たまに割り込み、少年の宿題を三人で考えた。
少年には、親戚のおばちゃんみたいな存在なんだね!
ふと、私の少女期の母たちのケタケタ笑うシーンを思い出した。
お台所で、ケタケタしてたなー
美味しくできたとか失敗したとか言ってたなー
立つのも面倒だから1~2杯のお茶で
ずーっとおしゃべりしてる夏の団欒。
母たちがケタケタしている間
いとこたちとずーっと遊んでた。
少年は、一人で宿題をしてる振りしてゲームで遊び
だから、宿題をしてる振りしながら割り込んでくるんだ。
私も少年を放っておいた。
アネキは、農主のバイオダイナミックワインのファンである。
ヴィンチの日・風・水・土で育ったブドウの
濾されていないピュアな葡萄酒は
天然の味が素朴に味わえる。
その美味しさを絶賛するアネキに
収穫前のブドウを味わいに
ヴィンチの丘を通って、農主のブドウ畑にワイワイ行った。
アネキのサンジョベーゼ好きに
サンジョベーゼとカナイオーロのブドウの粒を食べてもらった。
アネキのトレッビアーノ好きに
トレッビアーノとサンコロンバーノのブドウの粒を食べてもらった。
生のブドウの粒を食べると、ワインの味が想像できる。
それほど純粋なバイオダイナミックワイン。
それが魅力なバイオダイナミックワインなのである。
あ、雨が近づいてくる!
少年、ブドウ食べてる場合じゃないよ!
ホラ、行くよ!
ずぶ濡れになることを想像しながら
もしくは雨宿り先を考えながら小走りな帰路。
雨は、向こうの丘の上を這って行ったようだった。
家に向かう一本道の我が家のある辺りから
大きな虹が出現していた。
虹のあまりの太さと小さな雨雲の雨が我が家の辺りに見え
私たちは胸が弾んだ。
虹の下に行きたい!と少年。
虹の下には行けないんだよ。
虹の下に行こうとすると消えてしまうんだよ。
アネキが、アネキの母から教わったように、少年に教えた。
各々に虹への想いや記憶を言いながら
想像した虹の出先だった我が家にたどり着いた。
虹の架け橋は移動し
ヴィンチの丘にはキラキラと白ワインを黄金にみせる夕日と共に
私たちは、前回と今回と次回の再会に、乾杯した。
*過去の関連記事はこちら↓*
『やっぱりトスカーナ! Amica come Sorella』
Grazie di aver visitato!
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自家製プロテイン Siero
海外で生活していると
ふるさとの味は、自分でつくるしかないことが多々ある。
大葉シソやニラを栽培したり
カイワレの水耕栽培に夢中になったり
うどんを捏ねたり
お豆腐をつくったり。
ふるさとの味を一からつくるだけではなく
私はなるべく自分でつくることを心がける。
そして、研究料理することだってあるし
面倒なこともやってみたりもする。
それでも性格が追いつかないから
スピーディにできることしか維持はできない。
そんな中から
ヨーグルトチーズを以前紹介したことがある。
フツーにヨーグルトを食べればいいものを
水切りをして
チーズだと生系の柔らかい、ヨーグルトだと固めの
ギリシャヨーグルトを私は好んで食べる。
特に、夏に。
冬は、少年の鼻詰まりで膜をつくる乳製品は避けてきたけど
ただ単に鼻をかんでいないだけかもしれない!
乳酸菌は悪玉菌を吹き飛ばす効果、調整する効果は
ウイルス菌の多い冬にだって重宝する。
少年も大きくなってきたし、これからは大丈夫かな。
その水切りで出てきた黄色い液体
これぞホエィ。
この暑い夏でも無性に食べたくなるPizza。
ピッツァ生地だって自分でつくります
をこれまた以前に紹介したことがある。
そのピッツァ生地をつくる時
水の部分にこのホエィを使うことで
発酵を助け、フワッフワの生地に仕上がる。
夏野菜を並べると
暑くてもピッツァを焼く甲斐がある美味しさ。
このトッピングは、夏にしかできない。
1Kgのヨーグルトから
丁度500mlのホエィが出てくる。
1Kgの小麦粉でつくるピッツァ生地で使う水は500ml。
ピッタリ。
イタリアで豆腐つくりに適した大豆を見つけるのが意外と困難。
もういいや!
豆乳で豆腐をつくろう
と以前紹介したことがある。
→ 『自新年はニッポン食 Tòfu fatto da latte di soia BIO』
豆腐ってさ、やっぱり軟水の国の食品みたい。
硬水の国イタリアでは、日本の豆腐のようにいかない。
こちらで購入する豆乳もどんな水を使っているかわからないけど
もう贅沢はいってられない。
あるものでつくって満足しよう。
何回もやるうちに上手になってきた豆腐つくり。
夏のランチなんかピッタリだよね。
豆乳では飲まない少年も豆腐なら食いつく!
にがりを入れたあと分離して
水を切った後出てくる黄色い液体
これぞ「大豆ホエイ」というそうだ。
大豆ホエイの使い方
検索しても上位には出てこない。
その分、プロテインのサプリメント情報が出てくる。
日本では、まず家で豆腐をつくる人はいないから
大豆ホエイなんて知らないかもしれない。
2Lの豆乳から日本製の豆腐型にピッタリな豆腐の厚みと
1Lの大豆ホエイが出てくる。
以前そのヨーグルトチーズのところでホエィの紹介をした。
こちらは、動物性のホエィ。
豆腐から出てくる大豆ホエイは、植物性。
どちらもプロテイン=タンパク質。
お肉やお豆さん、卵やチーズなどの分類です。
液体になっている分、吸収が早いそう。
プロテインは
筋力や内臓、ホルモンや酵素などにもなる成分。
肌や髪、爪に至るまで構成されている。
肌の状態を良くし、免疫力を高めるそう。
消化吸収がゆっくりでエネルギーが高いため
筋肉分解を抑え、疲労を和らげるんだそう。
その為、スポーツ選手など
タンパク質のサプリメントとして
わざわざ購入してゴクゴク飲んだりしてるそう。
ヨーグルトチーズから出てきたホエィをホエイプロテイン
豆腐つくりから出てきたホエィをソイプロテイン
と呼ぶそうよ!
豆腐屋で出てくる大豆ホエイは
こうやってプロテインサプリメントとして使われているんだね!
勿論そのまま飲んでもいいし
牛乳やジュースにも加えて飲んでもいい。
ホエイプロテインは、私はピッテァで摂取。
ソイプロテインは、出汁のように使っている。
そうめんやうどんの汁をつくるとき
ご飯を炊くとき、スープをつくるとき
何でも水や出汁の部分に大活躍。
私が卵巣嚢腫の開腹手術で入院して体力低下したとき
早く元気に歩きたい!と子どものように嘆いたら
お肉を食べなさい、と。
あぁ、コレだ、プロテインのことだ!
この吸収力の早いプロテイン
黄色い液体は貴重なプロテインだった。
暑い夏こそ役に立ちそうだ。
子どもの成長にも役に立ちそうだ。
捨てずに、いろんな方法で摂取しよう。
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『自新年はニッポン食 Tòfu fatto da latte di soia BIO』
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望へ向けて Mini Pomodori e Lentil Tòfu
望とは満月のこと。
イタリアでは七月二十七日の夜
日本では二十八日の早朝
皆既月食が観察できる。
皆既月食は、望の時にしか起こらないそうだ。
地球が太陽と月の間に入り、一直線に並び
地球の影が月にかかること
月面に太陽の光が当たらない現象
のことをいう。
今回の皆既月食の時間が1時間43分ほどと
かなり長い間観測できるチャンスだそう。
イメージだと新月のように真っ黒になりそうだが
月食の間、ほのかに赤く月が染まるそうなのだ。
これは見ものである。
イタリアでは別名
la Luna di Sangueラ ルーナ ディ サングエ(血の月)
と呼ばれている。
月食はEclisse
Lunareエクリッセ ルナーレ
各地で、Eclisseイベントが催されているようだ。
ヴィンチ村でも、Lafesta d'UNICORNO中
望遠鏡など設置されるそうだ。
肉眼でもどこからでも見れるそうなので
夏休みの体験に加えたい。
イタリアのプログラムを見てみよう。
19:14月食の始まり
20:24皆既月食となり
21:30~23:13この時点がマックス
00:19皆既月食が終わり
01:28月食終了
日本タイムでは
28日の早朝3時24分から月食が始まり
4時半~6時14分まで皆既月食が観測できるそう。
月食の状態で月が沈むのだそう。
真っ暗で観測するより
うっすら朝方の皆既月食の方が美しいかもしれない。
是非、日本での観測を楽しんで欲しい。
参考サイトはこちら。
**********
その望へ向かうエネルギーからであろうか
育ってみたらミニトマト畑になっていたトマトたちが熟れ始めた。
移植した日しか水をあげていない。
そして、無肥料。刈った草を敷いただけ!
一ヶ月以上経っているが、グングン成長している。
朝方の日課とし、手入れをしている。
脇芽を摘んでいるせいか
自然農法のせいか
トマトの背丈が、私を越えたww
赤いトマトはあり次第摘んでしまうので
畑の中で熟れたトマトの写真はなかなか撮れないが
緑の若々しいトマトたちの肌の脈がくっきりして
ホンモノらしく生きている姿にうっとり。
毎日観察してる私への答えか
トマトは、まるでブドウの房のようについている。
一つずつ熟れていく。
一つずつ摘み
一つずつ口にパクリ。
「お母さんのトマト美味しい。」と少年。
「あぁ、私が育てたトマト美味しい。」と自画自賛。
夫だけ素直ではなく、大きいトマトが欲しいと
どうしても定番夏のメニューPanee Pomodoroパーネ エ ポモドーロ
(スライスしたパンの上に切ったトマトを擦りつけて汁を出し
塩とオリーブオイルで食べる)を私のトマトで食べたいそうだ。
褒めてるんだか我がままなのか。
熟れたら赤一色なのに
緑の頃は、緑のグラデーションになってる
数少ない大き目のトマト。楽しみ。
ひよこ豆腐と同じやり方でレンズ豆腐
(Lenticchieレンティッキェレンズ豆)
デンプン豆腐をプリン型に流してオサレに。
我が家の濃厚ミニトマトの冷汁とたっぷりのオリーブオイルを
レンズ豆腐の上にかけていただきます!
少年はペロッと食べちゃいました。
レンズ豆のおからは、ジャガイモと一緒に定番コロッケ。
フライにするのも大変だし、難しいから
余ったパンを撹拌してつくったMollicaモッリーカ(粗目パン粉)をつけて
オリーブオイルかけて、オーブンで焼いたら
カリッカリに仕上がった!
隠し味にマイルドカレー粉を入れて
食べるときにお醤油たらして食べたら
美味しいじゃないww
ちょっと苦味のあるレンズ豆。
イタリアの年越し文化にレンズ豆を食べる
誰かが絶対つくってくれる一品なんだけど
人気ないんだよね。
食べないと福を呼ばないんだろけどさ。
小さくて可愛いけど、味が特徴的だから
工夫して食べたいミネラルと鉄分たっぷりのミニお豆さん。
ビタミンCと一緒に摂ると効果アップ。
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自新年はニッポン食 Tòfu fatto da latte di soia BIO
Il Tòfu deve essere morbido
e deve sciogliersi in bocca.
Non
si trovano il Tòfu morbido
e BIO
in commercio oppure
è costoso.
Allora bisogna fare
da noi...
① Mettete sul fuoco 2L di latte di soia
BIO e senza aromi e zuccheri aggiunti ecc.,
e far bollire finché arriva 75-85°c circa
(quando emana il vapore e fa schiuma)
poi
iniettate piano i Nigari diluito
(Nignari 8g + Acqua tiepida 160ml)
e mescolate poco e tappate.
② Dopo 10 minuti circa di riposo,
travasate nello stampo coprendo con una garza.
(stampo apposito o un cesto come colapasta)
Tappate
e mettete un peso
(1/2 bicchiere di acqua)
③ 30 min. con il peso e 1 ora senza.
E' pronto il Tòfu fatto in casa da latte di soia.
Che facile!
Per conservare,
Tòfu nell'acqua in frigo 2-3 giorni.
Chi ha una pianta di Shiso,
raccogliete un po di foglie
tritate a striscie
e un po di zenzero grattuggiato
mettete sopra il Tòfu tagliato a cubetti
(una classica misura 4x5cm)
spruzzate un po di salsa di soia.
Buon appetito!
**********
暑くて誰もいない夏のある日
そう、平日の私の誕生日。
お母さん一人にさせて!
というテーマで計画を練っていった。
何しよっかなー
何食べよっかなー
一人で温泉にでも行っちゃおっかなー
おすし食べちゃおっかなー
プレゼントなんかいらない。
何もいらないし何もしなくていいんだけど
何かちょっぴり特別な日にして
自分の新年を明けたい。
自分の抱負なんかを再び自新年に込める。
ご褒美もいいけど、未来を願って。
こんな歳になっても、まだまだやりたいことはいっぱいある!
一人で贅沢握り寿司。
一人分だから二種類で。
買って凍らせて解凍したサーモン。
トロトロのお肉に感じて仕方がないジャンボ焼きナス。
トッピングは、大人の自由研究で育てたカイワレ。
この小さな双葉のカイワレは、アルファアルファ
(AlfaAlfa - Erba Medica)
それから、前頭のイタリア語でご紹介した
手作り手抜き豆乳からの豆腐。
こちらも、大人の自由研究その2。
2リットル分の豆乳を使って
やっと豆腐の型の豆腐らしい厚みが出てくる。
日本だったら、無調整とかあるけれど
イタリアは、そんな指標ないから
とにかく材料表示の材料が、少なくシンプルであること。
スーパーの10社くらい並んでる豆乳の中で
一社しかシンプル豆乳は見つからなかった。
固さはちょうど良く、味もまぁまぁに出来上がりました。
しかし、きめ細かさに欠けるのはなんでしょうね。
それにしても、豆の撹拌・煮る・絞る作業を省くと
気が抜けるほど簡単。
一人で計画して
一人で買い物して
一人で料理して
一人で写真撮って
一人で食べて
一人で酔っ払っちゃってさ
一人で転寝よ
あー時間がない。
少年が帰ってくる!
仕方がないから、少年帰宅後
自宅温泉。
死海の塩なんか入れて旅気分。
死海温泉。
あぁ・・・
い~い湯っだぁな、アハハン
い~い湯っだぁな、アハハン
我が家のお風呂は日中が気持ちイイの。
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『少年からの贈り物』
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